芝東照宮 | 東京都港区

芝東照宮

芝東照宮は増上寺に設けられた徳川家康の霊廟「安国殿」を起源とする。元和2年(1616)4月、徳川家康が薨去すると、遺言により葬儀は増上寺で行われた。翌元和3年(1617)本堂裏の丸山に家康を祀る廟が完成し、御神体として家康が60歳の時、自ら命じて造らせた寿像が奉安された。明治の神仏分離により増上寺から独立して東照宮と称した。

正式名称 東照宮〔とうしょうぐう〕
通称 芝東照宮〔しばとうしょうぐう〕
御祭神 徳川家康公 〈合祀〉丸山稲荷
社格等 旧郷社
鎮座地 東京都港区芝公園4-8-10 [Mapion|googlemap]
公式サイト http://www.shibatoshogu.com/
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目次

御朱印

芝東照宮の御朱印
(1)
芝東照宮の御朱印
(2)

(1)平成18年拝受の御朱印。朱印は「芝東照宮」。

(2)平成26年拝受の御朱印。中央の朱印は「芝東照宮」、上に三つ葉葵の神紋、左下は「芝東照宮社務所之印」。

昔の御朱印

芝東照宮の御朱印
(3)

(3)昭和8年頃の御朱印。上の朱印は三つ葉葵の神紋、下は「芝東照宮社務所印」。

御由緒

芝東照宮は、徳川家康の霊廟として増上寺に設けられた「安国殿」を起源とする。

天正18年(1590)江戸に入府した徳川家康は観智国師源誉存応に帰依し、増上寺を徳川家の菩提寺とした。元は日比谷にあったが、江戸城の拡張工事に伴って芝の現在地に移転した。浄土宗の関東総本山・関東十八檀林の筆頭とされ、寺領1万石余、25万坪余の境内に子院約50、学寮百数十軒を誇った。

元和2年(1616)4月、病の床にあった家康は見舞いに訪れた観智国師ら増上寺の3人の高僧に、60歳の時に造らせた自らの等身大の寿像を増上寺に祀るよう遺言した。家康は駿府城で、自らこの像の祭儀を行っていたという。

同月14日、徳川家康が75歳で薨去すると、遺言により葬儀は増上寺で営まれた。同年10月、増上寺本堂背後の丸山に霊廟の建設が始まり翌年2月に竣工。家康の法名「一品大相国安国院殿徳蓮社崇誉道大居士」に因んで「安国殿」と称し、駿府より遷した家康の寿像を奉安、別当の安立院によって祭祀が営まれた。

その後、寛永10年(1633)に造替。さらに寛永18年(1641)現社地に三代将軍家光によって三度目の造営がなされた。豪壮華麗な建築で、本殿は大正4年(1915)旧国宝に指定されている。

明治初めの神仏分離により安国殿は増上寺から独立し、東照宮を称する。明治6年(1873)には郷社に列格した。

昭和20年(1945)米軍の空襲のため、御神像と御神木のイチョウを残して旧国宝の社殿などことごとく焼失した。昭和36年(1961)に復興奉賛会が結成され、昭和44年(1969)現在の社殿が再建された。

御神木のイチョウは徳川家光が植えたものと伝えられている。昭和7年(1932)国の天然記念物に指定されたが、昭和27年(1952)文化財保護法の改正により解除、昭和31年(1956)東京都の天然記念物に指定された。

写真帖

鳥居
鳥居
鳥居の扁額
鳥居の扁額
イチョウ
イチョウ(都天然記念物)
手水舎
手水舎
拝殿
拝殿
本殿
本殿

メモ

芝公園の一角にある(芝公園は増上寺の旧境内地)。社殿の周囲には緑が多く、背後には丸山古墳がある。休みの日など、芝公園や増上寺を散策する人がこちらにも来ているようた。社務所に人が不在の場合、芝大神宮でも御朱印を拝受することができる(※平成17年時点)。

芝東照宮の概要

名称 東照宮
通称 芝東照宮
旧称 増上寺安国殿
御祭神 徳川家康公〔とくがわいえやすこう〕
〈合祀〉
丸山稲荷〔まるやまいなり〕
鎮座地 東京都港区芝公園四丁目8番10号
創建年代 元和3年(1617)
社格等 旧郷社
例祭 4月17日
神事・行事 1月1日/元旦祭
文化財 〈都重要文化財〉木造徳川家康坐像(附:紙本墨書安国殿御宮御由緒抜書1冊)〈都天然記念物〉イチョウ

交通アクセス

□芝公園駅(都営三田線)より徒歩すぐ
□御成門駅(都営三田線)より徒歩2分
□大門駅(都営浅草線・都営大江戸線)より徒歩5分
□赤羽橋駅(都営大江戸線)より7分
□浜松町駅(JR)より12分

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