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二宮神社 | 東京都あきる野市

二宮神社拝殿

二宮神社は、古くは小河大明神あるいは二宮大明神と呼ばれた小河郷の総鎮守である。創建年代は不詳だが、藤原秀郷が平将門の乱平定に当たって戦勝を祈願したと伝えられる。式外社ではあるが、武蔵国の二宮として崇敬され、大國魂神社にも六社明神の二之宮として祀られている。天正19年(1591)徳川家康より朱印地15石を寄進された。

正式名称 二宮神社〔にのみやじんじゃ〕
御祭神 国常立命
社格等 旧郷社 武蔵国二宮
鎮座地 東京都あきる野市二宮2252 [Mapion|googlemap]
最寄り駅 東秋留(JR五日市線)
バス停:東秋留駅上
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御朱印

二宮神社(秋川)の御朱印 二宮神社の御朱印 none
(1) (2)

(1)平成18年拝受の御朱印。書き置き。中央の朱印は「二宮神社」。

(2)平成29年拝受の御朱印。染筆。中央の朱印は「二宮神社」、左下は「二宮神社之印」。

御由緒

二宮神社社号標

御祭神

■国常立尊

天地開闢のはじめに現れた神で、日本書紀では最初に現れた神、古事記では神世七代の最初に現れた神とされる。

御由緒

二宮神社は、古くは小河大明神、あるいは二宮大明神と称された。『和名抄』に見える小川(小河)郷の総鎮守で、二宮の名はかつて当社が武蔵国の二宮であったことに由来している。武蔵国の総社・六所宮である大國魂神社では二之宮・小河大神として東殿第二座に祀られている。

創建年代は不詳。社伝によれば、藤原秀郷は近江国山王二十一社(日吉大社)の二宮(小比叡大明神、東本宮)を尊崇した縁故から当社を深く崇敬し、天慶の乱に際しては戦勝を祈願した。乱を平定した後には、奉賽として社殿・玉垣を造営したという。源頼朝も当社を崇敬し、建久年間(11980~99)社領千石を寄進したと伝えられる。

武蔵七党の一・西党に属する小川氏・二宮氏などは当地を基盤として活躍し、二宮大明神を崇敬した。建暦3年(1213)二宮神社の地頭職を二宮忠久と争った小川直高は、幕府の有力者・源親広の裁許を受けて地頭職に補任されている。

二宮大明神はその後も近郷の信仰を集めた。室町時代の応永19年(1412)には沙門運祐が法華経八巻を開板して二宮社に奉納しようと発願し、その費用を募るための勧進状を深大寺(調布市)の僧・長弁に依頼している。長弁はこの勧進状で二宮社は「小河大明神」であり「当国六所随一」と記している。

戦国時代、武蔵に進出した北条氏政も崇敬篤く、特に滝山城主となった北条氏照は当社を祈願所としたという。天正19年(1591)徳川家康は朱印地15石を寄進し、幕末まで継承された。江戸時代には二宮村と野辺村の鎮守とされた。

明治3年(1870)二宮神社と改称。明治の社格制度では村社に列するが、昭和17年(1942)12月11日、郷社に昇格した。

なお、室町時代に武蔵国守護代を務めた大石氏は、当社付近にあったとされる二宮城を本拠地としていた。二宮城の位置について定説はないが、古くから二宮神社境内という説があり、「二宮神社並びに城跡」として東京都の旧跡に指定されている。

武蔵国二宮

一般に武蔵国の一宮は氷川神社(さいたま市大宮区)、二宮は金鑽神社(児玉郡神川町)とされているが、南北朝時代に成立したとされる安居院の『神道集』は小野神社(多摩市)を一宮、当社を二宮とし、氷川神社は三宮、金鑽神社は五宮とされている。

当社の鎮座する小河郷には勅旨牧(文武天皇の勅旨によって開発が始まった牧場で、皇室の料馬を飼育した)である小川牧があった。西党に属していた小川氏・二宮氏・小宮氏などは、小川牧を管理しながら、小河郷の開発を行って勢力を拡大した。

