名称 | 温泉山 瑠璃光院 安楽寺 |
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御本尊 | 薬師如来 |
所在地 | 徳島県板野郡上板町引野8 [Mapion|googlemap] |
公式サイト | http://www.shikoku6.or.jp/ |
【本尊真言】
おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
【御詠歌】
かりの世に 知行争うむやくなり 安楽国の守護をのぞめよ
【略縁起】
弘仁12年(821)弘法大師が現在地の北西約2kmの安楽寺谷で温泉を発見した。諸病に効能があったことから薬師如来因縁の地と悟り、一寺を建立したことに始まるという。天正年間(1573~92)長宗我部の兵火で焼失し、現在地にあった駅路寺(徳島藩が旅人を保護するために指定した寺)の瑞運寺と合併する形で再興された。
安楽寺の納経(御朱印)
(1)平成元年に拝受した納経。揮毫は「薬師如来」。中央の宝印は円に薬師如来の種字「バイ」。右上の朱印は「四国第六番」、左下は「安楽寺印」。
(2)平成18年に拝受した納経。揮毫・朱印ともに平成元年のものと同じ。
江戸時代の納経
(1)天保11年(1840)の納経。版木押しで、中央の宝印はない。右上に「四国六番」、左下に「温泉山」の朱印。
(2)天保12年(1841)の納経。版木押しで、版木・朱印ともに天保11年のものと同じ。
明治時代の納経
(1)明治38年(1905)の納経。版木押しで、中央の宝印はない。右上の朱印は「四国第六番」、左下は「安楽寺印」か。
安楽寺について
山号 | 温泉山(おんせんざん) |
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寺号 | 安楽寺(あんらくじ) |
院号 | 瑠璃光院(るりこういん) |
旧称 | 駅路山 瑞運寺 |
御本尊 | 薬師如来 |
所在地 | 徳島県板野郡上板町引野8番地 |
創建年代 | 弘仁6年(815) |
開山 | 弘法大師 |
宗派等 | 高野山真言宗 |
文化財 | 〈国登録有形文化財〉方丈 |
備考 | 阿波北嶺薬師霊場2番 |
覚え書き
元禄2年(1689)の『四国遍礼霊場記』では「瑠璃山 日興院 瑞運寺」。
もとは現在地の北西約2kmの安楽寺谷にあった。かつて、安楽寺谷には鉄錆色の温泉が湧き、諸病に効能があった。四国巡錫中にこの地を訪れた弘法大師が薬師如来因縁の地と感じ、一宇を建立したのが安楽寺の始まりとされる。しかし長宗我部の兵火で焼失し、現在地にあった瑞運寺と合併する形で再建された。そのため、瑠璃山日興院瑞運寺と称するようになり、四国霊場の札所としては安楽寺を称したらしい。阿波藩によって駅路寺〔えきろじ〕(阿波藩独自の制度で、主要な街道沿いの真言寺院八ヶ寺が指定され、遍路や旅人に宿泊所を提供して旅の便を図った)に指定された。
山門は鐘楼門(二階部分に鐘があり、鐘楼を兼ねている)の竜宮門で、しかも両脇に仁王像を安置した増築部分があるため仁王門にもなっている。山門をくぐると正面に本堂、左手に多宝塔がある。
多宝塔の前にある松は大師お手植えという「逆松〔さかまつ〕」である(ただし、現在のものは二代目)。弘法大師がこの地で修行中、一本の矢が飛んできて、傍らの小さな松の木に当たった。その矢は、猟師が大師を猪と間違えて放ったものだった。詫びる猟師に松の木を掘り起こさせ、逆さに植えて厄除薬師を勧請したところ、そのまま根付いたと伝えられている。
安楽寺の奥の院は別格1番の佛王山大山寺とのことである。