第84番 南面山 屋島寺 | 香川県高松市

84番屋島寺

天平勝宝6年(754)鑑真和上が難波へと向かう途中、屋島の北嶺が霊地であることを感得し、堂宇を建立したことに始まると伝えられる。恵雲律師が伽藍を整備し、初代住職となった。弘仁年間(810~24)弘法大師が滞在し、南嶺に伽藍を建立して真言宗に改めた。戦乱によって寺運は衰えるが、江戸時代には生駒氏や松平氏が寺領の寄進や堂舎の修築などが行われた。

名称南面山 千光院 屋島寺
御本尊十一面千手観世音菩薩
本尊真言おん ばさら たらま きりく
御詠歌梓弓屋島の宮に詣でつつ 祈りをかけて勇む武夫
所在地香川県高松市屋島東町1808 [Mapion|googlemap]
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目次

屋島寺の納経(御朱印)

屋島寺の納経
(1)
84番屋島寺の納経
(2)

(1)平成元年拝受の納経。揮毫は千手観音の種字「キリーク」に「千手観音」。中央の宝印は種字「キリーク」。右上の印は「四国八十四番」、左下は「屋島寺印」。

(2)平成19年拝受の納経。揮毫は「本尊千手佛」。朱印は平成元年のものと同じ。

昔の納経

天保11年の納経
(3)
天保12年の納経
(4)
明治38年の納経
(5)

(3)天保11年(1840)の納経。版木押しで「奉納経」「本尊千手観世音」「東讃南面山」「屋嶋寺」。中央の宝印はない。右上の印は白抜きで「八拾四番」、左下は判読しづらいが「当都率天 内院宮門」と思われる。

(4)天保12年(1841)の納経。版木は判読できないが、天保11年のものと同じであろう。中央の宝印はない。右上の印は「四国第八拾四番」、左下は「当都率天 内院宮門」、どちらも新しくなっている。

(5)明治38年(1905)の納経。揮毫は「奉納経」「本尊十一面千手観音」「讃岐 屋嶋寺」。中央の朱印は蓮台に千手観音の種字「キリーク」。上の印は「四国八十四番」、下は「所願成就」。

略縁起

瀬戸内の景勝地、源氏と平家の激しい戦いが繰り広げられたことで知られる屋島の南嶺に建つ。そのため、境内には源平合戦ゆかりの遺跡が多い。

寺伝によれば、天平勝宝6年(754)唐より迎えられた鑑真和上が難波へと向かう途中、屋島の北嶺を霊地として感得した。そこで一堂を建立して経巻を納め、普賢菩薩の像を安置したことに始まるという。和上の弟子で、東大寺戒壇院第五代長老の恵雲律師が伽藍を建立し、初代住職になったとされる。

弘仁年間(810~24)嵯峨天皇の勅により弘法大師が南嶺に伽藍を移し、真言宗に改めた。これにより弘法大師を中興開山とする。

本尊の十一面千手観音は弘法大師の御作という伝承がある。大師はこの像を一刀三礼一日で刻んだが、完成しないうちに夕方となった。そこで、獅子の霊巌という岩の上から夕日を呼び戻して完成させたという。

鎌倉時代の終わり頃には現在の本堂(重文)が建立された。室町時代には一時衰微したが、その後、藩主の生駒家・松平家により寺領の寄進や堂舎の修築が行われた。

本堂脇の蓑山大明神は、佐渡の団三郎狸・淡路の芝右衛門狸とともに日本三大狸の一に数えられる大三郎狸を祀る(最近では、アニメ「平成狸合戦ぽんぽこ」にも登場した)。

大三郎狸は、弘法大師が屋島寺を再興した際、蓑笠を着けた老人の姿で現れ、大師の案内をしたという。ご本尊・千手観音のお使いとして、屋島を異変から守ったとされる。変化の妙術は非常に優れ、住職代替わりのときは、雪の庭(書院の裏庭)で一夜にわたり源平合戦を演じたという。日露戦争に出征し、さんざん敵兵を悩ませたとも伝えられる。
一夫一婦の契りが固いところから、家庭円満・縁結び・水商売の神様として信仰を集めるという。

写真帖

東大門
東大門
四天王門
四天王門
大師堂
大師堂
本堂
本堂
蓑山大明神
蓑山大明神
源平屋島合戦供養碑
源平屋島合戦供養碑
瀬戸内海
獅子の霊巌から見た瀬戸内海

屋島寺の概要

山号南面山(なんめんざん)
寺号屋島寺(やしまじ)
院号千光院(せんこういん)
御本尊十一面千手観世音菩薩
所在地香川県高松市屋島東町1808番地
創建年代天平勝宝6年(754)
開山鑑真和上
宗派等真言宗御室派 準大本山
文化財〈重文〉本堂(附:厨子1基) 木造千手観音坐像 梵鐘

交通アクセス

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