日枝神社(越後高田)

日枝神社

越後高田の日枝神社は、高田城鎮護の神、城下の総産土神として奉斎された神社である。社伝によれば、仁寿3年(853)衾野(直江津の東)に国府鎮護の神として創建されたという。同地に福島城が築かれたとき、地主神であることから城中鎮護の神とされ、高田城築城にともなって城下寺町に遷座したという。
新潟県の神社

正式名称 日枝神社〔ひえじんじゃ〕
御祭神 大山咋命 〈相殿〉天照皇大神 豊受大神 建御名方命 宇賀之魂命
社格等 旧県社
鎮座地 新潟県上越市寺町3-1-19 [Mapion|googlemap]
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御朱印

  • 日枝神社の御朱印

    (1)

(1)平成21年拝受の御朱印。中央の朱印は社殿と神猿、「山王 日枝神社」。

御由緒

鳥居

御祭神

■大山咋命
〈相殿〉
■天照皇大神
■豊受大神
■建御名方命
■宇賀之魂命

『高田市史』(大正3年)は大山咋命・天照大神・豊受大神、相殿左に諏訪明神、相殿右に神明とする。『中頸城郡誌』は大山咋命・天照大神・豊受大神、相殿左に諏訪明神、相殿右に天知迦流美豆比売命とする。

『頸城郡誌稿』は、元は諏訪明神を御祭神としたという古老の伝を記す。戸田忠真が高田城主であったとき、城内に祀られていた三王社を寺町の諏訪明神の社に合祀し、社号を日吉神社としたため、元の祭神である諏訪明神は配祀の扱いになったのだという。

由緒

社号額

日枝神社は高田城下の総鎮守で、高田駅の西側、寺町にある唯一の神社である。

社伝によれば、仁寿3年(853)越後権守坂上正野が関川東岸(直江津の対岸)の衾野に国府鎮護の神として日吉大社の御分霊を勧請したことを創祀とする。

上杉景勝が会津に移封された後、春日山城主となった堀秀治は衾野に福島城の建設を開始した。当社の境内はその城内に取り込まれたが、社殿や神主の屋敷は元のままとされ、城中鎮護の神として崇敬された。

堀氏改易後に福島城に入った松平忠輝は慶長19年(1614)新たに高田城を築いて居城とした。この時、福島城の地主神であった縁故をもって高田城下の裏寺町に遷座し、高田城鎮護及び城下30ヶ町の総産土神とされた。

寛文5年(1665)地震のため社殿が大破し、現社地に遷る。寛文9年(1669)正一位の位記を奉授される。

その後も歴代藩主の崇敬厚く、参勤交代や年賀、病気等の際には直参または代参があった。戸田忠真は御供料として畑1町歩を寄進。享保3年(1718)火災で社殿が焼失したときには、松平定儀より社殿の寄進があった。

元治元年(1864)3月、社殿が焼失し、慶応3年(1867)再建された。明治10年(1877)再び消失し、明治15年(1882)現在の社殿が再建された(※ただし明治12年とする資料もある)。

日枝神社古写真

『高田市史』(大正3年)より(国会図書館デジタルコレクション)

明治5年(1872)郷社に列するが、翌明治6年(1873)制度改革により村社となる。明治15年(1882)郷社に昇格し、さらに昭和8年(1933)県社に昇格した。

異説

『中頸城郡誌』によれば、『頸城郡誌稿』には当社の祭神は元々諏訪明神であったという古老の伝が記されているという。それによれば、当社を山王社と呼ぶようになったのは、戸田忠真が城主のとき、城内鎮守であった三王神を合祀してからのことである。

三王社は松平忠輝が高田城を築く以前から、城内の山王畑と呼ばれるあたりにあった小社だった。忠輝が築城のために巡見したとき、この社を見て「これは新田氏以来の尊信の神である」と喜び、城中の鎮守として定めた。

その後、戸田忠真が高田城主となったとき、この社が荒廃しているのを見て残念に思い、寺町の諏訪神の社に合祀して新しく社殿を造営し、除地3石を寄進した。そして社号を日吉神社と改称したため、元の祭神である諏訪神は配祀のような形となり、人々も山王と称するようになったという。

境内社

境内には稲荷神社4社をはじめ、菅原神社、三峯神社、塞神三柱社(庚申宮?)、秋葉神社、西宮神社、諏訪神社など多数の境内社がある。

三峯神社・菅原神社

三峯神社と菅原神社

菅原神社(天満宮)
元は春日山麓に鎮座しており、御神体は上杉謙信御自作の神像と伝えられる。上杉家の守り神である。松平忠輝が高田城を築いたときに中寺町に遷座し、以後、歴代城主の崇敬を受けた。しかし大正4年(1915)火災で焼失したため、日枝神社境内に遷座した。

写真帖

  • 鳥居

    鳥居

  • 社号標

    社号標

  • 西宮神社・諏訪神社

    西宮神社・諏訪神社

  • 秋葉神社

    秋葉神社

  • 稲荷神社

    稲荷神社

  • 庚申宮・稲荷神社

    庚申宮・稲荷神社

  • 三峯神社・菅原神社

    三峯神社・菅原神社

  • 神馬舎

    神馬舎

  • 拝殿

    拝殿

  • 社号額

    社号標

  • 本殿

    本殿

メモ

高田駅のすぐ裏にある。周囲は高田城下の寺町で、真宗浄興寺をはじめ数多くの寺が並ぶ。参拝は11月の日曜日。七五三の当日だったが、時間が早かったため参拝者はまだおらず、ゆっくりとお参りすることができた。

日枝神社の概要

名称 日枝神社
旧称 山王社
御祭神 大山咋命〔おおやまくいのみこと〕
〈相殿〉
天照皇大神〔あまてらすおおみかみ〕
豊受大神〔とようけのおおかみ〕
建御名方命〔たけみなかたのみこと〕
宇賀之魂命〔うかのみたまのみこと〕
鎮座地 新潟県上越市寺町三丁目1番17号
創建年代 仁寿3年(853)
社格等 旧県社
例祭 5月15日・16日
神事・行事 1月1日/歳旦祭
1月3日/元始祭
2月11日/紀元節祭
2月19日/祈年祭
3月15日/春祭
6月30日/大祓祭
10月15日/秋祭
11月3日/文化祭
11月25日/新嘗祭
12月31日/除夜祭

交通アクセス

□トキ鉄妙高はねうまライン「高田駅」より徒歩約5分

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