名称 | 普明山 真光院 熊谷寺 |
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御本尊 | 千手観世音菩薩 |
所在地 | 徳島県阿波市土成町土成185 [Mapion|googlemap] |
【本尊真言】
おん ばざらたらま きりく
【御詠歌】
たきぎとり水熊谷の寺に来て 難行するも後の世のため
【略縁起】
弘法大師が熊谷山の閼伽井ヶ谷で修行中、紀州の熊野権現が現れて「永く衆生済度の礎とせよ」と託宣を下し、1寸8分(約5.5cm)の黄金の観音像を授けた。大師は一刀三礼して等身大の千手観音の像を刻み、授かった観音像を胎内に納めた。そして、これを本尊として一寺を建立したのが熊谷寺であるという。
熊谷寺の納経(御朱印)
(1)平成元年に拝受した納経。揮毫は「千手観音」。中央の宝印は火炎宝珠に千手観音の種字「キリーク」。右上の朱印は「四国第八番」、左下は「真光」。
(2)平成18年に拝受した納経。揮毫・朱印ともに平成元年のものと同じ。
江戸時代の納経
(1)天保11年(1840)の納経。揮毫は「鎮守熊野大権現」「本地千手大士」「阿州普明山」「熊谷寺」「行者丈」。中央の宝印はなく、右上に「四国八番」、左下に「真光」の朱印。
(2)天保12年(1841)の納経。版木押しで、「奉納」「本尊千手観音」「普明山」「熊谷寺」。朱印は天保11年のものと同じで、中央の宝印はない。
明治時代の納経
(1)明治38年(1905)の納経。版木押しで、中央の宝印はない。上に「四国第八番」、下に「真光」の朱印があり、この印は現在のものとほぼ同じである。
熊谷寺について
山号 | 普明山(ふみょうざん) |
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寺号 | 熊谷寺(くまだにじ) |
院号 | 真光院(しんこういん) |
御本尊 | 千手観世音菩薩 |
所在地 | 徳島県阿波市土成町土成字前田185番地 |
創建年代 | 弘仁6年(815) |
開山 | 弘法大師 |
宗派等 | 高野山真言宗 |
文化財 | 〈県有形文化財〉仁王門(附:石碑1基) 大師堂 多宝塔 中門 鐘楼 大師堂内厨子 木造弘法大師坐像 |
覚え書き
弘仁6年(815)弘法大師が熊谷山の閼伽ヶ谷で修行していると、紀州の熊野権現が現れて「永く衆生済度の礎とせよ」と告げ、一寸八分の黄金の観音像を授けた。大師は一刀三礼して等身大の千手観音像を彫り、その胎内に黄金の観音像と仏舎利を納め、一宇を建立して、その本尊とした。これが熊谷寺の創建という。
山門は四国最大といわれる仁王門で、徳島県指定の文化財。貞享4年(1687)に建立された。徳島自動車道からもその威容を望むことができる。
本堂は昭和2年(1927)の火災で焼失、先の大戦で再建工事も中断し、昭和46年(1971)になって完成した。