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樽前山神社 | 北海道苫小牧市

樽前山神社

樽前山神社は苫小牧市の総鎮守。樽前山は苫小牧市と千歳市の境にある三重火山で、古くから霊山として信仰されてきた。明治8年(1875)樽前村から苫小牧の中心に奉遷、千歳・白老・勇払三郡の郷社・総鎮守とされた。平成4年(1992)市内高丘に新社殿を造営、遷座した。

正式名称 樽前山神社〔たるまえさん じんじゃ〕
御祭神 大山津見神 久久能智神 鹿屋野比賣神
社格等 旧県社 別表神社
鎮座地 北海道苫小牧市高丘6-49 [Mapion|googlemap]
公式サイト https://www.tarumaesanjinja.net/
北海道の神社
北海道の神社の御朱印とその由緒(歴史)、アクセスなどの紹介。三吉神社(札幌市)、住吉神社(小樽市)、上川神社・永山神社(旭川市)、帯廣神社(帯広市)、樽前山神社(苫小牧市)、十勝神社(広尾町)
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御朱印

  • 樽前山神社の御朱印

    (1)

(1)平成21年拝受の御朱印。中央の朱印は「樽前山神社」、右上は十六菊に三つ巴の神紋。

御由緒

社号標

御祭神

■大山津見神
■久久能智神
■鹿屋野比賣神

古くから樽前山の山霊として大山津見神を祀っていたとされる。ただし、明治5年(1872)札幌神社権宮司・菊池重賢の調査は「御神体は木像で、背中に「たろまゑ乃たけ」と彫られている(円空作の樽前権現像、錦岡樽前山神社蔵)。祭神を瀬織津比売命とする伝承があるが、当社は樽前山の神を祀るものであり、瀬織津比売命は祓戸の神であって山神ではない。祭神判然取調を伺うべき」としているとのこと。
明治8年(1875)苫細駅(苫小牧駅)西側に郷社樽前山神社を建立した際、大山津見神に木の神である久久能智神・野の神である鹿屋野比賣神を併せ祀った。

由緒

苫小牧市の総鎮守で、市内高丘に本宮、樽前山頂上に奥宮が鎮座する。樽前山の麓に神祠を設け、樽前山の山霊を祀ったことに始まるという。

樽前山は苫小牧市と千歳市の境にある標高1102.5mの三重火山で、古くから霊峰として信仰されてきた。創建年代は不詳だが、当社の前身である錦岡の樽前山神社には寛文6年(1666)に円空が彫った樽前権現の木像が伝えられ、田草川伝二郎の『西蝦夷地日記』文化4年(1807)10月15日条にはタルマイ(樽前)にタルマイ大権現社があったことが記されている。

明治8年(1875)樽前村より苫小牧の町の中心部に奉遷。勅命によって大山津見神・久久能智神・鹿屋野比賣神を御祭神とし、勇払・白老・千歳三郡の郷社・総鎮守とされた。ただし、円空作の樽前権現の像は錦岡の樽前山神社に残された。

大正10年(1921)の大火で焼失、翌大正11年(1922)11月、弥生町(現在の矢代町)に遷座、再建された。昭和3年(1928)樽前山頂に奥宮を建立。

昭和11年(1936)県社に昇格した。

昭和50年(1975)7月15日、御鎮座百年大祭を斎行。昭和61年(1986)別表神社に加列された。

平成4年(1992)、御大典記念事業として市内高丘(薪炭ピリン山)に壮麗な新社殿を造営、7月14日に奉遷鎮座された。

境内社

聖徳神社

■聖徳神社
御祭神は聖徳太子。明治41年(1908)苫小牧に聖徳太子碑が建立され、昭和2年(1927)苫小牧聖徳太子道が建立された。昭和40年(1965)宗教法人聖徳神社となる。平成8年(1996)樽前山神社の境内に遷座し、平成12年(2000)樽前山神社の末社となった。苫小牧建設協会有志を主体とする奉賛会によって維持されている。

樽前天満宮

■樽前天満宮
御祭神は菅原道真公。昭和61年(1986)別表神社加列を記念して太宰府天満宮から御分霊を勧請した。

苫小牧稲荷神社

■苫小牧稲荷神社
御祭神は宇迦之御魂神で、御本社は伏見稲荷大社。明治24年(1891)食事を司る神として奉斎された。

手水鉢

元治2年奉納の手水鉢

元治2年(1865)に奉納された手水鉢。願主は山田文治、支配人山田仁右衛門。松前の商人・山田屋は蝦夷地が幕府直轄地とされた時代、勇払を中心とした場所請負人であった。

写真帖

大鳥居

大鳥居

社号標

社号標

聖徳神社

聖徳神社

手水舎

手水舎

包丁塚・鳥魚菜供養之碑

包丁塚・鳥魚菜供養之碑

がんかけかえる

がんかけかえる

布袋

布袋

注連柱

注連柱

神輿庫

神輿庫

樽前天満宮

樽前天満宮

苫小牧稲荷神社

苫小牧稲荷神社

元治2年奉納の手水鉢

元治2年奉納の手水鉢

拝殿

拝殿

本殿

本殿

メモ

激しい雨の中の参拝。広大な境内に新しい壮麗な社殿が建つ。と思うと、旧社地から移されたらしい手水鉢や境内社、さらにかえる様、布袋様もある。市街地から少々離れているため、氏子の参拝の便はどうなのだろうかと思ったりするのだが、車の移動が普通だから、さして問題にはならないのかも知れない。

樽前山神社の概要

名称 樽前山神社
旧称 タルマイ(樽前)権現社
御祭神 大山津見神〔おおやまつみのかみ〕
久久能智神〔くくのちのかみ〕
鹿屋野比賣神〔かやのひめのかみ〕
鎮座地 北海道苫小牧市高丘6番49
創建年代 不詳/明治初年
社格等 旧県社 別表神社
例祭 7月15日
※7月14日/宵宮祭
※7月16日/後日祭(神幸祭・海上渡御)
神事・行事 1月1日/歳旦祭
1月3日/元始祭
1月15日/どんど祭
2月立春の前日/節分祭
2月11日/紀元祭
2月17日/祈年祭
3月中旬/匠祭
3月春分の日/春季合同祖霊祭
5月1日/かえる様縁日祭
5月10日/緑化祭
6月初旬/青葉祭
6月12日/樽前山山開祭
6月30日/大祓式
9月第1日曜頃/聖徳神社大祭
9月10日/稲荷神社敬神講大祭
9月秋分の日/秋季合同祖霊祭
10月12日/樽前山山納祭
11月3日/明治祭
11月23日/新嘗祭
12月31日/大祓式・除夜祭

交通アクセス

□JR室蘭本線「苫小牧駅」より徒歩約40分、またはバス
■道南バス永福三条線苫小牧営業所行き「工業高校」より徒歩約3分

更新履歴

2011.08.10.公開
2021.06.26.改訂、WPに移行、画像追加。

諸国神社御朱印集
全国各地の神社を御朱印、由緒、アクセスなどの紹介。伊勢神宮をはじめ旧官国幣社、旧府県社、別表神社、さまざまな由緒を持った神社の由緒と御朱印を都道府県別に紹介する。現代の御朱印の他、江戸時代から明治、大正、昭和戦前の貴重な御朱印、海外廃絶神社の御朱印も掲載。

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