岡田神社は廣田神社の境外摂社で、岡田山の神戸女学院構内に鎮座する。式内社・岡太神社に比定される(市内小松南町の岡太神社とする説もある)。神功皇后に従って当地に来住した筑前国岡田村の人が先祖の霊を祀ったことに始まるという伝承がある。
正式名称 | 岡田神社〔おかだじんじゃ〕 |
---|---|
御祭神 | 岡田大神 |
社格等 | 式内論社 旧官幣大社廣田神社摂社 |
鎮座地 | 兵庫県西宮市岡田山44-66 [Mapion|googlemap] |
公式サイト | http://www.hirotahonsya.or.jp/ |
御朱印
(1)令和元年拝受の御朱印。中央の朱印は柳葉篆で「岡田神社」。上の印は横見菊の神紋、右は「廣田神社摂社」。
※御朱印は廣田神社でいただいた。
御由緒
岡田神社は廣田神社の境外摂社。本社の北東約1.2kmの岡田山、神戸女学院大学の構内に鎮座する。御祭神は岡田大神。ただし『平成「祭」データ』では天御中主命としている。
創建年代は不詳。口碑によれば、筑前国岡田村(福岡県筑紫野市岡田のことか?)の人が神功皇后に従って当地に至り、廣田神社造営のために住み着いた。その人々が先祖の霊を祀ったことに始まるともいう。
延喜式神名帳に記載される岡太神社に比定される。ただし市内小松南町の岡太神社(旧称・岡司宮)を当てる説もある。
中世以降衰微し、廣田神社の末社となるが、江戸時代には社殿はなく神木のみがあったという。文政5年(1822)神域を整備していた時、土中から石の祠が見つかった。驚いて神主に届け出、子細に調べたところ岡田神社の祠であることがわかったという。後に大阪奉行所の許可を得、本祠とした。
※参考…「神奈備にようこそ」
明治11年(1878)廣田神社の摂社に定められる。
明治5年(1872)旧尼崎藩知事・桜井(松平)忠興が岡田山を別荘として購入するが、岡田神社の敷地は廣田神社の所有地であった。昭和になって神戸女学院が岡田山に移転。ミッション系の学校には相応しくないとして、代替の敷地を寄進し、移転遷座することを提案するが、結局旧地に留まることとなり、現在に至るという。
※参考…「西宮ブログ」
写真帖
メモ
神戸女学院大学の構内に鎮座する。昔のままであろう林の中に石垣と玉垣で囲まれた社地があり、春日造りの木造社殿が建っている。
ネット上の情報には、参拝には書面が必要というものもあったのだが、廣田神社で聞いたところ特に必要はないとのこと。神戸女学院の正門で警備員さんに岡田神社に参拝したい旨を申し出ると、入場手続きをしてビジターカードを受け取り、構内に入ることができた。レンタサイクルを使ったのだが、訪問者用の駐輪場を使うことができた。
参拝時は夏休み期間中で、学生の姿はまばらだった。神戸女学院の校舎は重要文化財に指定されており、目的外ではあるが、一部その外観を見ることができる。
岡田神社はやはり重要文化財に指定されている文学館に隣接している。神社の社地を含む一角は樹木で覆われて目隠しのようになっているが、構内全体で元々の森が守られているため違和感はない。
岡田神社の概要
名称 | 岡田神社 |
---|---|
御祭神 | 岡田大神〔おかだのおおかみ〕 |
鎮座地 | 兵庫県西宮市岡田山44番66号(神戸女学院大学構内) |
創建年代 | 不詳 |
社格等 | 式内社(論) 旧官幣大社廣田神社摂社 |
延喜式 | 攝津國武庫郡 岡太神社 |
例祭 | 4月5日 |
交通アクセス
□阪急今津線「門戸厄神駅」より徒歩15分
コメント