松庵村の鎮守。創建については不詳だが、万治年間(1658~61)当地を開拓した荻野松庵によって祀られたものであろうという。昭和9年(1934)西高井戸(旧中高井戸村)鎮守の稲荷神社を合祀した。
正式名称 | 稲荷神社〔いなりじんじゃ〕 |
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通称 | 松庵稲荷神社 西高井戸松庵稲荷神社 |
御祭神 | 受持命 |
社格等 | 旧無格社 |
鎮座地 | 東京都杉並区松庵3-10-3 [Mapion|googlemap] |
公式サイト | http://www.shimotakaido.org/hachiman/syoan/ |
御朱印
平成23年拝受の御朱印。朱印は抱き稲の神紋と「稲荷神社」。
御由緒
松庵村の鎮守で、かつては天台宗の天照山円光寺(廃寺)の境内にあった。
創建については詳らかではないが、万治年間(1658~61)に当地の開拓を指導した医師・荻野松庵によって奉斎されたものであろうという(松庵村の名も荻野松庵に因む)。
昭和15年(1940)の『東京市杉並区勢概要』には「創立不詳なるも今より約二百年前の創建にして始めは二、三戸の崇敬者に於て奉仕し来りたるものなり」とある。
昭和9年(1934)中高井戸村の鎮守であった稲荷神社を合祀した。通称(西高井戸松庵稲荷神社)に西高井戸とあるのは、昭和7年(1932)の杉並区成立に際し、旧・中井戸村地域が西高井戸に改められたことによる。
同44年(1969)住居表示の実施により西高井戸の名が消えることになった。西高井戸(旧中高井戸村)鎮守の稲荷神社が合祀された歴史を残すため、西高井戸地域の氏子が社前に社号標を建立し、その由来を記したという。
写真帖
メモ
西荻窪駅の南西500mほどの五日市街道沿いに鎮座する。
鳥居の脇にある祠には狐のミイラが祀ってあるという。円光寺が廃寺となる前、その境内には大きな築山があって、狐が穴を掘って子を育てていた。明治30年ごろ、その築山が取り壊されたのだが、親狐が子狐と別れる悲しみのあまり、前足をくわえたままの姿で死んでいるのが拝殿の下から発見された。そこで昭和9年、中高井戸の稲荷神社を合祀し、社殿を造営した際に末社を新築して、その狐を納めたという。
当社の御朱印は下高井戸八幡神社でいただくことができる。
松庵稲荷神社の概要
名称 | 稲荷神社 |
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通称 | 松庵稲荷神社 西高井戸松庵稲荷神社 |
御祭神 | 受持命〔うけもちのみこと〕 |
鎮座地 | 東京都杉並区松庵三丁目10番3号 |
創建年代 | 不詳 |
社格等 | 旧無格社 |
例祭 | 9月15日 |
交通アクセス
□JR中央線「西荻窪駅」より徒歩約9分