文明元年(1468)太田道灌が江戸城の鎮護のため、武蔵一宮・氷川神社より御分霊を勧請して創建したと伝えられる。以来、例祭には太田氏より幣帛が捧げられたという。江戸時代以降は当地の鎮守として崇められた。
正式名称 | 氷川神社〔ひかわじんじゃ〕 |
---|---|
通称 | 神明氷川神社〔しんめい ひかわじんじゃ〕 |
御祭神 | 素盞嗚命 〈配祀〉大日孁命 奇稲田姫命 事代主神 大山祇神 |
社格等 | 旧村社 |
鎮座地 | 東京都中野区弥生町4-27-30 [Mapion|googlemap] |
公式サイト | http://shinmei-hikawa-g.org/ |
御朱印
平成17年拝受の御朱印。朱印は「氷川神社」。
御由緒
雑色村字川島の鎮守で、旧別当は真言宗の円通山正蔵院であった。通称に冠する「神明」は鎮座地の旧町名「神明町」による。
社伝によれば、文明元年(1468)太田道灌が江戸城を築くにあたり、その鎮護のため武蔵国一宮・氷川神社より御分霊を勧請し、雑色村と本郷村に奉斎した。本郷村に祀られたのが本郷氷川神社、雑色村に祀られたのが当社であり、俗に二簸川社と呼ばれたという。
以来、8月10日の例祭には太田氏より幣帛が捧げられたが、その後絶えてしまった。また、例祭も8月24に変わり、同じく雑色村の鎮守であった多田神社と隔年で行われるようになったという。
『新編武蔵風土記稿』には氷川神明合社とある。神田川畔にあった神明社を合祀したことによるもので、旧町名の神明町はこの神明社に由来するという。
明治7年(1874)村社に列格。大正15年(1926)社殿を改築するが、昭和20年(1945)の空襲で焼失した。戦後、仮社殿を設け、昭和33年(1958)現在の社殿が再建された。
写真帖
メモ
中野区立神明小学校の隣に鎮座する。境内は欅や椎が鬱蒼とした鎮守の森を形成しており、区の保護樹林に指定されている。
なお、稲城市に鎮座する式内社・大麻止乃豆乃天神社は当社の宮司さんが兼務されており、御朱印をいただく場合は当社に申し出る形になる。
神明氷川神社の概要
名称 | 氷川神社 |
---|---|
通称 | 神明氷川神社 |
旧称 | 氷川神明合社 |
御祭神 | 素盞嗚命〔すさのおのみこと〕 〈相殿〉 大日孁命〔おおひるめのみこと〕 櫛稲田姫命〔くしなだひめのみこと〕 事代主神〔ことしろぬしのかみ〕 大山祇神〔おおやまづみのかみ〕 |
鎮座地 | 東京都中野区弥生町四丁目27番30号 |
創建年代 | 文明元年(1468) |
社格等 | 旧村社 |
例祭 | 8月第4日曜日 |
神事・行事 | 1月1日/歳旦祭 1月3日/元始祭 2月3日/節分祭 2月17日/祈年祭 5月上旬/宗像神社祭・大国魂神社祭 6月30日/夏越祓 10月中旬/御嶽神社祭・津島神社祭 11月23日/新嘗祭 12月31日/大祓・除夜祭 ※『平成「祭」データ』による |
交通アクセス
□東京メトロ丸ノ内線「中野富士見町駅」より徒歩約10分