名称 | 赤亀山 寺山院 延光寺 |
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御本尊 | 薬師如来 |
所在地 | 高知県宿毛市平田町中山390 [Mapion|googlemap] |
【本尊真言】
おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
【御詠歌】
南無薬師諸病悉除の願こめて 詣る我が身を助けましませ
【略縁起】
古い資料や納経帳では「寺山〔じさん〕」の通称を使うことが多い。寺伝によれば、神亀元年(724)聖武天皇の勅願により行基菩薩が開創し、亀鶴山施薬院宝光寺と号した。延暦年間(782~805)弘法大師が桓武天皇の勅願所として再興した。寺宝の梵鐘は、龍宮の赤亀が背負ってきたものと伝えられ、これに因んで赤亀山延光寺と改めたという。
延光寺の納経(御朱印)
(1)平成元年拝受の納経。揮毫は薬師如来の種字「バイ」に「薬師如来」。中央の宝印は亀。右上の印は梵鐘に「三十九番」、左下は「土佐寺山」。
(2)平成19年拝受の納経。揮毫・朱印ともに平成元年のものと同じ。
江戸時代の納経
(1)天保11年(1840)の納経。揮毫は「奉納」「本尊薬師如来」「土州寺山」。中央の宝印は蓮台上の火炎宝珠に薬師如来の種字「バイ」。右上は「四国三拾九番」、左下は白抜きで「院□寺山」(2文字目は判読できず)。
(2)天保12年(1841)の納経。揮毫は「奉納」「薬師如来」「土州寺山」。朱印は天保11年のものと同じ。
明治時代の納経
(1)明治38年(1905)の納経。揮毫は「奉納」「本尊薬師如来」「トサ(土佐)延光寺」。中央の宝印は蓮台上の火炎宝珠に薬師如来の種字「バイ」。右上の印は「四国第三十九番」、左下は「延光寺印」。
延光寺について
山号 | 赤亀山(しゃっきざん) |
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寺号 | 延光寺(えんこうじ) |
院号 | 寺山院(じさんいん) |
通称 | 寺山 |
旧称 | 亀鶴山 施薬院 宝光寺 |
御本尊 | 薬師如来 |
所在地 | 高知県宿毛市平田町中山390番地 |
創建年代 | 神亀元年(724) |
開山 | 行基菩薩 |
宗派等 | 真言宗智山派 |
文化財 | 〈重文〉銅鐘 |
覚え書き
江戸時代の資料や納経帳では「寺山〔じさん〕」の通称を使うことが多い。澄禅の『四国辺路日記』では「寺山」、真念の『四国辺路道指南』では「寺山院」となっている。
寺伝によれば、元は亀鶴山施薬院宝光寺と号し、神亀元年(724)聖武天皇の勅願により、行基菩薩が建立したという。本尊の薬師如来も行基菩薩の作と伝えられる。
延暦14年(795)弘法大師が桓武天皇の勅願所として再興、日光・月光の両菩薩を刻んで本尊の脇侍とした。また、飲み水が乏しいこの地の里人のため、錫杖で地面を突くと清水が湧きだした。これが「眼洗いの井戸」で、昔から眼病の治癒に霊験があるという。
寺宝の梵鐘は延喜11年(911)の銘があり、龍宮から赤亀が背負ってきたものと伝えられる。これに因んで赤亀山延光寺と改めたという。高知県最古の梵鐘であり、制作年がわかっているものとしては全国でも7番目に古いものとのこと。
奥の院は、かつて寺山延光寺十二坊の坊頭であった南光院だが、現在は納経をしていないようである。