東京十社

明治初年、准勅祭社とされた10社を東京十社と称する

北区の神社

王子神社(王子権現)

王子神社の創建は不詳だが、古くから熊野権現を祀っていたという。元亨2年(1322)領主の豊嶋氏が改めて紀州熊野三山から王子大神を勧請した。江戸時代には歴代将軍の崇敬篤く、徳川家康は社領200石を安堵。徳川吉宗は飛鳥山を寄進し、桜を植えて江戸...
品川区の神社

品川神社

品川神社は北品川宿の鎮守。文治3年(1187)源頼朝が安房国洲崎大明神より御分霊を勧請したことに始まる。元応元年(1319)二階堂道蘊が宇賀之売命を勧請、さらに文明10年(1478)太田道潅が牛頭天王を勧請し、南の天王社(荏原神社)に対して...
文京区の神社

白山神社(小石川)

小石川の白山神社は、天暦2年(948)加賀国一宮・白山比咩神社の御分霊を勧請したことに始まるという。当初の鎮座地は現在の本郷一丁目あたりだったが、元和2年(1616)巣鴨原(現在の小石川植物園)に遷った。しかし慶安5年(1652)館林藩の下...
港区の神社

赤坂氷川神社

赤坂氷川神社は、天暦5年(951)現在の赤坂4丁目のあたりに創建されたと伝えられる。紀州藩中屋敷の産土神であったことから徳川吉宗が深く崇敬し、将軍就任後の享保15年(1730)赤坂今井台の現社地に社殿を造営・遷座させた。現在の社殿はこの時造...
文京区の神社

根津神社

根津神社は、日本武尊が東征の折、駒込千駄木の団子坂付近に奉斎し、文明年間(1469~87)太田道灌が再興したと伝えられる。甲府藩主・徳川綱重の子・綱豊(6代将軍家綱)が5代将軍綱吉の跡継ぎに定められたことにより、その産土神として徳川将軍家の...
江東区の神社

亀戸天神社

亀戸天神社は、古くは東宰府天満宮と称された。太宰府天満宮の神人で菅原道真の子孫になる大鳥居信祐が夢告を受け、本所亀戸村に道真ゆかりの飛梅に刻んだ神像を奉斎したことを起源とする。寛文2年(1662)徳川家綱より社地を賜り、太宰府天満宮を模して...
江東区の神社

富岡八幡宮

富岡八幡宮は、寛永年間(1624~44)長盛法印が託宣を受け、永代島の周辺を開拓して別当の永代寺とともに開創したと伝えられる。幕府の手厚い保護を受け、将軍の参詣や社殿の造営が行われた。貞享元年(1684)には江戸で初めての勧進相撲を行ってい...
港区の神社

芝大神宮

芝大神宮は、寛弘2年(1005)飯倉山(現在の芝公園、東京タワーのあたり)に創建されたと伝えられる。一説には三田の元神明宮が旧地ともいう。慶長年間(1596~1615)現社地に遷座した。源頼朝が社領を寄進したと伝えられ、徳川将軍家も社領の寄...
千代田区の神社

神田神社(神田明神)

天平2年(730)真神田臣〔まかんだのおみ〕が豊島郡芝崎村(今の大手町、将門塚のあたり)に祖神・大己貴命を祀ったことを創祀とする。その後、平将門の霊異を治めた遊行二祖・真教上人がその神霊を合わせ祀った。江戸時代には江戸城の表鬼門に当たる湯島...
千代田区の神社

日枝神社(赤坂)

日枝神社は平安末期、江戸郷を開拓した江戸氏によって奉斎されたとされる。文明14年(1478)、太田道潅が江戸城を築くにあたって河越の山王宮(川越市の仙波日枝神社)から江戸城内に勧請、鎮守の神とした。江戸城の鎮守、将軍家の産土神として尊崇され...