倭姫宮は、皇大神宮(内宮)の別宮である。垂仁天皇の御代、倭姫命は天照大御神を奉戴して諸国を巡り、五十鈴川の畔に鎮め祀った。さらに祭祀や神領、神職の職掌などを定めて神宮の基礎を築いたと伝えられる。その功績を讃え、大正12年(1923)に創立された。
正式名称 | 皇大神宮別宮 倭姫宮〔やまとひめのみや〕 |
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御祭神 | 倭姫命 |
社格等 | 皇大神宮別宮 |
鎮座地 | 三重県伊勢市楠部町5 [Mapion|googlemap] |
関連サイト | http://www.yamatohime.jp/(倭姫宮御杖代奉賛会) |
御朱印
(1) | (2) |
(1)平成18年拝受の御朱印。朱印は「倭姫宮印」。
(2)平成28年拝受の御朱印。
昔の御朱印
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(1)昭和14年の御朱印。朱印は現在のものと同じ「倭姫宮印」。
御由緒
倭姫宮は、皇大神宮の別宮のうちもっとも新しく創建された別宮で、倭姫命をお祀りする。
倭姫命は垂仁天皇の第四皇女で、母は皇后の日葉酢媛命。豊鋤入姫命〔とよすきいりひめのみこと〕の後を継いで天照大神の御杖代〔みつえしろ〕となり、八咫鏡〔やたのかがみ〕と天叢雲剣〔あめのむらくものつるぎ〕を捧持して大和国から伊賀・近江・美濃などを巡行した。
そして、伊勢国に入ったとき、「是の神風の伊勢国は、常世之浪〔とこよのなみ〕重浪〔しきなみ〕帰〔よ〕する国なり。傍国可怜国〔かたくにのうましくに〕なり。是の国に居らむと欲〔おも〕ふ(この神風の伊勢の国は常世の波が繰り返し打ち寄せる国である。大和の傍らにある国で、美しいよい国である。この国に居たいと思う)」との神託を受け、五十鈴川の畔に大神を鎮め祀った。これが伊勢神宮の起こりとされる。
※後に天叢雲剣は日本武尊に授けられ、草薙剣〔くさなぎのつるぎ〕として熱田神宮に祀られている。
さらに倭姫命は神嘗祭をはじめとする神宮の祭祀や神領・神職の職掌等を定め、神宮の祭祀と維持経営の基盤を整えたと伝えられる。倭姫命の教説と伝えられる内容は、中世から近世の神道家に大きな影響を与えた。
このような功績を讃え、大正の初めから神宮司庁と宇治山田市(現・伊勢市)が倭姫命を祀る宮の創立の請願を行った。大正10年(1921)1月4日に皇大神宮別宮として倭姫宮の創立が許可され、同12年(1923)11月5日に鎮座祭が執り行われた。
伊勢の地を拓いた倭姫命に対する敬慕の念は非常に篤く、昭和23年(1948)には崇敬者により御杖代講が結成された。現在は倭姫宮御杖代奉賛会となり、毎年5月5日に春の例大祭、11月5日に秋の例大祭を執り行っている。
写真帖
メモ
外宮から内宮に向かう御幸道路沿い、神宮徴古館や神宮文庫・皇學館大学がある倉田山に鎮座する。鬱蒼とした森の中の清浄に保たれた参道を進むと石段があり、その突き当たりに正殿と古殿地が並ぶ。宿衛屋の前の参道を進むと、神宮徴古館のすぐ前に出る。
倭姫宮の概要
名称 | 倭姫宮 |
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御祭神 | 倭姫命〔やまとひめのみこと〕 |
鎮座地 | 三重県伊勢市楠部町5 |
創建年代 | 大正12年(1923) |
社格等 | 皇大神宮別宮 |
神事・行事 | 1月1日/歳旦祭 1月3日/元始祭 2月11日/建国記念祭 2月20日/祈年祭 5月5日/春の例大祭 5月14日/風日祈祭 6月24~25日/月次祭 8月4日/風日祈祭 10月24~25日/神嘗祭 11月5日/秋の例大祭 11月26日/新嘗祭 12月24~25日/月次祭 |
交通アクセス
□近鉄鳥羽線「五十鈴川駅」より徒歩15分
□JR・近鉄「伊勢市駅」よりバス
■徴古館経由外宮内宮循環バス「徴古館前」下車徒歩3分