牛嶋神社 | 東京都墨田区

牛嶋神社

本所の総鎮守。社伝によれば、貞観2年(860)慈覚大師円仁が素盞嗚尊の化身である老翁から託宣を受けて創建したという。元慶元年(877)清和天皇の皇子・貞辰親王が当地で薨去したため、良本阿闍梨が合わせ祀った。江戸時代は鬼門守護として将軍家の崇敬を受け、徳川家光は本所石原町に社地を寄進して御旅所とした。

正式名称 牛嶋神社〔うしじまじんじゃ〕
御祭神 建速須佐之男命 〈相殿〉天之穂日命 貞辰親王命
社格等 旧郷社
鎮座地 東京都墨田区向島1-4-5 [Mapion|googlemap]
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目次

御朱印

  • 牛嶋神社の御朱印

    (1)

  • 牛嶋神社の御朱印

    (2)

(1)平成17年拝受の御朱印。上が「参拝記念」、中が絵馬に撫で牛、「隅田公園 牛島神社」、下は「牛島神社」周囲に雲と十二支、左は「東京隅田公園鎮座」、当時は墨書がなかった。

(2)平成24年拝受の御朱印。干支と撫で牛の印、「牛島神社」と十二支の印、「東京隅田公園鎮座」、さらに上部に「牛島神社之印」。墨書は「牛嶋神社」。

昔の御朱印

  • 大正10年頃の御朱印

    (1)

  • 昭和11年の御朱印

    (2)

(1)大正10年頃の御朱印。上の朱印は「牛御前神社印」、下は「牛島神社社務所之印」。

(2)昭和11年の御朱印。中央の印は「郷社牛島神社之印」。右上は「東京墨田公園鎮座」、左上は「参拝記念」、左下は「本所総鎮守牛御前社」。「参拝記念」の印は平成17年にいただいた御朱印に使われている印とほぼ同じである。

御由緒

本所の総鎮守。元は牛御前と称したが、明治の神仏分離に際し、当地の古名である牛島に因み、牛嶋神社と改称した。旧別当は北本所表町(現在の墨田区東駒形)にあった牛宝山最勝寺(五色不動の目黄不動、現在は江戸川区平井に移転)。

かつては現在地より700mほど北の隅田川のほとりに、長命寺や弘福寺と隣接して鎮座していた(弘福寺の山号・牛頭山は牛御前社に因む)。当時は1,241坪の広壮な境内を誇ったという。

社伝によれば、貞観2年(860)慈覚大師円仁が当地を巡錫していたとき、素盞嗚尊の化身である老翁から「師わがために一宇の社を建立せよ、若し国土に騒乱あらば、首に牛頭を戴き、悪魔降伏の形相を現わし、天下安全の守護たらん」との託宣を受けて創建した。

元慶元年(877)清和天皇の第七皇子・貞辰親王が当地で薨じたため、慈覚大師の弟子の良本阿闍梨はその神霊を合わせ祀って王子権現と称した。

治承4年(1180)源頼朝が下総から武蔵に進軍した際、隅田川の洪水で渡ることができなかった。そこで千葉常胤が当社に祈願し、船筏を設けて無事に渡ることができた。翌養和元年(1181)頼朝は奉賽として社領を寄進、以後、千葉氏をはじめ歴代領主の崇敬を受けた。天文7年(1538)後奈良天皇より「牛御前」の勅号を賜った。

江戸時代には鬼門守護として将軍家より崇敬され、徳川家光は本所石原新町に土地を寄進して御旅所とした(現在の本所二丁目の摂社・若宮)。

明治5年(1872)郷社に列格。関東大震災で被害を受け、昭和7年(1932)隅田公園の開設に伴い現社地に遷座した。

写真帖

  • 二の鳥居

    二の鳥居

  • 包丁塚

    包丁塚

  • 撫で牛

    撫で牛

  • 神楽殿

    神楽殿

  • 殲蒙古仇碑辞

    殲蒙古仇碑辞

  • 烏亭焉馬狂歌碑

    烏亭焉馬狂歌碑

  • 小梅稲荷神社

    小梅稲荷神社

  • 拝殿

    三輪鳥居と拝殿

  • 本殿

    本殿

  • 若宮

    摂社 若宮(本所2丁目)

メモ

隅田公園の中に鎮座しており、神社と公園の森が続いているため、緑の豊かな空間になっている。神社のお参りを目的にしている人だけでなく、公園を散策している人も立ち寄っているようだ。近年はスカイツリーが見えるスポットとしても人気があるようで、2度目の御朱印をいただいたときには大学生らしいグループが立ち寄っていた。

牛嶋神社の概要

名称 牛嶋神社
旧称 牛御前社 牛御前王子権現社
御祭神 建速須佐之男命〔たけはやすさのおのみこと〕
〈相殿〉
天之穂日命〔あめのほひのみこと〕
貞辰親王命〔さだときしんのうのみこと〕
鎮座地 東京都墨田区向島一丁目4番5号
創建年代 貞観2年(860)
社格等 旧郷社
例祭 9月中旬
神事・行事 1月1日/歳旦祭
1月3日/元始祭
2月11日/紀元祭
2月17日/祈年祭
2月中午の日/小梅稲荷神社例祭
6月30日/大祓式
12月31日/大祓式・除夜祭

交通アクセス

□都営浅草線「本所吾妻橋駅」より徒歩約7分
□東武伊勢崎線「東京スカイツリー駅」より徒歩約8分

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