文明年間(1469~87)関東管領上杉顕定の臣・中田加賀守が邸内に五社権現を祀ったことに始まるという。中田加賀守の弟が夢告を受け、当社境内の萩を箸として使うと歯痛が癒えたという伝承があり、古くから歯の神様として信仰を集めた。
正式名称 | 白山神社〔はくさんじんじゃ〕 |
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通称 | 荻窪白山神社〔おぎくぼ はくさんじんじゃ〕 |
御祭神 | 伊邪那美命 |
社格等 | 旧村社 |
鎮座地 | 東京都杉並区上荻1-21-7 [Mapion|googlemap] |
公式サイト | https://ogikubohakusan.or.jp/ |
御朱印
(1)平成17年拝受の御朱印。中央の朱印は「荻窪白山神社」、左下は「荻窪白山神社社務所」。
(2)平成23年拝受の御朱印。朱印・揮毫ともに平成17年のものと同じ。
御由緒
下荻窪村の鎮守。江戸時代には五社権現社と称していた。旧別当は上荻窪村の慈雲山光明院(上荻2、真言宗)。
社伝によれば、文明年間(1469~87)関東管領上杉顕定の臣・中田加賀守が知行千町歩を領し、荻窪村に移住した。そして屋敷内に五社権現を奉斎したのが当社の始まりと伝えられる。因みに中田加賀守は帰農し、名を大学と改めたという。
当社は古くから歯の神として知られている。伝えられるところによれば、中田加賀守の弟・兵庫は歯痛に悩んでいた。ある夜、「汝、吾が社前に生る萩をもって箸となし、食事せよ。歯痛癒えん」という夢告があったので、その通りにするとたちまち直った。これを聞いた人々が歯痛平癒の霊験があると信仰するようになり、戦前まではその萩が境内に残っていた。
昭和42年(1967)環状八号線の拡張工事に伴い、社殿・境内諸設備の整備が行われ、昭和43年(1968)現在の社殿が落成した。旧社殿の長押からは萩の箸が大量に出てきて、氏子たちを驚かせたという。
写真帖
メモ
荻窪駅の北口から東へ150mほど行くと、白山神社の参道入口がある。100mほどの長い参道で、途中道路が横切っている。緑の参道を抜けると、明るい境内が広がる。参道が長いためか、周囲の喧噪とは切り離されたような落ち着いた境内である。
荻窪白山神社の概要
名称 | 白山神社 |
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通称 | 荻窪白山神社 |
旧称 | 五社権現社 |
御祭神 | 伊邪那美命〔いざなみのみこと〕 |
鎮座地 | 東京都杉並区上荻一丁目21番7号 |
創建年代 | 文明年間(1469~87) |
社格等 | 旧村社 |
例祭 | 9月8日 |
神事・行事 | 1月1日/元旦祭 2月3日/節分祭 2月17日/祈年祭 6月30日/夏越の大祓 11月23日/新嘗祭 12月28日/年越の大祓 |
交通アクセス
□JR中央線・東京メトロ丸ノ内線「荻窪駅」より徒歩約5分