住吉神社は小樽の総鎮守。元治元年(1864)函館八幡宮の神主・菊池重賢がオタルナイ・タカシマ両場所の鎮守として住吉大神を奉斎することを願い出、明治元年(1868)山ノ上町の弁天社に奉斎したことを創祀とする。明治4年(1871)量徳町に遷座、明治14年(1881)現在地に遷った。
正式名称 | 住吉神社〔すみよし じんじゃ〕 |
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御祭神 | 底筒男神 中筒男神 表筒男神 息長帯姫命 |
社格等 | 旧県社 別表神社 |
鎮座地 | 北海道小樽市住ノ江2-5-1 [Mapion|googlemap] |
公式サイト | http://www.otarusumiyoshijinja.or.jp/ |
御朱印
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(1)平成20年拝受の御朱印。上の朱印は「住吉神社」。下は「北海道小樽/住吉神社/参拝記念」。
昔の御朱印
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(1)昭和4年(1829)頃の御朱印。上の朱印は現在使われているものと同じ「住吉神社」。下は「社務所印」。
(2)昭和11年(1936)の御朱印。上の朱印は「住吉神社」。下の印は現在使われているものと同じで「北海道小樽/住吉神社/参拝記念」。
御由緒
御祭神
■底筒男神
■中筒男神
■表筒男神
■息長帯姫命
住吉三神と神功皇后を祀る。『明治神社誌料』や『小樽市史』など戦前の資料には、合祀の神として大物主神・保食神・八重事代主神が挙げられているが、現代の資料では確認できない。
由緒
住吉神社は小樽の総鎮守である。公式には明治元年(1868)の創建とするが、この時に御神体を仮奉祀した山ノ上の弁天社(厳島社、旧魁陽亭の辺りにあった)を住吉神社の前身とする説もある。
弁天社の創建年代は不詳だが、天和年間(1681~84)、元禄年間(1688~1704)あるいは延享年間(1744~48)などの説がある。文久3年(1863)初めて神輿を出し、盛大に祭礼が行われたという。
元治元年(1864)函館八幡宮の神主・菊池重賢が箱館奉行所にオタルナイ・タカシマ両場所の総鎮守として住吉大神を勧請することを願い出、慶応元年(1865)オタルナイ運上屋近くに奉斎することを許された。翌慶応2年(1866)本陣(運上屋が廃止され、本陣となった)下の海岸を埋め立てて社地を造成することとされたが、明治維新によって中止になり、弁天社に仮奉祀することとなった。
明治元年(1868)8月3日、箱館より御神体を迎えて御鎮座祭とオタルナイ・タカシマ両場所の静謐祈念祭を執り行った。これをもって創祀とする。明治3年(1870)神仏分離のため、菊池重賢が開拓判官・島義勇の手を経て神祇官に申請、弁天社を墨江神社と改めた。
明治4年(1871)量徳町28番地(現在の双葉高等学校の辺り)に遷座。明治8年(1875)郷社に列格。両郡郷社と公称、小樽・高島両郡の鎮守として崇敬を集め、小樽の発展に伴って祭礼も年々盛大に執り行われたという。
明治14年(1881)の火災直後、量徳町道路改正で社地が改正道路の中央にあたることになったため、同町53番地の現社地に遷座した。
明治25年(1892)1月9日、住吉神社と改称。明治31年(1898)年から32年にかけて社殿を改築、明治39年(1906)県社に昇格した。
戦後、昭和30年(1955)神社本庁の別表神社に加列。現在の社殿は鎮座百年を祈念して昭和46年(1971)改築されたもの。社務所は小樽市指定歴史的建造物に指定されている。
写真帖
メモ
南小樽の駅前の通りを南西に進むと、そのまま住吉神社の参道へ続く。反対に進むと港なので、港から社殿までまっすぐ登っていくようになっているわけである。
本殿は住吉造。拝殿は神明造だが、壁は白く、柱は朱で塗られているため、住吉造を平入りにした(横にした)ような印象を受ける。
本殿の写真をもう少しいい位置から撮ろうと場所を探していると、突然、カラスの攻撃を受けた。なかなかしつこい上、電車の時間も迫ってきたため、それ以上の撮影を断念、御朱印を拝受して駅に向かった。慌てていたため、境内社の木魂神社の写真も取り忘れてしまった。
住吉神社の概要
名称 | 住吉神社 |
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旧称 | 墨江神社 |
御祭神 | 底筒男神〔そこつつのおのかみ〕 中筒男神〔なかつつのおのかみ〕 表筒男神〔うわつつのおのかみ〕 息長帯姫命〔おきながたらしひめのみこと〕 |
鎮座地 | 北海道小樽市住ノ江二丁目5番1号 |
創建年代 | 明治元年(1868) |
社格等 | 旧県社 別表神社 |
例祭 | 7月15日(小樽まつり) ※7月14日/宵宮祭 ※7月16日/還御祭 |
神事・行事 | 1月1日/歳旦祭 1月3日/元始祭 1月7日・8日/どんど焼 1月10日/成人の日祭 2月3日/節分厄払祭 2月11日/紀元節・長寿祈願祭 3月3日/人形感謝祭 3月春分の日/春季神道会祖霊祭 4月17日/祈年祭 6月30日/大祓式 8月9日・10日/氏子繁栄祈願祭・太々神楽奉納 9月秋分の日/秋季神道会祖霊祭 10月第2土・日曜日/秋季大祭 11月3日/明治祭 11月23日/新嘗祭 12月31日/大祓式・除夜祭 |
交通アクセス
□JR函館本線「南小樽駅」より徒歩約8分
更新履歴
2011.08.10.公開
2021.06.26.改訂、WPに移行、昔の御朱印・画像等追加。