第28番 法界山 大日寺

28番大日寺

名称 法界山 高照院 大日寺
御本尊 大日如来
所在地 高知県香南市野市町母代寺476-1 [Mapion|googlemap]

【本尊真言】
おん ばざら だどばん

【御詠歌】
露霜と罪を照らせる大日寺 などか歩みを運ばざらまし

【略縁起】
聖武天皇の勅願により、行基菩薩が自ら刻んだ大日如来を本尊として開創したと伝えられる。弘仁6年(815)弘法大師が当地を訪れて寺を再興した。奥の院とされる「爪彫りの薬師」は、大師が楠の大木に爪で刻んだもので、首から上の病に霊験あらたかとされる。

目次

大日寺の納経(御朱印)

  • 大日寺の納経

    (1)

  • 28番大日寺の納経

    (2)

(1)平成元年に拝受した納経。揮毫は金剛界大日如来の種字「バン」に「大日如来」。中央の宝印は宝珠に「バン」。右上の朱印は「四国第二十八番」、左下は「大日密寺」。

(2)平成19年拝受の納経。揮毫は金剛界大日如来の種字「バン」に「大日如来」。中央の宝印は宝珠に「バン」。右上の印は「四国第二十八番」、左下は「土佐国 大日寺」。

江戸時代の納経

  • 天保11年の納経

    (1)

  • 天保12年の納経

    (2)

(1)天保11年(1840)の納経。揮毫は「奉納」「本尊大日如来」「土州」「大日寺」。中央の宝印は火炎宝珠に金剛界大日如来の種字「バン」。右上の朱印は「四国第二十八番」、左下は「法界山 高照院 大日寺」。

(2)天保12年(1841)の納経。揮毫は「奉納」「金堂大日如来」「土州」「大日寺」。朱印は天保11年のものと同じ。

明治時代の納経

  • 明治38年の納経

    (1)

(1)明治38年(1905)の納経。揮毫は「奉納」「大日如来」「大日寺」。中央の宝印は金剛界大日如来の種字「バン」。右上の朱印は「四国第廿八番」、左下は「大日密寺」。

大日寺について

山号 法界山(ほうかいざん)
寺号 大日寺(だいにちじ)
院号 高照院(こうしょういん)
御本尊 大日如来
所在地 高知県香南市野市町母代寺476番地1号
創建年代 天平年間(729~49)
開山 行基菩薩
宗派等 真言宗智山派
文化財 〈重文〉木造大日如来坐像 木造聖観音立像

覚え書き

聖武天皇の勅願により、行基菩薩が開創したと伝えられる。本尊の大日如来坐像は行基菩薩の作と伝えられ、重要文化財である。因みに、同じく重要文化財の脇仏・聖観世音菩薩立像は智証大師円珍の作と伝えられる。
弘仁6年(815)弘法大師が巡錫された砌、寺を再興するとともに、楠の大木に爪で薬師如来を刻まれた。これが奥の院の爪彫り薬師である。楠は明治の頃に台風で倒れたが、今はお堂が建てられて、その中に安置されている。首から上の病に霊験あらたかという。
長宗我部氏・山内氏の外護により寺運は隆盛したが、特に土佐藩2代藩主・山内忠義によって厚く保護された。明治の廃仏毀釈で当寺も廃寺とされたが、大日堂として地元の人に守られ、明治17年(1884)に復興された。

写真帖

  • 山門

    山門

  • 大師堂

    大師堂

  • 本堂

    本堂

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