有力在庁官人であり、当地を基盤として活躍した彼らが二宮社を崇敬したことにより、式内社でも国史現在社でもない当社が式内名神大社の氷川神社や金鑽神社を抑えて武蔵国の二宮とされたのであろう。因みに、一宮とされた小野神社(式内小社)も、小野牧を管理していた有力在庁官人の小野氏(武蔵七党の横山党)と関わりが深かった。

氷川神社を一宮とする史料が現れるのは室町時代以降である。金鑽神社については、江戸時代・安永元年(1772)の『武乾記』に「当国二の宮にして」という記述があるという。国衙が実質を失うに伴って小野神社や当社が衰微し、古くから社格が高く、社勢も盛んだった氷川神社や金鑽神社が名実ともの一宮・二宮と認識されるようになったのであろう。

境内社

■伊勢神社(祭神:天照皇大神)
■八幡神社(祭神:応神天皇)
■八雲神社(祭神:素盞嗚命)
■天神社(祭神:天穂日命)
■稲荷神社(祭神:倉稲魂命)
※以上五社は一棟に合殿として祀られている。

■諏訪神社(祭神:建御名方命)

■稲荷神社(祭神:倉稲魂命)

■荒波々伎神社(祭神:豊磐窓命・櫛磐窓命)

■社宮社(祭神:石凝姥命)

見どころ

■本殿

江戸時代の造営という三間社流造。内部に収められた宮殿は一間社見世棚造で、その特徴から室町時代後期以前の建築と考えられており、あきる野市の有形文化財に指定されている。

■筒粥の篠竹

1月15日に行われる筒粥の神事で、この篠竹を約10cmに切り束ねたもの32本と白米を鉄鍋に入れて粥を炊く。粥から取り出した篠竹を宮司が1本ずつ割り、中に入った粥粒の数でその年の作物の出来を占う。

■お池

境内から正面石段を下り、鳥居を出て道路の反対側にある。日本武尊が東征の砌、日照りのために飲み水に困り、国常立尊を祀ると湧出したという伝承がある。豊富な水量を誇り、「涸れない池」と呼ばれている。平成15年(2003)東京都の名湧水57選に選定された。

写真帖

二宮神社鳥居

鳥居

二宮神社手水舎

手水舎

二宮神社御神木

御神木

二宮神社荒波々伎神社

荒波々伎神社

二宮神社筒粥の篠竹

筒粥の篠竹

二宮神社境内社

境内社

二宮神社諏訪神社

諏訪神社

二宮神社稲荷神社

稲荷神社

二宮神社拝殿

拝殿

二宮神社社号額

社号額

二宮神社本殿

本殿

二宮神社お池

お池

二宮神社社宮社

社宮社

メモ

東秋留駅近くの高台に、風格のある立派な社殿が鎮座する。何度か参拝したが神社の方が不在だったので、平成18年の正月に参拝し、書き置きの御朱印をいただくことができた。

平成29年現在、月に2日程度社務所で御朱印の対応をしているようである。

二宮神社の概要

名称 二宮神社
旧称 小河大明神 二宮大明神
御祭神 国常立尊〔くにのとこたちのみこと〕
鎮座地 正東京都あきる野市二宮2252番地
創建年代 不詳
社格等 旧郷社 武蔵国二宮
例祭 9日9月(しょうが祭)
神事・行事 1月1日/元旦祭
1月2日/門神祭
1月15日/筒粥の神事
1月25日/天神祭
1月28日/伊勢神社祭
2月節分/節分祭
2月初午の日/初午祭
2月11日/紀元祭
4月8日前後の日曜日/春祭(祈年祭)・氷雨祭・社宮祭
6月30日/大祓
7月15日/馬場洗の神事・天王祭
7月27日/諏訪祭
9月1日/風祭
9月15日/八幡祭
11月3日/文化祭
11月23日/秋祭(新嘗祭)
12月31日/大祓
文化財 〈都旧跡〉二宮神社並びに城跡

交通アクセス

□JR五日市線「東秋留駅」より徒歩4分

更新情報

2006.01.29.公開
2018.03.17.改訂、WPへ移行、御朱印・画像追加。

東都神社御朱印集
東京の神社400社以上の御朱印や由緒などの紹介。珍しい江戸時代から昭和戦前までの御朱印も掲載。
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