小石川大神宮 | 東京都文京区

小石川大神宮

小石川大神宮は、昭和41年(1966)伊勢神宮の崇敬者総代で希代の敬神家であった佐佐木勝造翁の発願により、伊勢神宮より授与された天照皇大神の別大麻である特別御神璽を奉戴して創建された。令和3年(2021)社地を移転し、神明造の新社殿が造営された。

正式名称 小石川大神宮〔こいしかわ だいじんぐう〕
御祭神 天照皇大神
社格等
鎮座地 東京都文京区小石川2-5-7 [Mapion|googlemap]
公式サイト http://www.koishikawadaijingu.jp/
あわせて読みたい
文京区の神社 小石川地域 巣鴨大鳥神社正式名称:稲荷神社鎮座値:文京区千石4 腰掛稲荷神社正式名称:稲荷神社鎮座値:文京区目白台3 今宮神社正式名称:今宮神社鎮座値:文京区音羽...
目次

御朱印

小石川大神宮の御朱印 小石川大神宮の御朱印 小石川大神宮の御朱印
(1) (2) (3)
小石川大神宮の御朱印 小石川大神宮の御朱印 小石川大神宮の御朱印
(4) (5) (6)

(1)平成17年に拝受した御朱印。朱印は「小石川大神宮之印」。

(2)平成28年拝受の御朱印。右下に「創立五十周年」の印。

(3)平成31年に拝受した仮殿遷座記念の御朱印。中央の朱印は(2)と同じ。右上に「伊勢の遙宮」、右下に銀で「仮殿遷座記念」。

(4)令和3年拝受の御朱印。中央の朱印は(2) と同じ。右に「伊勢の遙宮」、中央上に金で十六菊に四つ目結の神紋。

(5)令和3年拝受、本殿遷座記念の特別御朱印。中央上に「小石川大神宮之印」の朱印、右に金で「本殿遷座記念」、下に金の社殿の印。

(6)令和5年拝受、WBC日本代表応援限定御朱印。朱印は(1)と同じもののようである。

御由緒

旧拝殿

旧拝殿(平成17年撮影)

御祭神

■天照皇大神

伊勢の皇大神宮(内宮)より皇大御神の別大麻である特別御神璽を奉戴している。

別大麻の授与は、海外公民団などから「天照大神を奉斎して永久に敬神の誠を捧げんがために神受の真正があったとき、詮議の上大宮司の決済により授与される」と定められた特別のものである。かつて、樺太神社などがこの手続きによって創立された。

御分霊は、日展会員彫刻家の加藤潮光の手による皇大神の御神像で、昭和40年(1965)6月に入魂の儀を執り行った後、神楽殿に安置されていた。特別御神璽授与の儀が行われた後、大御神と並び扱われている。

由緒

佐佐木勝造翁

小石川大神宮は、伊勢神宮崇敬者総代であった佐佐木勝造翁により創立された。

佐佐木翁は若い頃より極めて敬神の念篤く、樺太で事業を営んでいた昭和14年(1939)には官幣大社樺太神社に神饌田を寄進するなど、神社や公共施設に多大な寄付を行っていた。

戦後、裸一貫で札幌に引き揚げてきた佐佐木翁は、自身の事業が安定していないにもかかわらず、伊勢神宮の第59回式年遷宮のために多大な寄進を行い、その後も神宮のために物心両面において尽くした。その功績に対し、昭和27年(1952)神宮崇敬者総代とされた。

さらに佐佐木翁は、神宮の御神徳を広め、敬神の念の育成・道義の向上を通して国家・皇室の隆昌と世界の平和へ寄与するために神社創立を発願。伊勢神宮より別大麻である特別御神璽〔おほみしるし〕を拝戴し、昭和41年(1966)3月7日に鎮座祭を斎行した。

この別大麻の授与は特例に属し、もとは海外公民団の申請に対して行われるものであった。神宮の分神としての意味を持ち、そのため「遥宮〔とうのみや〕」と呼ばれている。

平成8年(1996)創立30周年に当たって神宮御古材の下賜を受け、社殿の改修を行った。

平成28年(2018)創立50周年大祭を挙行。これを機に社地を移転して新しい社殿を造営することとなり、平成30年(2018)8月、仮殿遷座祭が行われた。

小石川大神宮全景

令和2年(2020)木造の新しい社殿が完成、令和3年(2021)5月7日に遷座祭が執り行われた。新社殿は伊勢神宮の別宮などと同様の神明造の本殿と切妻造の拝殿からなる形式で、「伊勢の遙宮」に相応しいたたずまいとなっている。

写真帖

鳥居

鳥居

手水盤

手水盤

佐佐木勝造翁像

佐佐木勝造翁像

拝殿

拝殿

拝所

拝所

本殿

本殿

旧観

佐佐木ビルの一階に「小石川大神宮」の看板が掲げられ、通路を通り抜けると正面に社殿があった。敷地の関係で拝殿と本殿の位置関係が直角という珍しい社殿であった。

入口

入口(佐佐木ビル)

旧拝殿

拝殿

本殿

本殿

仮殿

仮殿(平成31年)

メモ

平成17年、江戸三十三観音の11番円乗寺から12番伝通院に向かう途中で初めての参拝。事前情報で佐佐木ビルの1階奥に鎮座していることは知っていたが、実際に参拝して、東京にはいろいろな神社があるものだと思った。
新しくなった社殿に参拝したのは令和3年の6月。白石が敷き詰められた境内に神明造の社殿。伊勢神宮の別宮を思わせるたたずまいは「伊勢の遙宮」にふさわしいといえるだろう。

小石川大神宮の概要

名称 小石川大神宮
御祭神 天照皇大神〔あまてらすすめおおかみ〕
鎮座地 東京都文京区小石川二丁目5番7号
創建年代 昭和41年(1966)
社格等
例祭 3月7日
神事・行事 1月1日/歳旦祭
1月3日/元始祭
1月11日/帰元祭
2月節分/節分祭
2月11日/紀元祭
2月17日/祈年祭
4月29日/昭和祭
6月30日/大祓式
10月17日/神嘗祭遙拝式・神嘗奉祝祭
11月3日/明治祭
11月23日/新嘗祭
12月31日/大祓式・除夜祭

交通アクセス

□東京メトロ丸ノ内線・南北線「後楽園駅」より徒歩約5分
□都営三田線・大江戸線「春日駅」より徒歩約5分

更新履歴

2006.01.29.公開
2009.10.02.更新、画像追加。
2016.09.29.更新、WPへ移行、御朱印追加。
2021.06.15.改訂、御朱印追加、画像差し替え。
2024.07.06.更新、御朱印追加。

あわせて読みたい
東都神社御朱印集 東京は江戸時代以来、約400年にわたり日本の中心として繁栄してきた。そのため、江戸幕府や明治政府から特別の崇敬を受けた重要な神社がいくつもある。また、多くの庶民...

※掲載の情報は最新のものとは限りません。ご自身で確認をお願いします。
※掲載されている古い資料画像(納経帳、絵葉書等)について、特に引用元を明示したもの以外は管理者が所有する資料であり、無断使用はご遠慮ください。使用を希望される場合は管理者までご連絡ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次