旧上高井戸宿の鎮守。由緒については詳らかでないが、鎌倉時代の創建であろうという。元は第六天社と称したが、明治の神仏分離で天神社と改めた。一般には第六天神社の通称で知られる。現在の本殿は安政3年(1856)、拝殿は明治14年(1881)に再建されたものである。
正式名称 | 天神社〔てんじんしゃ〕 |
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通称 | 第六天神社〔だいろくてんじんしゃ〕 |
御祭神 | 面足命 惶根命 |
社格等 | 旧村社 |
鎮座地 | 東京都杉並区高井戸西1-7-2 [Mapion|googlemap] |
公式サイト | http://www.shimotakaido.org/tenjinja/ |
御朱印
平成23年拝受の御朱印。朱印は「第六天神社」。
御由緒
上高井戸宿の鎮守。旧別当は真言宗の明星山医王寺(上高井戸1)。創建年代は不詳だが、鎌倉時代ではないかとされている。江戸時代以前は第六天社と称した。
天保年間(1830~43)に旧社殿を焼失、その後しばらくは仮殿であった。安政3年(1856)に本殿、明治14年(1881)に拝殿を再建した。総欅造二重扉勾欄付で深川の彫工・後藤勇次郎の彫刻が施されている。
神仏分離により天神社と改称し、明治5年(1872)村社に列格した。明治30年(1897)村内字伊勢の天祖神社(神明社)、字前山の浅間神社を合祀。
昭和50年(1975)社殿前に中央自動車道が建設されることになり、社殿を後方に曳家した。これと同時に鉄筋コンクリート造で本殿覆殿と幣殿、境内末社を新築した。
写真帖
メモ
かつては鳥居のすぐ前を玉川上水が流れ、絵葉書にも描かれるほどの景観であったというが、現在はその真上を中央高速道が走り、その名残を感じることもできない。
境内にある明和8年(1771)銘の狛犬は、外置きのものとしては区内最古といい、区の文化財に指定されている。また、大正6年(1917)に奉納された狛犬は、台座に金太郎と山姥、牛若丸と鞍馬の天狗のレリーフが施されているのが珍しい。
当社の御朱印は下高井戸八幡神社でいただくことができる。
第六天神社の概要
名称 | 天神社 |
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通称 | 第六天神社 |
旧称 | 第六天社 |
御祭神 | 面足命〔おもだるのみこと〕 惶根命〔かしこねのみこと〕 |
鎮座地 | 東京都杉並区高井戸西一丁目7番2号 |
創建年代 | 鎌倉時代か? |
社格等 | 旧村社 |
例祭 | 9月10日 |
神事・行事 | 1月1日/元旦祭 2月25日/節分祭 11月25日/新嘗祭 ※『平成「祭」データ』による |
交通アクセス
□京王井の頭線「高井戸駅」より徒歩約9分
□京王線「八幡山駅」より徒歩約17分