北野神社(蒲田)

北野神社

北野神社は寛文元年(1661)北蒲田村の杉原重右衛門が邸内に諏訪社を勧請したことを起源とする。その後、池上の麓の天神森に祀られていた天神様の御神体が、呑川の洪水によりたびたび流れ着いたため、嘉永2年(1849)天神様を祀っていた矢口村と話し合い、杉原家邸内の諏訪社の隣に祀った。明治になって諏訪社に合祀し北野神社と改称したという。
大田区の神社

正式名称 北野神社〔きたのじんじゃ〕
御祭神 菅原道真公 建御名方命
社格等 無格社(※郷社薭田神社境外末社)
鎮座地 東京都大田区南蒲田1-6-5 [Mapion|googlemap]
公式サイト http://kitano.kamatahachiman.org/
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御朱印

  • 北野神社の御朱印

    (1)

  • 北野神社の御朱印

    (2)

(1)平成21年拝受の御朱印。朱印はなく社名のスタンプのみ。

(2)平成28年拝受の御朱印。朱印は「北野神社」。

御由緒

寛文元年(1661)北蒲田村の杉原重右衛門が邸内に諏訪社を祀ったことに始まる。

その後、池上の麓の天神森に祀られていた矢口村持ちの天神様の御神体が、呑川の洪水によりたびたび杉原重右衛門の屋敷に流されてきた。杉原家では、その都度、御神体を天神森に返していたが、ついにそれが7度目になったため、嘉永2年(1849)矢口村と話し合い、杉原家邸内の諏訪社の隣に祀り、蒲田井府天満宮と称したという。

明治6年(1873)北野神社と改称、その後、諏訪神社を合祀した。境内地は杉原家より寄進された。明治18年(1885)薭田神社の境外末社となった。元は呑川の北側にあったが、呑川の改修工事により南側となった。

昭和20年(1945)の戦災で社殿が焼失、同45年(1970)に再建された。

補足

『蒲田町史』は『新編武蔵風土記稿』北蒲田村の項に記載される諏訪社と天満宮について、天満宮を諏訪神社に合祀して北野神社と改称したとしている。当社のことと思われるが、上記由緒とは年代など食い違いがあり、検討が必要である。

写真帖

  • 社号標

    社号標

  • 鳥居

    鳥居

  • 稲荷神社

    末社 稲荷神社

  • 境内

    境内

  • 拝殿

    拝殿

  • 本殿

    本殿

メモ

京急蒲田駅から徒歩5分ほどの呑川南岸に鎮座する。土手より境内が低い位置にあるため、道路から参道を下る下り宮の形になっている。境内には梅の木が多く、早春には紅白の花を咲かせる。
昭和6年(1931)東京市郡合併の準備のためにまとめられた『荏原郡蒲田町現状調査』には当社が掲載されていない。昭和15年(1940)の『最新蒲田区明細地図』には北野神社として記されているが、現時点では当社が公認の神社(無格社以上)であったか否かを確認できていない。
本務社は蒲田八幡神社で、御朱印もそちらでいただける。

北野神社の概要

名称 北野神社
旧称 諏訪社・天満宮
御祭神 菅原道真公〔すがわらのみちざねこう〕
建御名方命〔たけみなかたのみこと〕
鎮座地 東京都大田区南蒲田一丁目6番5号
創建年代 寛文元年(1661)
社格等 無格社(※郷社薭田神社境外末社)
例祭 5月21日・22日
神事・行事 1月1日/元旦祭
2月中午の日/節分祭
11月27日/新嘗祭

交通アクセス

□京浜急行線「京急蒲田駅」より徒歩約5分

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