東郷神社は、日露戦争の日本海海戦で世界の海戦史上に残る大勝利を成し遂げた東郷平八郎元帥を祀る。昭和9年(1934)東郷元帥が没すると、その遺徳を慕って全国から神社創立の声が上がり、国民の浄財による神社を創建することとなった。昭和12年(1937)起工、昭和15年(1940)5月27日(当時の海軍記念日)に鎮座祭が行われた。
正式名称 | 東郷神社〔とうごうじんじゃ〕 |
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御祭神 | 東郷平八郎命 |
社格等 | 旧府社 別表神社 |
鎮座地 | 東京都渋谷区神宮前1-5-3 [Mapion|googlemap] |
最寄り駅 | 原宿(JR) |
公式サイト | http://www.togojinja.jp/ |
御朱印
(1)平成17年拝受の御朱印。中央の朱印は「東郷神社」、上に紫で「蔦」の神紋。
(2)平成22年拝受の御朱印。平成17年のものと同じだが、右上に「鎮座七十年」の印が入っている。
昔の御朱印
(1)昭和10年代の御朱印。朱印は「東郷神社」。
御由緒
東郷神社は、ホレーショ・ネルソン、ジョン・ポール・ジョーンズとともに世界三大提督と称される東郷平八郎元帥を祀る。
東郷平八郎元帥は弘化4年(1848)鹿児島藩士・東郷吉佐衛門の四男として生まれた。日露戦争の連合艦隊司令長官として、日本海海戦において世界の海戦史上稀に見る大勝利を成し遂げた。元帥海軍大将従一位大勲位功一級侯爵。また人格・見識の優れていたことでも知られる。
昭和9年(1934)5月30日に88歳の天寿を全うすると、全国より神社創立の要望と献金が海軍省に届いた。これに応え、当時の大角海軍大臣は各界の識者に諮って財団法人東郷元帥記念会を設立。広く国民に呼びかけ、国民の浄財によって神社を創建することになった。
鎮座地は明治神宮にほど近い原宿の元鳥取藩主・池田侯爵邸が選ばれた。昭和12年(1937)9月に地鎮祭を執行、同15年(1940)5月27日(日本海海戦の戦勝日、当時の海軍記念日)鎮座祭を斎行した。
昭和20年(1945)5月、別格官幣社昇格を目前にして空襲のために社殿等が全焼。戦後、復興の気運が高まり、昭和33年(1958)奉賛会を設立、同39年(1964)社殿・神門・手水舎等が再建された。因みに、米海軍のニミッツ元帥は東郷元帥を深く敬愛しており、再建に際して自著の日本語版の売り上げを寄付したという。
写真帖
メモ
原宿駅からほど近く、表参道は明治通りに面する。鳥居をくぐると日本庭園がある。初めて参拝したのは花の季節で、散策している人も多かったが、周辺の雑踏とは異なる、落ち着いたたたずまいである。
神紋は東郷家の家紋である「蔦」だが、神門の扉には十六八重菊と蔦、星を組み合わせた紋が打ってある。
境内霊社・海の宮は、祭神の事績に因み、海事関係物故者を祀る。
東郷神社の概要
名称 | 東郷神社 |
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御祭神 | 東郷平八郎命〔とうごうへいはちろうのみこと〕 |
鎮座地 | 東京都渋谷区神宮前一丁目5番3号 |
創建年代 | 昭和15年(1940)5月27日 |
社格等 | 旧府社 別表神社 |
例祭 | 5月28日 |
神事・行事 | 1月1日/歳旦祭 2月3日/節分祭 2月17日/祈年祭 5月30日/御祭神命日祭 6月30日/夏越大祓 11月23日/新嘗祭 12月22日/御祭神誕辰祭 12月31日/大晦日大祓・除夜祭 |
交通アクセス
□原宿駅(JR)より徒歩3分
□明治神宮前駅(千代田線・副都心線)より徒歩3分