白峯神宮 | 京都市上京区

白峯神宮

白峯神宮は、慶応4年(1868)明治天皇の命により、讃岐より崇徳天皇の御霊を迎えて創建、当初は白峯宮と号した。明治6年(1873)には淳仁天皇の御霊を淡路より迎えて合祀した。昭和15年(1940)官幣大社に昇格、白峯神宮と改称した。境内社の精大明神は蹴鞠の守護神で、近年は球技・スポーツ芸能上達の神として信仰を集めている。

正式名称 白峯神宮〔しらみねじんぐう〕
御祭神 崇徳天皇 淳仁天皇
社格等 旧官幣大社 別表神社
鎮座地 京都市上京区飛鳥井町261 [Mapion|googlemap]
公式サイト http://shiraminejingu.or.jp/
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目次

御朱印

白峯神宮の御朱印

(1)

白峯神宮の御朱印

(2)

(1)平成18年拝受の御朱印。上の朱印は十六菊の神紋、下は「白峯神宮」。

(2)平成23年拝受の御朱印。朱印は平成18年のものと同じ。

昔の御朱印

白峯神宮の御朱印

(3)

白峯神宮の御朱印

(4)

白峯神宮の御朱印

(5)

白峯神宮の御朱印

(6)

(3)明治16年の御朱印。墨書は「官幣中社/白峯宮」。中央の朱印は「白峯宮之印」。右上の印は「官幣中社」、左下は「白峯宮社務所」。

(4)大正10年頃の御朱印。中央の朱印は「白峯宮之印」、明治16年の御朱印と同じ。右上に「白峯宮」、下に「白峯宮社務所」。

(5)大正12年の御朱印。下の朱印は「白峯宮之印」。上のスタンプは波に千鳥と「祭神崇徳天皇淳仁天皇/官幣中社白峯宮参拝紀念」。

(6)昭和17年の御朱印。朱印は「白峯神宮」。現在の印とは「神」の字が違っている。昭和17年発行の『惟神の礎』には、この印が掲載されている。

御由緒

白峯神宮は、第75代崇徳天皇と第47代淳仁天皇を祀る旧官幣大社である。

崇徳天皇は、保安4年(1123)即位されたが、退位の後、保元の乱に敗れて讃岐国へ配流された。帰京を切望していたが許されず、長寛2年(1164)同地の鼓ヶ岡木丸殿で崩御された。御尊体は荼毘に付され、白峯御陵(香川県坂出市の白峯寺)に葬られた。

慶応2年(1866)孝明天皇は、崇徳天皇の皇霊を白峯御陵より京都に迎え、神社を建立するよう幕府に命じたが、その実現を見ないまま同年12月に崩御された。

慶応4年(1868)明治天皇は孝明天皇の遺志を継ぎ、公卿・飛鳥井家の邸を社地として社殿を造営し、白峯御陵よりお迎えした皇霊を鎮斎した。本殿は下鴨神社の摂社・河合神社を模したものという。社号を白峯宮とし、明治6年(1871)官幣中社に列した。

淳仁天皇は恵美押勝の乱に連座して廃位され、淡路島に配流された。天平神護元年(765)同地で崩御されたが、対立していた称徳天皇の意向により長く歴代天皇には数えられず、廃帝〔はいたい〕もしくは淡路廃帝〔あわじはいたい〕と呼ばれた。

明治3年(1870)歴代天皇に加えられ、淳仁天皇と諡された。同年、阿波藩主・蜂須賀茂韶が皇霊を京都に奉遷することを建白し、明治6年(1871)白峯宮に合祀された。

昭和15年(1940)官幣大社に昇格し、白峯神宮と改称した。

近年は球技・スポーツ関係者の参拝が多いことでも知られる。

公卿の飛鳥井家は蹴鞠の宗家であり、境内社の地主社に祀られている精大明神は蹴鞠の守護神であった。現在では球技さらにはスポーツ全般の守護神とされ、サッカーその他スポーツ関係者が参拝するようになったという。また、サッカーやバレーなどの各種スポーツで使用された公式球が奉納されている。

また、同じく境内社の伴緒社には、保元の乱において崇徳上皇側で戦った源為義・為朝(鎮西八郎)父子を祀る。ともに弓の名手として知られ、11月15日の伴緒社祭には御弓神事が行われる。

潜龍社は、昭和30年11月23日の御火焚祭斎行中に出現した潜龍大神を祀る。家系にまつわる諸々の悪縁を断ち、盗難災難除・病気平癒・事業繁栄の霊験があらたかであるという。

手水舎の水は、平安時代から名水として名高い「飛鳥井」である。清少納言の『枕草子』にも「飛鳥井は、「みもひもさむし」とほめたるこそをかしけれ」と記されている。清少納言が挙げた九つの名水のうち、現存するのは飛鳥井のみという。

写真帖

鳥居と神門
鳥居と神門
飛鳥井
名水 飛鳥井
奉納されたボール
奉納されたボール
蹴鞠碑
蹴鞠碑
地主社
地主社
伴緒社
伴緒社
潜龍社
潜龍社
拝殿
拝殿
本殿
本殿(拝所)
本殿側面
本殿(側面)

メモ

京都御所からほど近く、今出川通りに面して鎮座する。緑と木造の社殿が調和して、落ち着いた雰囲気を醸し出している。
御朱印を拝受したときの参拝は、旧官幣大社とはいえ、さして知名度が高いというわけではないので、ゆっくり参拝できると思っていたら、大間違いだった。修学旅行の定番コースになっているようで、つぎつぎに高校生を乗せたタクシーが入ってくる。境内が狭いので、常に人か車が画面に入る状態なので、写真を撮るのは断念。後日、京都を訪れた際、朝早い時間に再訪して写真を撮った。
どんなきっかけであれ、若い人が神社に参拝することを通し、神社や神道に関心を持ってもらえればいいと思っているので、一見不釣り合いな修学旅行生で賑やかな様子も好ましいのだが、個人的には静かな中でゆっくり参拝したい神社である。

白峯神宮の概要

名称 白峯神宮
旧称 白峯宮
御祭神 第75代 崇徳天皇〔すとくてんのう〕
第47代 淳仁天皇〔じゅんにんてんのう〕
鎮座地 京都市上京区今出川通堀川東入ル飛鳥井町261番地
創建年代 慶応4年(1868)
社格等 旧官幣大社 別表神社
例祭 4月14日(春季例大祭・淳仁天皇祭/蹴鞠奉納)
9月21日(秋季例大祭・崇徳天皇祭/薪能)
神事・行事 1月1日/歳旦祭
1月3日/元始祭
2月3日/節分祭(鬼遣らい豆まき神事)・柊大明神例祭
2月11日/紀元祭
2月17日/祈年祭
3月第一土曜日/交通安全祈願祭
3月21日/春季皇霊祭
5月5日/子供の日 武道奨励繁栄祭・古武道奉納報告祭
6月30日/夏越大祓式
8月15日/戦没者慰霊祭
9月秋分/秋季皇霊祭
10月望月の日/献燈祭 観月の夕べ
10月17日/神嘗祭当日祭 神嘗奉祝祭
11月15日/伴緒社祭(御弓神事)
11月23日/新嘗祭(日供講大祭・献茶式・潜龍大明神祭・御火焚祭)
12月31日/大祓式・除夜祭
文化財 〈重文〉文絹本著色崇徳上皇像(附:絹本著色随神像2幅)

交通アクセス

□地下鉄烏丸線「今出川駅」より徒歩約8分
□JR・近鉄「京都駅」よりバス
■市バス9系統「堀川今出川」下車徒歩1分

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