大宮八幡神社の社伝によれば、天喜年間(1053~57)奥州に下向する源頼義が当地で八条の白雲が棚引いているのを見て、八幡大神の御守護の徴であると喜び、戦勝の暁には社殿を建立してお祀りすることを誓った。そして康平6年(1063)石清水八幡宮を勧請して当社を創建した。源義家や源頼朝も深く崇敬したと伝えられる。
正式名称 | 大宮八幡宮〔おおみやはちまんぐう〕 |
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御祭神 | 応神天皇 仲哀天皇 神功皇后 |
社格等 | 旧府社 別表神社 |
鎮座地 | 東京都杉並区大宮2-3-1 [Mapion|googlemap] |
公式サイト | http://www.ohmiya-hachimangu.or.jp/ |
御朱印
(1)平成17年拝受の御朱印。中央の朱印は「大宮八幡宮」。右上に「武蔵之國八幡一之宮」、左に「子育八幡」「厄除八幡」。
(2)平成25年、大宮八幡宮の御朱印帳に拝受した御朱印。右頁に宮司の揮毫で「奉祝御鎮座九百五十年式年」「大宮八幡宮」「宮司謹書」(印刷)。左頁の朱印は中央に「大宮八幡宮」、右に「御鎮座九百五十年式年」「武蔵之國八幡一之宮」、左に「子育 厄除八幡」。
(3)平成28年拝受の御朱印。右頁に大宮八幡宮の御朱印。中央の朱印は式年の印以外、平成25年のものと同じ。左頁は大宮天満宮の御朱印で、中央の朱印は「大宮天満宮」、右上に星梅鉢の神紋。
昔の御朱印
(1)昭和9年頃の御朱印。上の朱印は「大宮八幡神社」。下は中央に「大宮八幡神社社務所」、右に「東京市杉並区大宮町鎮座」。
御由緒
和田村の鎮守。旧別当は真言宗の降幡山大宮寺(廃寺)だった。本来、大宮八幡宮の別当は明王山宝仙寺だったが、宝仙寺が阿佐ヶ谷から中野に移った時に大宮寺が開創され、別当となった。
社伝によれば、天喜年間(1053~57)前九年の役を鎮めるよう勅命を受けて奥州に向かった源頼義は、当地を通りかかったとき八条の白雲が源氏の白旗がひるがえるかのように棚引いているのを見た。頼義はこれこそ八幡大神の御守護の徴であると喜び、戦勝の暁には当地に社殿を建て、大神を奉斎することを誓った。そして康平6年(1063)、頼義はこの地に石清水八幡宮より御分霊を勧請し、当社を創建した。
頼義の子・八幡太郎義家も当社を深く崇敬し、後三年の役への出陣に際して当社に戦勝を祈願した。凱旋の後に社殿を修築し、別当・宝仙寺を創建、また常陸国鹿島より若松の苗千本を移植した。さらに源頼朝によって鶴岡八幡宮と同様に社殿・社僧の制が整えられ、祭礼に大的式・流鏑馬が催されたと伝えられる。
境内の広大なことから多摩の大宮と称され、秩父の大宮(秩父市の秩父神社)・足立の大宮(さいたま市大宮区の氷川神社)とともに武蔵国の三大宮とされたという。
天文15年(1546)後北条氏と上杉氏の兵火により社殿・僧坊など悉く焼失したが、天正の初め、大石信濃守によって社殿が再建された。天正19年(1591)徳川家康が参拝し、社領30石の朱印状を賜った。この後、江戸城守護のため、南面していた社殿を東向きにしたと伝えられる。
明治5年(1872)郷社に列格、昭和18年(1943)府社に昇格。昭和14年(1939)社号を八幡神社から大宮八幡神社に改めている。
写真帖
メモ
大宮の名の通り広い境内を誇る。緑の豊かな境内は参拝客で賑わっている。近年は東京都のほぼ中央にあることから「東京のへそ」を称し、また創建の縁起から厄除八幡、御祭神の故事から子育八幡として広く信仰を集めているようだ。
大宮八幡宮の概要
名称 | 大宮八幡宮 |
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旧称 | 八幡神社 大宮八幡神社 |
御祭神 | 応神天皇〔おうじんてんのう〕 仲哀天皇〔ちゅうあいてんのう〕 神功皇后〔じんぐうこうごう〕 |
鎮座地 | 東京都杉並区大宮二丁目3番1号 |
創建年代 | 康平6年(1063) |
社格等 | 旧府社 別表神社 |
例祭 | 9月15日 ※9月第3月曜前の土・日曜日に神賑行事 |
神事・行事 | 1月1日/厄除開運大祈願祭(一番祈禱)・歳旦祭 1月2日/蟇目の儀・大的式 1月3日/元始祭 1月15日/古神矢・古神札等焼納祭(とんど神事) 1月25日/大宮天満宮初天神祭 2月11日/紀元祭・橿原神宮遙拝 2月初午の日/大宮稲荷神社初午祭 3月下旬/勧学祭・ランドセルお祓い式 3月下旬~4月上旬/桜まつり 4月29日/昭和祭 5月3日~5日/わかば祭り(春の大祭) 6月30日/大祓(夏越大祓) 7月1日~15日/平安の七夕『乞巧奠』 7月7日/七夕の神遊び・乞巧潜り神事 7月24日・25日/納涼大宮天神こどもまつり 8月1日/多摩清水社例祭 8月15日/戦没者慰霊祭 旧8月15日/十五夜の神遊び 9月9日~19日/重陽の節句『菊披綿』 10月17日/神宮神嘗祭遙拝 10月下旬~11月下旬/杉並大宮菊花展 11月15日/七五三祝祭 11月23日/新嘗祭 12月/杉並花笠祭り 12月25日/納め天神 12月31日/年越大祓・除夜祭 |
文化財 | 〈都天然記念物〉社叢 |
交通アクセス
□京王井の頭線「西永福駅」より徒歩約7分