大原稲荷神社は、元禄年間(1688~1704)以前の創建と考えられている。天明2年(1782)村の総代が山城国の伏見稲荷に赴き、神官の羽倉摂津守荷田宿禰信邦の印許によって「正一位稲荷大明神安鎮之事」という証書を下付され、御分霊を勧請した。そのため一名「羽倉稲荷」と称し、これが訛って「はぐさ稲荷」と呼ばれたという。
正式名称 | 稲荷神社〔いなりじんじゃ〕 |
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通称 | 大原稲荷神社〔おおはら いなりじんじゃ〕 |
御祭神 | 倉稲魂命 |
社格等 | 旧村社 |
鎮座地 | 東京都世田谷区大原2-29-21 [Mapion|googlemap] |
御朱印
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(1)平成17年拝受の御朱印。中央の朱印は抱き稲の神紋に「開運厄除 大原稲荷神社」。左下の印は「大原稲荷神社宮司之印」。
(2)平成26年拝受の御朱印。中央の朱印は「稲荷神社」。左下は抱き稲に「鎮守稲荷神社」。
(3)平成29年三の酉に拝受した境内社・大鳥神社の御朱印。朱印は三つ巴に「代田橋大鳥社/菅原社/水神社」。揮毫は「代田橋 大鳥社」。
御由緒
大原稲荷神社は、元禄年間(1688~1704)の検地水録に既に社のあったことが記されているため、それ以前より鎮座していたものと考えられる。
現在の御祭神は天明2年(1782)、代田村の総代が山城国の伏見稲荷に出向き、神官の羽倉摂津守荷田宿禰信邦の印許によって「正一位稲荷大明神安鎮之事」という証書を下付されて勧請したものである。そのために一名「羽倉稲荷」と呼ばれ、それが訛って「はぐさ稲荷」とも呼ばれたという。
明治以降、大原町と代田町の一部の鎮守となる。昭和7年(1932)社殿を改築し、村社に昇格した。
末社の大鳥神社には天鳥船大神が祀られ、11月の酉の日には酉の市が行われる。
写真帖
メモ
京王線代田橋駅近くに鎮座する。社殿のすぐ脇を京王線の線路が通る。かつての境内は今より広く、杉林に覆われていたという。現在、境内は小さな広場になっているが、酉の市をはじめとして、さまざまな行事が行われているようで、地域に密着した神社という印象である。
大原稲荷神社の概要
名称 | 稲荷神社 |
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通称 | 大原稲荷神社 はぐさ稲荷 |
御祭神 | 倉稲魂命〔うかのみたまのみこと〕 |
鎮座地 | 東京都世田谷区大原二丁目29番21号 |
創建年代 | 不詳 |
社格等 | 旧村社 |
例祭 | 9月第2日曜日 |
神事・行事 | 1月1日/元旦祭 2月3日/節分祭 2月26日/祈年祭 6月28日/夏越大祓式 11月酉の日/酉の市 11月26日/新穀感謝祭 12月28日/大祓式・除夜祭 ※『平成「祭」データ』による |
交通アクセス
□京王線「代田橋駅」より徒歩約1分