新橋の鹽竈神社は元禄8年(1695)仙台藩主・伊達綱村が陸奥国一宮・鹽竈神社の御分霊を汐留の江戸上屋敷内に勧請したことに始まる。安政3年(1856)伊達慶邦により中屋敷(現社地)に遷された。一般の参拝も許されるようになり、安産の神として広く信仰を集めた。
正式名称 | 鹽竈神社〔しおがまじんじゃ〕 |
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御祭神 | 塩土老翁 武甕槌命 経津主命 |
社格等 | 旧無格社 |
鎮座地 | 東京都港区新橋5-19-7 [Mapion|googlemap] |
最寄り駅 | 新橋(JR・銀座線・都営浅草線) 御成門(都営三田線) |
御朱印
(1)平成19年拝受の御朱印。朱印・揮毫ともに「鹽竈神社」。上に鹽竈桜の神紋。
御由緒
新橋の鹽竈神社は、元禄8年(1695)仙台藩4代藩主・伊達綱村が陸奥国一宮・鹽竈神社の御分霊を、汐留にあった仙台藩上屋敷に勧請したことを創祀とする。
安政3年(1856)13代藩主・慶邦が中屋敷に遷座。現在の社地である。慶邦は一般にも開放したため、安産の神として多くの参詣者を集めた。
明治維新以降、藩邸はなくなったが神社は存続し、以前に増して信仰を集めるようになった。毎月10日の縁日には多くの女性が参拝したという。
関東大震災での被災の後、昭和5年(1930)災害時の避難場所の確保を兼ねて敷地の一部を公園として開放、東京で唯一の町立公園となった。
昭和20年(1945)5月、米軍の空襲により再び焼失。戦後、社殿を再建するとともに境内に欅や公孫樹を植樹した。同46年(1971)現在の境内地を登記し、東側は港区立塩釜公園として整備された。
写真帖
メモ
新橋駅から歩いて10分足らず、ビル街の真ん中に忽然と緑の森が現れる。狭いながらも、鬱蒼とした印象を与える。隣接する塩釜公園と一体のようになっており(もともと塩釜公園は鹽竈神社の境内地だった)、都心では貴重な緑のオアシスとなっている。現在、普段は無人のようである。元旦に参拝して御朱印をいただくことができた。(※平成19年時点)
鹽竈神社の概要
名称 | 鹽竈神社 |
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旧称 | 鹽竈大明神 |
御祭神 | 塩土老翁〔しおつちのおじ〕 武甕槌命〔たけみかづちのみこと〕 経津主命〔ふつぬしのみこと〕 |
鎮座地 | 東京都港区新橋五丁目19番7号 |
創建年代 | 元禄8年(1695) |
社格等 | 旧無格社 |
例祭 | 5月10日 |
神事・行事 | 1月1日/歳旦祭 2月11日/紀元祭 2月17日/祈年祭 6月30日/大祓 11月23日/新嘗祭 12月31日/大祓・除夜祭 |
交通アクセス
□新橋駅(JR・銀座線・都営浅草線)より徒歩6分
□御成門駅(都営三田線)より徒歩6分