福徳神社 | 東京都中央区

福徳神社

福徳神社は、貞観年間(859~76)には祀られていたと伝えられる。福徳村の鎮守であったことから福徳稲荷と称したという。戦後は社務所を兼ねたビルの屋上に小祠が建つのみとなっていたが、日本橋室町東地区の再開発に伴い地域コミュニティの中核として再興されることとなり、平成26年(2014)新しい社殿が落成した。

正式名称 福徳神社〔ふくとくじんじゃ〕
御祭神 倉稲魂命 〈相殿〉天穂日命 大己貴命 少彦名命 事代主命 三穂津媛命〈合祀〉太田道灌 弁財天 徳川家康
社格等 旧村社
鎮座地 東京都中央区日本橋室町2-4-14 [Mapion | googlemap]
公式サイト http://mebuki.jp/
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目次

御朱印

  • 福徳神社の御朱印

    (1)

  • 菖蒲の節句の御朱印

    (2)

  • 朔日参りの御朱印

    (3)

(1)平成26年拝受の御朱印。揮毫・朱印ともに「福徳神社」。

(2)平成28年拝受、菖蒲の節句の御朱印。右下に菖蒲の花の添印。

(3)平成28年拝受、朔日参りの御朱印。右下に社号に因む若芽の添印。

御由緒

福徳神社

『東京市史蹟名勝天然記念物写真帖』より

(国会図書館デジタルコレクション)

福徳神社の社伝によれば、創建は貞観年間(859~76)以前。福徳村の鎮守であったことから、村の名に因んで福徳稲荷と呼ばれていたという。源義家が崇敬していたと伝えられる。また、江戸時代以前に太田道灌が合祀され、その兜や矢、鏃などが奉納されていた。

天正18年(1590)江戸に入った徳川家康が参拝。慶長19年(1614)には徳川秀忠が参拝した。この時、当社のクヌギの黒木鳥居に若芽が出ているのを見て、「芽吹神社」の別名を賜ったという。元和5年(1619)には江戸城内の弁財天が合祀された。

その後は火災や移転が度重なった。明治7年(1874)村社に列格、同9年(1876)福徳神社と改称するが、その後も関東大震災や東京大空襲、区画整理などの影響を受け、都市化によって氏子も減少し、ついにはビルの屋上に小祠を祀るのみとなった。

しかし、日本橋室町東地区の再開発にあたり、地域コミュニティの核として福徳神社が復興されることとなり、平成26年10月に新社殿が竣工、遷座祭が執り行われた。

隣接地には神社と一体となった広場空間「福徳の森」が整備されることとなっており、日本橋本町3丁目の昭和薬貿ビルに祀られている薬祖神社が遷座してくる予定である(平成28年度)。

写真帖

  • 鳥居

    鳥居

  • 手水舎

    手水舎

  • 拝殿

    社殿

  • 宮殿

    社殿内部

  • 旧観

    旧観(平成17年)

  • 旧観

    旧観(平成17年)

メモ

初めて福徳神社を参拝したのは平成17年6月。当時は社務所が入ったビルの屋上に小祠が祀られているだけで(参拝は自由にできた)、御朱印も対応していないとのことであった。
平成26年の新社殿落成に伴い、御朱印も授与されるようになった。
隣接するCOREDO室町2もしっとりとした趣のある外観で、風情のある空間になっている。COREDO室町2と3の間の仲通りは福徳神社の参道という位置づけで、石畳や行灯型の照明、店舗の暖簾が江戸情緒を感じさせる。夜のライトアップも一見の価値あり。

福徳神社の概要

名称 福徳神社
通称 芽吹神社
旧称 福徳稲荷
御祭神 倉稲魂命〔うかのみたまのみこと〕
〈相殿〉
天穂日命〔あめのほひのみこと〕
大己貴命〔おおなむちのみこと〕
少彦名命〔すくなひこなのみこと〕
事代主命〔ことしろぬしのみこと〕
三穂津媛命〔みほつひめのみこと〕
〈合祀〉
太田道灌〔おおたどうかん〕
弁財天〔べんざいてん〕
徳川家康〔とくがわいえやす〕
鎮座地 東京都中央区日本橋室町二丁目4番14号
創建年代 貞観年間(859~76)以前
社格等 旧村社
例祭 5月9日
神事・行事 2月初午の日/初午祭

交通アクセス

□三越前駅(銀座線・半蔵門線)より徒歩2分
□新日本橋駅(JR)より徒歩4分
□神田駅・東京駅(JR)より徒歩10分

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