青渭神社(調布)

青渭神社

青渭神社は旧深大寺町の総鎮守で、延喜式神名帳所載の多摩郡八座の一・青渭神社の論社である。創建年代は不詳だが、古くは社前に大池があり、湧き水がこんこんと湧いて青波を称えていたことから、青波天神とも称されたという。

正式名称 青渭神社〔あおいじんじゃ〕
御祭神 青渭大神
社格等 式内論社 旧郷社
鎮座地 東京都調布市深大寺元町5-17-10 [Mapion|googlemap]
最寄り駅 調布(京王線)
バス停:青渭神社前・西原

御由緒

青渭神社は、深大寺地区の総鎮守。江戸時代以前の別当は浮岳山深大寺であった。創建年代は不詳だが、太古、この地に住む人々が水神を祀ったことに始まるという。

かつては五町歩余りの境内地があり、大池があった。その大池に湧き水がこんこんと湧き、青波をたたえていたことから青波天神社とも称された。御祭神は水波能売大神・青沼押比売命とされるが、一説には社前の大池に棲む大蛇を祀ったものとも伝えられる。大池はいつの頃か水を落として田地となり、正徳3年(1713)年貢地とされたという。

延喜式神名帳所載、多摩郡八座の一・青渭神社の論社である。他の論社に、青梅市沢井の青渭神社(惣岳明神)と稲城市東長沼の青渭神社(青沼明神)がある。いずれも水と深い関わりを持つ神社である。

慶応元年(1865)深大寺が火災に遭い、青渭神社も類焼した。この時、深大寺に数多く残っていた当社関連の古文書類も焼失してしまったという。

明治6年(1873)郷社に列格。明治21年(1888)社殿を改築したが、老朽化が進んだため、平成4年(1992)木造銅板葺きの権現造の社殿が新築された。

御朱印

  • 青渭神社の御朱印

    (1)

(1)平成17年拝受の御朱印。中央の朱印は「青渭神社」。右上は三つ巴の神紋、左下は「宮司之印」。

写真帖

  • 鳥居

    鳥居

  • 社号額

    社号額

  • 御神木

    御神木の槻(ケヤキ)

  • 手水鉢

    手水鉢

  • 拝殿

    拝殿

  • 本殿

    本殿

見どころ

■御神木
鳥居の前にそびえるケヤキ(槻)の老樹。高さ約34m、目通りの太さは約5.5mで、調布市内随一の巨木である。『新編武蔵風土記稿』や『江戸名所図会』にも「数百余霜を経たるもの」と記されている。調布市の天然記念物に指定されている。

メモ

天台宗の名刹・深大寺の東に鎮座する。背後に神代植物公園を控え、緑の豊かな環境である。三鷹通り沿いに鳥居が建ち、その脇に御神木のケヤキがそびえる。鳥居に掲げられた社号額は龍の浮き彫りが施された優品である。

青渭神社の概要

名称 青渭神社
旧称 青波天神祠
御祭神 青渭大神〔あおいのおおかみ〕(水神様)
・水波能売大神〔みずはのめのおおかみ〕
・青沼押比売命〔あおぬまおしひめのみこと〕
鎮座地 東京都調布市深大寺元町五丁目17番10号
創建年代 不詳
社格等 式内社(論社) 旧郷社
延喜式 武蔵國多磨郡 青渭神社
例祭 10月第2日曜日
神事・行事 1月1日/歳旦祭
2月最終日曜日/祈年祭
11月最終日曜日/新嘗祭
12月30日/大祓・鎮火祭
※『平成「祭」データ』による

交通アクセス

□京王線「調布駅」よりバス
■京王バス・小田急バス吉祥寺駅・杏林大学病院行き「青渭神社前」下車すぐ
■京王バス・小田急バス三鷹駅南口行き「西原」下車徒歩5分
□JR中央線「吉祥寺駅」よりバス
■京王バス・小田急バス調布駅北口行き「青渭神社前」下車すぐ
■小田急バス深大寺行き「青渭神社前」下車すぐ
□京王線「つつじヶ丘駅」よりバス
■京王バス深大寺行き「西原」下車徒歩5分
□JR中央線「三鷹駅」よりバス
■京王バス・小田急バス調布駅北口行き「西原」下車徒歩5分

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