亀戸水神社 | 東京都江東区

亀戸水神社

亀戸水神社は、当地が開発されたとき、水防のために堤防を築き、その堤上に水神を鎮祭して水害が起こらないよう祈願したことに始まると伝えられる。かつては水神森と呼ばれるした森があったというが、都市化の進展によりその面影は残っていない。

正式名称 水神社〔すいじんしゃ〕
通称 亀戸水神社 亀戸水神宮
御祭神 弥都波能売神
社格等 旧無格社
鎮座地 東京都江東区亀戸4-11-18 [Mapion|googlemap]
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目次

御朱印

  • 亀戸水神社の御朱印

    (1)

(1)平成28年拝受の御朱印。中央の朱印は「亀戸水神社」、左下は「香取神社社務所印」。

※御朱印は本務社の亀戸香取神社でいただいた。

御由緒

鳥居

御祭神

■弥都波能売神

水を司る女神。一説には大和国の丹生川上神社からの勧請ともいう。

由緒(歴史)

水神森碑

水神森の碑

亀戸水神社の創建年代は不詳だが、古老の伝承によれば、このあたりの土地を開発した時、水防のために堤防を築き、堤上に水神を勧請したという。

水神社周辺が開発されたのは享禄年間(1528~32)の頃と伝えられているので、水神社もこの頃に創建されたものと考えられている。江戸時代は真言宗の東林山宝蓮寺が別当を務めていた。

かつて、水神社の鎮座するあたりは水神森と呼ばれていた。明治の終わり頃まで巨木が繁る森が残っていたという。

明和9年(1772)の『再校江戸砂子温故名跡誌』には「水神森 六阿弥陀(※常光寺)の南、松四、五株あり。社なし。亀戸 宝蓮寺持ち」とある。『平成「祭」データ』によれば宝暦年間(1751~64)の石祠があるとのことなので、当時は石の祠があるだけで、社殿はなかったのであろう。

明治の神仏分離により宝蓮寺から離れ、亀戸香取神社の兼務社となった。

明治12年(1879)の神社明細帳でも社殿は「石祠」となっている。ただし後に修正されているようなので、社殿が建立されたのであろう。

明治22年(1889)町村制が施行されると、旧亀戸村は亀戸村・吾嬬村・大島村と本所区・深川区に分かれた。水神社周辺は亀戸村大字亀戸字下ノ図子となるが、明治33年(1900)町制施行して亀戸町となると下の組と呼ばれるようになり、志茂睦会を結成して水神社の護持に当たった。

明治の末になると、急激な都市化によって民家や工場が増えたことにより、水神森の樹木が枯死してかつての姿を失った。

さらに昭和20年(1945)3月、空襲により社殿が焼失。戦後の混乱や農家の減少により、社地も荒廃したという。

昭和34年(1959)地元有志により亀戸水神宮再建奉賛会が発足し、翌昭和35年(1960)社殿が再建された。以来、水神奉賛会によって護持されている。

写真帖

鳥居

鳥居

水神森碑

水神森碑

神楽殿

神楽殿

水盤

水盤

社殿

社殿

社号額

社号額

メモ

住宅地の中にある小さな神社。往古は一面に田畑が広がり、鬱蒼とした水神森に石の祠が祀られていたというが、その面影はまったくない。とはいえ、境内はきれいに手入れが行き届き、大切に守られている様子が伝わってくる。参拝時も地元の人らしい先客がお参りされていた。

御朱印は本務社の亀戸香取神社でいただけるが、その日は併せて旧別当寺の宝蓮寺でも御朱印を拝受。宝蓮寺は江戸三虚空蔵の一つでもあり、都内では珍しい梵字の御朱印をいただける。

亀戸水神社の概要

名称 水神社
通称 亀戸水神社 亀戸水神宮
御祭神 弥都波能売神〔みつはのめのかみ〕
鎮座地 東京都江東区亀戸四丁目11番18号
創建年代 不詳、享禄年間(1528~32)の頃か
社格等 旧無格社
例祭 6月第1日曜日
神事・行事 1月3日/元始祭
※『平成「祭」データ』による

交通アクセス

□東武亀戸線「亀戸水神駅」より徒歩約3分
□JR総武線「亀戸駅」より徒歩約8分

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