賀茂御祖神社(下鴨神社)

下鴨神社

賀茂御祖神社(下鴨神社)は、賀茂別雷神社(上賀茂神社)と合わせて賀茂社と呼ばれ、奈良時代以前から中央にも知られる山城国の大社であった。特に特に平安遷都の後は皇城鎮護の社として伊勢神宮に次ぐ崇敬を受けた。二十二社の第三位、山城国一宮。境内に広がる糺の森は、古代の植物相をよく留める原生林として知られる。

正式名称 賀茂御祖神社〔かもみおやじんじゃ〕
通称 下鴨神社〔しもがもじんじゃ〕
御祭神 神賀茂建角身命 玉依姫命
社格等 式内社(名神大・月次相嘗新嘗) 二十二社 旧官幣大社 勅祭社 山城国一宮 別表神社 (世界遺産)
鎮座地 京都市左京区下鴨泉川町59 [Mapion|googlemap]
最寄り駅 出町柳(京阪電鉄)
バス停:下鴨神社前・糺ノ森前・葵橋西詰
公式サイト http://www.shimogamo-jinja.or.jp/
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御朱印

  • 下鴨神社の御朱印

    (1)

  • 下鴨神社の御朱印

    (2)

  • 河合神社の御朱印

(1)平成13年拝受の御朱印。中央の朱印は「賀茂御祖神社」、右上に二葉葵の神紋。

(2)平成23年拝受の御朱印。朱印は平成13年のものと同じ。

(3)摂社・河合神社の御朱印、平成23年拝受。朱印は「河合神社」。

昔の御朱印

大正・昭和の御朱印

  • 大正10年の御朱印

    (1)

  • 時期不詳の御朱印

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  • 昭和10年代の御朱印

    (3)

(1)大正10年の御朱印。上の印は二葉葵の神紋をアレンジしたもの、下の印は「官幣大社 賀茂御祖神社 参拝記念」。

(2)時期不詳だが、昭和の初め頃と思われる。上に緑で二葉葵の神紋、下は「官幣大社賀茂御祖神社」。

(3)昭和10年代の中頃もしくは後半の御朱印。中央の印が「官幣大社賀茂御祖神社」、その上に二葉葵の神紋。昭和17年発行の『惟神の礎』に掲載されているのはこの印である。

江戸時代の納経(御朱印)

  • 下鴨神社の納経

    (1)

  • 下鴨神社の納経

    (2)

(1)享保12年(1727)の納経(御朱印)。揮毫は「奉納大乗妙典 一部」「洛陽東北下鴨御祖皇大神宮王城守護御読経所普賢延命御広前者也」「松林院」。中央に宝印はない。右、左上、左下に朱印が押されているが、判読できない。なお、松林院は下鴨神社神宮寺の読経所であった。

(2)嘉永5年(1852)の納経(御朱印)。揮毫は「山城国一宮」「賀茂御祖皇大神宮広前」「当番」。中央に宝印はない。左下の黒印は判読できない。

御由緒

賀茂御祖神社は、古くより賀茂別雷神社(上賀茂神社)とあわせて「賀茂社」と呼ばれ、位置的な関係から下鴨神社と通称される。古代山城国に勢力を持った賀茂県主の氏神で、古代から朝廷の崇敬を受ける地方の大社であった。さらに平安遷都の後は皇城鎮護の社として、伊勢神宮に次ぐ崇敬を受けた。

御祭神は賀茂建角身命と玉依姫命。東本殿に祀られる玉依姫命は上賀茂神社の御祭神・賀茂別雷命の母。西本殿に祀られる建角身命は賀茂県主らの祖で玉依姫命の父(賀茂別雷命の外祖父)、神武天皇を導いた八咫烏のこととされる。

『山城国風土記』逸文によれば、日向の曾の峯に天降り、神倭石余比古(神武天皇)を導いて大和の葛城山に至った後、さらに移動して山背国(山城国)に入り、久我国の北の山麓(現在の御蔭神社の地、左京区上高野東山)に鎮まったという。
そして神伊可古夜日女を娶って生まれた子が玉依日子と玉依日女(玉依姫)であり、賀茂県主は玉依日子の後裔とされる。

社伝によれば、崇神天皇7年(B.C.90)社の瑞垣を造営、垂仁天皇27年(B.C.2)御神宝が奉られたという。

長岡京に遷都した延暦3年(784)には従二位、平安京に遷都した同13年(794)には正二位の神階を賜り、さらに大同2年(807)には正一位に極位した。弘仁元年(810)には嵯峨天皇が、伊勢神宮の斎王に倣って斎院の制を定められた。また賀茂祭(葵祭)は大同元年(806)に勅祭とされた。上賀茂神社とともに二十二社の第三位に列し、山城国一宮とされる。

