正式名称 | 稲荷神社〔いなりじんじゃ〕 |
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通称 | 清水稲荷神社〔しみず いなりじんじゃ〕 |
御祭神 | 豊受姫命 |
社格等 | 旧無格社 |
鎮座地 | 東京都板橋区宮本町54-1 [Mapion|googlemap] |
【由緒概要】
創建年代は不詳。前野村字清水の鎮守で、かつては酒泉渓とも呼ばれた出井の泉(泉町、現在の出井の泉公園)の傍に鎮座していたことから清水稲荷と呼ばれるようになった。その後、現在地に遷座したという。
清水稲荷神社の御朱印
(1)平成17年拝受の御朱印。朱印は神璽。
(2)平成29年拝受の御朱印。朱印は神璽。
清水稲荷神社について
名称 | 稲荷神社 |
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通称 | 清水稲荷神社 |
御祭神 | 豊受姫命〔とようけひめのみこと〕 |
鎮座地 | 東京都板橋区宮本町54番1号 |
創建年代 | 不詳 |
社格等 | 旧無格社 |
例祭 | 9月19日 |
神事・行事 | 1月1日/元旦祭 2月3日/節分祭 2月上午の日/初午祭 6月30日/大祓祭 11月20日/新嘗祭 12月28日/大祓式 12月31日/除夜祭 |
御由緒
前野村字清水(清水村と呼ばれたこともあったらしい)の鎮守で、元は現社地の北西400mほどの出井の泉のほとり(現在の出井の泉公園)にあった。清水稲荷の通称もこれに由来する。
出井の泉については、文化年間(1804~18)の『遊歴雑記』に清水村の酒泉渓として次のような話が紹介されている。
昔、この村に貧しい農夫が住んでいて、老いた父を養っていた。この老父は酒が好きだったが、家が貧しかったために飽きるまで飲んで酔うということがなかった。
ところがある日、父親がすっかり酔っ払って帰ってきた。息子がどうしたことか尋ねたところ、「ある所に美味い酒が湧き出していたので、日頃の願いを遂げて飽きるまで欲しいままに飲んで、すっかり酔ってしまった」と答えた。
息子は不思議に思い、父とともにその場所へ行ってみると、たしかにそのあたりに酒の香りがただよっている。ところが、息子が飲むと水なのに、父が飲むと美酒である。これは老父のために天が与えたものと思われ、生涯飽きるまで酒を飲んで亡くなった。そこでこの地を酒泉澗といい、後に清水村と改めたという。
当時は泉の北側の1丈(約3m)ほどの高台に祀られていたが、その後、中山道の支道である現社地に遷座した。
鳥居の左にある御神木の大銀杏は区の天然記念物。大正の頃まで、前野村の雨乞いでは村内を藁で作った龍神が巡り、最後はこの木に巻き付けられたという。
また、境内には地元の農家で使われていた農機具などを保存・展示する清水資料館がある。収蔵資料は一括して区の有形民俗文化財に指定されている。
写真帖
メモ
都営三田線の本蓮沼駅と板橋本町駅のほぼ中間、国道17号線から入った商店街の中に鎮座する。御神木の銀杏を始め、緑の木々の多い境内である。何度か参拝したが、いつも境内に地元の人や子どもたちがいて、地域に密着した神社であることがうかがわれる。