国領神社

国領神社

国領神社は、国領宿の鎮守であった国領神社(旧称・第六天社)と、現社地にあった八雲神明社を昭和38年(1963)に合祀したものである。境内は御神木・千年乃藤の藤棚が広がり、ゴールデンウィーク頃の花の盛りには、多くの花見客が訪れる。

正式名称 国領神社〔こくりょうじんじゃ〕
御祭神 神産巣日神 〈合祀〉天照大御神 建速須佐之男命
社格等 旧村社
鎮座地 東京都調布市国領町1-7-1 [Mapion|googlemap]
最寄り駅 布田(京王線)
バス停:布多・八雲台小学校前
公式サイト http://kokuryo-jinja.jp/
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御由緒

国領神社は、昭和38年(1963)国領神社(旧称・第六天社)と神明社を合祀して成立した神社である。創建年代は国領神社・神明社ともに不詳である。

元の国領神社は、江戸時代以前は第六天社と称し、国領宿の鎮守であった。古くは多摩川のほとりに鎮座していたという。薬師寺(現在の常性寺)の管理下にあり、御祭神は薬師如来を守護する十二神将の6番目・第六天神であった。

常性寺は鎌倉時代の創建で、多摩川沿いに伽藍が建ち並んでいたが、慶長年間(1596~1615)甲州街道沿いに移転した。これに伴い、第六天社も現在の八雲台一丁目、八雲台小学校裏の都営住宅のところに遷座した。

明治の神仏分離により常性寺から分かれ、御祭神を神産巣日神とした(※ただし、明治12年(1879)の神社明細帳では祭神不詳となっている)。明治4年(1871)村社に列格し、明治8年(1875)国領神社と改称した。

神明社も元は多摩川のほとりの杉森にあり、杉森神明社と呼ばれていた。同じく常性寺が管理しており、常性寺が甲州街道沿いに移転した際、国領町の現社地に遷座した。八雲台に鎮座するということから八雲神明社とも呼ばれるようになったという。

昭和38年(1963)都営住宅建設計画にともない、国領神社の旧境内地を移譲。国領神社と八雲神明社を合祀し、八雲神明社境内に新社殿を造営して現在に至る。

補足

御由緒について、JAマインズの広報誌『まいんず』の「村と鎮守様略記17」(※リンク切れ)によれば、第六天社から国領神社への改称は明治2年(1869)頃まで遡るのではないかとのこと。

また、明治42年(1909)に神明社と旧矢ヶ崎村の稲荷神社を国領神社に合祀、それぞれの旧社地は境外地とされたという。そして、上記の通り昭和38年に国領神社の旧社地を譲渡し、神明社の旧社地に遷座したという。

明治42年の神明・稲荷両社の合祀については、両社の明治12年(1879)の神社明細帳の書き込みで、明治42年(1909)11月17日に村社国領神社への合祀が許可され、翌43年(1910)4月16日に合祀済届けが出されていることが確認できる。また、国領神社の神社明細帳には、稲荷社の御祭神・倉稲魂神と神明社の御祭神・天照皇大神が追加されているので(境内社・境外社の扱いではない)、両社の国領神社への合祀は間違いないと思われる。

現在、矢ヶ崎の稲荷神社(国領7)が国領神社の境外末社となっていることを考えると、明治42年の合祀を独立した神社から境外末社になったことと解釈できなくもないが、御祭神の扱いを見ると本社への合祀とするのが妥当であろう。であれば、明治42年に合祀された後、再び旧地に境外末社として祀られるようになっていたのかも知れない。

御朱印

  • 国領神社の御朱印

    (1)

(1)平成17年拝受の御朱印。朱印は「国領神社」。

写真帖

  • 拝殿

    拝殿

  • 本殿

    本殿

見どころ

■千年乃藤
国領神社境内の大半を占める御神木の藤の木。樹齢約400~500年で、「千年乃藤」の名で知られる。元は欅の大木に絡まっていたが、落雷で枯死したため、昭和47年(1972)電柱を2本建て、鉄骨製の藤棚を造った。藤棚の高さは約4m、面積は約400㎡。ゴールデンウィーク頃が一番の見頃で、多くの花見客が訪れる。

メモ

初めての参拝は平成17年の4月半ば。社務所に伺ったところ、普段宮司さんはいらっしゃらないことが多いが、藤の季節には常駐しているといわれ、ゴールデンウィークに再訪、無事に御朱印をいただいた(平成17年時点での情報、その後については未確認)。
藤の花はなかなか見事で、人でもなかなか多いが、出店があるわけでもなく、のんびりと花を楽しめた。

国領神社の概要

名称 国領神社
旧称 国領神社/第六天社
神明社/八雲神明社 杉森神明社
御祭神 神皇産霊神〔かみむすひのかみ〕
〈合祀〉
天照大御神〔あまてらすおおみかみ〕
建速須佐之男命〔たけはやすさのおのみこと〕
鎮座地 東京都調布市国領町一丁目7番1号
創建年代 不詳
社格等 旧村社
例祭 4月12日(春季例大祭)
10月12日(秋季例大祭)
※御神幸祭は体育の日の前日の日曜日
神事・行事 1月12日/歳旦祭
2月3日/節分祭
2月12日/祈年祭
11月12日/新嘗祭
12月31日/大祓祭

交通アクセス

□京王線「布田駅」より徒歩5分


※掲載の情報は最新のものとは限りません。ご自身で確認をお願いします。

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