明治の社家制度廃止まで賀茂県主一族によって奉仕されたが、上賀茂の社家が賀茂氏を称したのに対して、下鴨の社家は鴨氏を名乗った。

賀茂御祖神社が鎮座する「糺の森〔ただすのもり〕」は、古代山城地方の植生を残す唯一の森林で、現在の面積は約12万4千平方キロメートル(東京ドーム3個分)であるが、往古は約40倍の広さがあったという。現在は国の史跡として保護されている。

平成6年(1994)「古都京都の文化財」として世界遺産に登録された。

写真帖

  • 糺の森

    糺の森と瀬見の小川

  • 連理の賢木

    連理の賢木と相生社

  • 橋殿

    橋殿

  • 御手洗池

    井上社(御手洗社)と御手洗池

  • 出雲井於神社

    摂社・出雲井於神社

  • 三井神社

    摂社・三井神社

  • 供御所

    供御所

  • 神服殿

    神服殿

  • 舞殿と中門

    舞殿と中門

  • 言社と拝殿

    言社と拝殿

メモ

檜皮葺きの社殿群が広大な糺の森に鎮座し、往古の姿を今に留める。糺の森は紀元前2,3世紀の植生をそのまま残しているという。創唱宗教と違い、自然環境を含めて聖地を構成する自然宗教でなければ、こういう森は残らなかっただろう。
御朱印は本社のほか、摂社の河合神社でもいただける。

賀茂御祖神社の概要

名称 賀茂御祖神社
通称 下鴨神社
御祭神 賀茂建角身命〔かもたけつぬみのみこと〕
玉依姫命〔たまよりひめのみこと〕
鎮座地 京都市左京区下鴨泉川町59番地
創建年代 伝・神武天皇の御代(B.C.660~B.C.585)
社格等 式内社 二十二社 旧官幣大社 勅祭社 山城国一宮 別表神社 (世界遺産)
延喜式 山城國愛宕郡
賀茂御祖神社二座 並名神大 月次相嘗新嘗
出雲井於神社 大 月次相嘗新嘗 (論:摂社 出雲井於神社/摂社 井上社)
出雲高野神社 (論:境外摂社 御蔭神社)
賀茂波爾神社 (論:境外摂社 賀茂波爾神社)
小野神社二座 鍬靫 (論:境外摂社 御蔭神社)
末刀神社 (論:末社 愛宕社)
鴨川合坐小社宅神社 名神大 月次相嘗新嘗 (摂社 河合神社)
三井神社 名神大 月次新嘗 (摂社 三井社)
例祭 5月15日(賀茂祭・葵祭)
※5月3日/流鏑馬神事
※5月4日/斎王代御禊の儀
※5月5日/歩射神事
※5月中旬/献花祭
※5月中旬/献茶祭
※5月12日/御蔭祭
※5月14日/堅田供御人鮒奉献祭
※5月中旬/煎茶献茶祭
神事・行事 1月1日/歳旦祭、御内儀御祈祷祭
1月4日/蹴鞠はじめ
1月5日/年賀祭
1月9日/初大国
1月/初えと祭
1月15日/御粥祭(御戸開神事)
2月3日/節分祭
2月初午の日/初午祭
2月11日/紀元祭
2月17日/祈年祭(土解祭)
3月3日/流し雛
立夏の日/更衣祭
6月上旬/蛍火の茶会
7月土用/御手洗祭(足つけ神事)
立秋前夜/夏越神事(矢取りの神事)
9月9日/結納祭
仲秋の名月/名月管弦祭
10月9日/繁昌大国秋祭
10月17日/神嘗祭
11月3日/明治祭
立冬の日/更衣祭
11月23日/新嘗祭
11月28日/お火焚き祭
12月12日/お薬酒神事
12月13日/相生社祭(縁結び祭)
12月22日/御内儀祈祷祭
12月31日/大祓式、除夜祭
文化財 〈国宝〉東本殿 西本殿 〈重文〉祝詞舎 幣殿 東西廊 東西御料屋 叉蔵 四脚中門 東西楽屋 中門東西廻廊 預り屋 西唐門 舞殿 神服殿 橋殿 細殿 供御所 大炊所 井戸屋 楼門 楼門東西廻廊 摂社三井神社本殿・拝殿・棟門・東西廊下 摂社出雲井於神社本殿 〈史跡〉賀茂御祖神社境内(糺の森)
巡拝 神仏霊場101番

交通アクセス

□京阪本線「出町柳駅」より徒歩12分
□地下鉄烏丸線「北大路駅」よりバス
■市バス1系統・205系統「下鴨神社前」もしくは「糺ノ森前」下車すぐ
□JR・近鉄「京都駅」よりバス
■市バス4系統・205系統「下鴨神社前」もしくは「糺ノ森前」下車すぐ
※市バス利用で正面参道入口から参拝する場合は「葵橋西詰」下車が便利。