田端神社

田端神社

応永年間(1394~1427)足利持氏と上杉禅秀が戦ったとき、品川左京の家臣・良彰が当地に土着し、北野天満宮の御分霊を勧請したことに始まる。元は天満宮と称し、明治になって北野神社と改めた。明治41年(1908)村内の神社5社を合祀、同44年(1911)田端神社と改称した。
杉並区の神社

正式名称 田端神社〔たばたじんじゃ〕
御祭神 菅原道真公 天照大御神 豊受姫命 大国主命 大山祇命
社格等 旧村社
鎮座地 東京都杉並区荻窪1-56-10 [Mapion|googlemap]
東京は江戸時代以来、約400年にわたり日本の中心として繁栄してきた。そのため、江戸幕府や明治政府から特別の崇敬を受けた重要な神社がいくつ...
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御朱印

  • 田端神社の御朱印

平成18年拝受の御朱印。中央の朱印は「田端神社神璽」。右に「招福除災」。

御由緒

江戸時代以前は天満宮と称していた。元は村内の月光山天桂寺(成田東4、曹洞宗)が別当であったが、天保5年(1834)から明治維新までは下荻窪村の大光山中道寺(荻窪2、日蓮宗)が別当を務めた。

田端村は小名ごとに鎮守があり、関口の鎮守が神明宮、高野ヶ谷戸が子権現社、大ヶ谷戸が山神社で、天満宮は田端の鎮守であった。

社伝によれば、応永年間(1394~1427)足利持氏と上杉禅秀が戦ったとき、品川左京の家臣・良彰が当地に土着した(品川の領主であった品川氏は、上杉禅秀に加担したためか、足利持氏により領地の大半を没収されて没落した)。

良彰は天満宮を深く信仰し、京都から北野天満宮の御分霊を勧請した。これが当社の始まりで、田の端にあったことから田端天神と呼ばれるようになり、いつしか村の名前も田端村と称するようになったという。

明治初年に北野神社と改称。明治42年(1909)村内の天祖神社(神明宮)二座・稲荷社・子ノ神社(子権現社)・山神社を合祀し、明治44年(1911)田端神社と改称した。昭和14年(1939)村社に昇格。

因みに合祀された子ノ神社(子権現社)は良彰の子・良枝の創建と伝えられる。良枝は甚だしい足痛に悩まされていたが、ある夜、日頃信仰する出雲大神が夢に現れ、「わが槌を持ち帰らしめ、痛む足を撫でれば速やかに平癒するであろう」と告げた。すぐに出雲大社に使いを送り、槌を持ち帰らせて足を撫でたところ、たちまち快癒した。そこで邸内に社を建て、大国主命を祀ったという。以来、足痛・腰痛平癒の霊験で近郷の信仰を集めた。

現在の拝殿は明治41年(1908)、本殿・幣殿は昭和41年(1966)の改築である。

写真帖

  • 一の鳥居

    一の鳥居

  • 二の鳥居

    二の鳥居

  • 庚申塔

    庚申塔

  • 表忠碑

    表忠碑

  • 手水舎

    手水舎

  • 稲荷神社

    稲荷神社

  • 神楽殿

    神楽殿

  • 御嶽神社

    御嶽神社

  • 拝殿

    拝殿

  • 本殿

    本殿

メモ

杉並区の成田は成宗と田端の合成地名だが、田端の由来とされる田端神社はわずかに成田西から外れ、荻窪1丁目とされている。この辺りに地名を単なる記号としか考えない住居表示制度の悪弊を見る。
田端神社の鳥居は成田西と荻窪1丁目の境となる通りに面する。約150メートルの参道を進むと小さな木造の鳥居があり、その奥が広場になっていて社殿がある。この木造鳥居は江戸時代のものだそうである。
周囲は住宅地になっているが、境内には樹木も多く、鉄道や幹線道路から離れていることもあって、しっとりと落ち着いた神社である。

田端神社の概要

名称 田端神社
旧称 北野神社 天満宮 田端天神
御祭神 菅原道真公〔すがわらのみちざねこう〕
天照大御神〔あまてらすおおみかみ〕
豊受姫命〔とようけひめのみこと〕
大国主命〔おおくにぬしのみこと〕
大山祇命〔おおやまづみのみこと〕
鎮座地 東京都杉並区荻窪一丁目56番10号
創建年代 応永年間(1394~1427)
社格等 旧村社
例祭 9月13日
神事・行事 1月3日/歳旦祭
旧1月1日/節分祭
旧2月上午の日/初午祭
5月13日/夏祭
6月30日/大祓
12月31日/大祓
※『平成「祭」データ』による

交通アクセス

□東京メトロ丸ノ内線「南阿佐ヶ谷駅」より徒歩約13分

杉並地域 熊野神社 通称:天沼熊野神社 鎮座地:杉並区天沼2 神明宮 通称:阿佐ヶ谷神明宮 鎮座地:...

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