東雲神社 | 愛媛県松山市

東雲神社

東雲神社は、文政6年(1823)伊予松山藩11代藩主・松平定通が、久松松平家の祖・松平定勝の霊を城山の揚木戸に祀ったことに始まる。天保8年(1837)東雲大明神の神号を賜り、同11年(1840)城内の長者ヶ丘に社殿を造営、遷座した。昭和20年(1945)戦災で焼失した後、同46年(1971)松山大神宮を合祀、同48年(1973)現在の社殿が完成した。

正式名称 東雲神社〔しののめじんじゃ〕
御祭神 天穂日命 菅原道真公 息長福玉命 奇足玉命
社格等 旧県社
鎮座地 愛媛県松山市丸ノ内73-1 [Mapion|googlemap]
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目次

御朱印

  • 東雲神社の御朱印

    (1)

(1)平成18年拝受の御朱印。朱印は「東雲神社」。

※平成28年現在、御朱印の対応は正月3が日のみとのこと。

昔の御朱印

  • 東雲神社の御朱印

    (1)

(1)昭和9年頃の御朱印。上の朱印は梅の輪郭に「愛媛県 松山市城山 長者丘」、下は「県社東雲神社」。

御由緒

東雲神社は、伊予松山藩主・久松松平家の祖神を祀る。御祭神の息長福玉命は久松松平家の祖・松平定勝である。また、久松家は菅原道真の後裔と称しており、天穂日命は菅原氏の祖神である。

松平定勝は徳川家康の実母・於大の方(伝通院)が松平広忠と離縁した後、久松俊勝に再嫁して産んだ子供であり、家康の異父弟になる。

家康から松平の姓と葵の紋を賜り、伊勢桑名の藩主となった。次男・定行が伊予松山藩主、三男・定綱が伊勢桑名藩主、五男・定房が伊代今治藩主となり、それぞれ明治維新まで存続している。特に松山藩と桑名藩は御家門としての扱いを受けた。

文政6年(1823)11代藩主・松平定通は神祇管領・吉田家に依頼して松平定勝に息長福玉彦の神号と東雲神社の社号を授かり、松山城内の揚木戸口に仮宮を営んで奉斎した。これが当社の創祀である。宮司は味酒社(現在の阿沼美神社)の宮司が兼帯した。

天保8年(1837)吉田良長の執奏により、詔勅を以て東雲霊神の神号と東雲霊社の社号を賜り、さらに神号は東雲明神、東雲大明神へと進められた。また、城内の長者ヶ丘に社殿の造営が始められ、天保11年(1840)には社殿が完成。正遷宮祭が執り行われ、以来、一藩崇敬の社とされた。

明治13年(1880)東雲神社と改称し、県社に昇格した。

昭和20年(1945)戦災のため社殿が焼失。昭和46年(1971)同じく戦災で焼失した松山大神宮を合祀、昭和48年(1973)神明造の社殿が再建された。

写真帖

  • 参道入口

    参道入口

  • 社号標

    社号標

  • 注連柱

    注連柱

  • 神門

    神門

  • 鳥居

    鳥居

  • 手水舎

    手水舎

  • 拝殿

    拝殿

  • 本殿

    本殿

メモ

松山市の中心にそびえる松山城は日本三大平山城に数えられる。その城山の東山麓に鎮座している。松山城ロープウェイ乗り場のすぐ北に参道があり、石段を登っていくと神明造の社殿が見えてくる。
参道は松山城への登り道と重なっており、拝殿脇からも道が通じているため、城山の散策を楽しむ観光客や地元の人もよく通る。
平成18年の参拝当時は通常でも御朱印をいただけたが、平成28年現在では正月3が日のみの対応になっているようだ。

東雲神社の概要

名称 東雲神社
旧称 東雲霊社 東雲大明神
御祭神 天穂日命〔あめのほひのみこと〕
菅原道真公〔すがわらのみちざねこう〕
息長福玉命〔おきながさきたまのみこと〕
〈相殿〉
奇足玉命〔くしたるたまのみこと〕
真都栄命〔まつさきのみこと〕
稚国玉命〔わかくにたまのみこと〕
〈合祀〉
天照大御神〔あまてらすおおみかみ〕
豊受大神〔とようけのおおかみ〕
天御中主神〔あめのみなかぬしのかみ〕
高皇産霊神〔たかみむすびのかみ〕
神皇産霊神〔かみむすびのかみ〕
倭比売命〔やまとひめのみこと〕
鎮座地 愛媛県松山市丸之内73番1号
創建年代 文政6年(1823)
社格等 旧県社
例祭 4月4日(春季例祭/東雲祭)
10月7日(秋季例祭/神宮祭)
神事・行事 1月3日/元始祭
文化財 〈重要文化財〉短刀(銘:国弘作) 太刀(銘:助包)

交通アクセス

□JR予讃線「松山駅」より路面電車、またはバス
■伊予鉄道市内線「上一万」「警察署前」「赤十字病院前」より徒歩5分
■伊予鉄道市内線「大街道」より徒歩6分
■いよてつバス道後温泉駅・湧ヶ淵行き「ロープウェイ前」下車徒歩すぐ

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