旧大森村沢田の鎮守。享保年間(1716~36)駿河国の富士山本宮浅間大社より勧請したと伝えられる。昭和15年(1940)現社地に遷座した。大森地域で唯一の浅間神社であり、近郷の富士講の先達は毎年の富士登山の際、まず当社に参拝して登山の安全を祈願したという。
正式名称 | 浅間神社〔せんげんじんじゃ〕 |
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御祭神 | 木花咲耶姫命 |
社格等 | 旧無格社 |
鎮座地 | 東京都大田区大森西2-2-7 [Mapion|googlemap] |
公式サイト | http://sengenjinjya.com/ |
御朱印
平成18年拝受の御朱印。中央の朱印は巾着に「恩頼〔みたまのふゆ〕」。左上の印は「大森 澤田 浅間神社」、左下は「浅間神社之印」。
御由緒
大森浅間神社は、旧大森村の小名・澤田の鎮守。富士講が盛んだった江戸時代、8代将軍吉宗の時代に駿河国の浅間大社より御分霊を勧請、奉斎したことに始まると伝えられる。『新編武蔵風土記稿』には富士浅間社とあり、また、境内に富士の大樹があったことから藤浅間とも称されるという。
大森地域で唯一の浅間社であることから、大森をはじめ新井宿・不入斗・羽田など近郷の富士講の先達は富士登山に先立って当社に参拝し、道中の安全を祈願した。
大正7年(1918)耕地整理のため、大森二丁目(現在の大森北六丁目)に遷座、さらに昭和15年(1940)道路拡張と氏子の増加のため現社地に遷り、現在の社殿を造営した。
第二次大戦の時、空襲による戦災を免れたことから火防の信仰を集めているという。
写真帖
メモ
京急・平和島駅の西約500m、環七通りの南側に鎮座する。そのため、社殿は北を向いている。境内には富士講の先達の碑が建っている。
旧社格について、昭和10年(1935)の『東京市大森区勢要覧』では無格社となっている。村社への昇格は昭和10年代のことのようである。
大森浅間神社の概要
名称 | 浅間神社 |
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通称 | 大森浅間神社 |
旧称 | 富士浅間社 |
御祭神 | 木花咲耶姫命〔このはなさくやひめのみこと〕 |
鎮座地 | 東京都大田区大森西二丁目2番7号 |
創建年代 | 享保年間(1716~36) |
社格等 | 旧無格社 |
例祭 | 6月第1土・日曜日 |
神事・行事 | 1月1日/元旦祭 2月初午日/初午祭 7月下旬/みたま祭(盆踊り大会) 11月23日/新嘗祭 12月31日/大祓式 |
交通アクセス
□京浜急行「平和島駅」より徒歩約10分