市守大鳥神社

市守大鳥神社

市守大鳥神社は、天正18年(1590)落城した八王子城の城下町を移転し、新たに八王子宿が整備された際、毎月4と8のつく日に行われる市の守護神として創建された。江戸時代中期に天日鷲命が配祀された。毎年11月に行われる酉の市には多くの参拝客が集まる。

正式名称 市守大鳥神社〔いちもり・おおとりじんじゃ〕
御祭神 倉稲魂命  天日鷲命
社格等 旧村社
鎮座地 東京都八王子市横山町25-3 [Mapion|googlemap]
最寄り駅 八王子(JR中央線・横浜線・八高線)
京王八王子(京王線)
バス停:横山町
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御朱印

  • 市守大鳥神社の御朱印

平成21年の一の酉でいただいた御朱印。中央と左下の朱印はともに「市守大鳥神社」。

※御朱印は酉の市で拝受できる。氏子の方の対応のようである。その他の祭典の日に拝受できるか否かは未確認。

御由緒

市守大鳥神社は、甲州街道・旧八王子宿の入り口近くに鎮座する。『新編武蔵風土記稿』には「市神社」とあり、「市守稲荷とも呼ぶ」と記されている。

天正18年(1590)、豊臣秀吉の小田原攻めに伴って八王子城も落城した。その後、関東を支配することになった徳川家康は、八王子の市の再開と物資の調達を急いだ。大久保長安を代官頭として交通の要衝である横山村に八王子城の城下町を移し、横山・八日市・八幡の三宿を設置した。これが八王子宿の始まりであり、現在の八王子市街の原型である。

八王子宿は、甲州街道沿いの横山宿・八日市宿・八幡宿・八木宿など15の宿から成り、八王子横山十五宿と総称された(八王子町、横山宿、八王子横山拾五組などとも)。これらの内、横山宿と八日市宿が本宿(伝馬宿)、残りの13宿が加宿であった。

八王子宿の市は六斎市で、横山宿で毎月4のつく日に、八日市宿で毎月8のつく日に開かれた。その市の守護神として倉稲魂命を祀ったのが当社の始まりで、天正18年6月23日のことと伝えられる。

市守神社の縁起には、御神体の覆い箱の裏に「人皇五代孝昭天皇勅願」「長田作左衛門」とあり、これは伏見稲荷大社の御分霊で、北条氏照の家臣・長田氏の守護神であっただろうと記されているという。

天日鷲命は、江戸時代の中期に授福開運の神として配祀された。また、市守神社には八王子宿を開くに当たって功労のあった長田作左衛門を併せ祀るという説や大鳥神社の御祭神を日本武尊とする説もある。市守神社の例祭は2月の初午祭、大鳥神社の例祭は11月の酉の市である。

なお、当社境内は昭和31年(1956)「市守神社」として八王子市の史跡に指定されている。

写真帖

  • 鳥居

    鳥居

  • 社号標

    社号標

  • 拝殿

    拝殿

  • 本殿

    本殿

メモ

JR八王子駅から桑並木通りを約500m北に進んだ甲州街道沿いに鎮座する。普段は人気のない小さな神社である。境内奥に鉄筋コンクリート神明造の社殿があり、その前は広場のようになっていて狛犬と石灯籠があるくらい。拝殿前は幅の広いスロープになっており、多数の人が参拝しやすい造りになっている。

酉の市

  • 酉の市鳥居前の情景

    鳥居前の情景

  • 酉の市拝殿

    拝殿

酉の市の日には、普段の静かな境内とは打って変わって参拝者で溢れかえる。桑並木通りにも露店が建ち並び、神社へ向かう人並みが続く。広場のようになっている境内には熊手の店が並び、参拝者の行列は甲州街道の歩道にまで続いていた。

市守大鳥神社の概要

名称 市守大鳥神社
旧称 市守神社 市神社 市守稲荷 出世稲荷
御祭神 〈市守神社〉
倉稲魂命〔うかのみたまのみこと〕
〈大鳥神社〉
天日鷲命〔あめのひわしのみこと〕
鎮座地 東京都八王子市横山町25番3号
創建年代 天正18年(1590)
社格等 旧村社
例祭 市守神社:2月初午の日(初午祭)
大鳥神社:11月酉の日(酉の市)

交通アクセス

□京王線「京王八王子駅」より徒歩約5分
□JR中央線「八王子駅」より徒歩約6分


※掲載の情報は最新のものとは限りません。ご自身で確認をお願いします。

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  1. […] ■市守大鳥神社 東京都八王子市横山町25-3 交通アクセス: ・京王線「京王八王子駅」より徒歩5分 ・JR中央本線「八王子駅」より徒歩6分 […]