
地元では峰寺(みねんじ、みねじ)の通称で呼ばれることが多い。寺伝によれば、聖武天皇の勅願により、行基菩薩が航海安全を祈願して開創したとされる。大同2年(807)弘法大師はここで求聞持法を修し、十一面観音の像を刻んで本尊とした。「船魂の観音」と呼ばれ、古くから漁師たちの信仰を集めてきた。また、歴代土佐藩主は参勤交代で出向するに際し、当寺で航海の安全を祈願したという。
| 名称 | 八葉山 求聞持院 禅師峰寺 |
|---|---|
| 御本尊 | 十一面観世音菩薩 |
| 本尊真言 | おん まか きゃろにきゃ そわか |
| 御詠歌 | 静かなるわがみなもとの禅師峰寺 浮かぶ心は法の早船 |
| 所在地 | 高知県南国市十市3084 [Mapion|googlemap] |

禅師峰寺の納経(御朱印)


(1)平成元年拝受の納経。揮毫は十一面観音の種字「キャ」に「十一面観音」、左の寺号は禅師峰寺の通称である「峰寺」。中央の宝印は蓮華座上の火炎宝珠に種字「キャ」。右上の印は「四国第卅二番」、左下は「禅師峰寺」。
(2)平成19年に拝受した納経。揮毫・朱印ともに平成元年のものと同じ。
昔の納経



(3)天保11年(1840)の納経。揮毫は「奉納」「本尊十一面観世音」「土佐国」「禅師峰寺」。中央の宝印は蓮華座上の火炎宝珠に十一面観音の種字「キャ」。右上の印は「四国三十二番」、左下は白抜きで「禅師峰寺」。
(4)天保12年(1841)の納経。揮毫は「奉納」「本尊十一面尊」「土州 峰寺」。朱印は天保11年のものと同じ。
(5)明治38年(1905)の納経。版木押しで「奉納経」「本堂十一面観音尊」「土陽 禅師峰寺」。中央の宝印は蓮華座上の火炎宝珠に十一面観音の種字「キャ」。右上の印は「四国第三十二番」、左下は「禅師峰寺」。
禅師峰寺について
| 山号 | 八葉山(はちようざん) |
|---|---|
| 寺号 | 禅師峰寺(ぜんじぶじ) |
| 院号 | 求聞持院(ぐもんじいん) |
| 通称 | 峰寺(みねんじ・みねじ) |
| 御本尊 | 十一面観世音菩薩 |
| 所在地 | 高知県南国市十市3084番地 |
| 創建年代 | 神亀年間(724~29) |
| 開山 | 行基菩薩 |
| 宗派等 | 真言宗豊山派 |
| 文化財 | 〈重文〉文木造金剛力士立像(2躯)〈県有形文化財〉梵鐘 |
略縁起
寺伝によれば、聖武天皇の勅願により、行基菩薩が土佐湾の航海安全の祈願して開創したと伝えられる。
大同2年(807)弘法大師が留錫して求聞持法を修し、十一面観音を刻んで本尊とした。山の姿が観世音菩薩の浄土である補陀落山の八葉の蓮台に似ていることから八葉山、行基菩薩の開創であることから禅師峰寺、求聞持法を修したことから求聞持院と名付けられた。
本尊は「船魂の観音」とも称され、漁師たちの信仰を集めた。また、歴代土佐藩主は参勤交代に出発する際、必ず参拝して航海の安全を祈願したという。
奥の院は高知市介良の岩屋観音堂だが、『土佐州郡志』では石土明神社(南国市十市の石土神社)とされている。
写真帖



メモ
険しい石段を上った峰山(標高82m)の頂にある。境内には奇岩が多く、霊場らしい雰囲気が漂う。残念ながら二度の参拝とも天候が悪く、時間も遅かったので格別のものという土佐湾の眺望を楽しむことはできなかった。
交通アクセス
□JR土讃線・土佐くろしお鉄道「後免駅」よりバス
■南国市コミュニティバス高知医療センター行き(バイパス経由)「峰寺通」下車徒歩約10分
■南国市コミュニティバス高知医療センター行き(緑ヶ丘経由)「安戸通」下車徒歩約15分
□とさでん交通後免線「介良通駅」より徒歩約1時間30分

