二見興玉神社 | 三重県伊勢市

二見興玉神社

二見興玉神社は二見浦の立石崎に鎮座しており、倭姫命により沖合約700mにある猿田彦大神ゆかりの「興玉神石」の遙拝所とされたことを起原とする。天平年間(729~749)行基菩薩が大江寺の鎮守として興玉社を創建、後に現社地に遷座した。

正式名称 二見興玉神社〔ふたみおきたまじんじゃ〕
御祭神 猿田彦大神 宇迦御魂大神
社格等 旧村社 別表神社
鎮座地 三重県伊勢市二見町江575 [Mapion|googlemap]
公式サイト http://www.amigo2.ne.jp/~oki-tama/
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目次

御朱印

二見興玉神社の御朱印 二見興玉神社の御朱印 二見興玉神社の御朱印
(1) (2) (3)

(1)平成18年拝受の御朱印。揮毫、中央の朱印ともに「二見興玉神社」。右上の印は「伊勢二見浦」、左下は夫婦岩の景に「二見浦」。

(2)平成25年拝受の御朱印。揮毫・朱印ともに平成18年のものと同じ。

(3)平成28年拝受の御朱印。揮毫・朱印ともに平成18年のものと同じ。

境内社の御朱印

龍宮社の御朱印
(1)

(1)境内社・龍宮社の御朱印、平成25年拝受。中央の朱印は二見浦の日の出の景に「二見浦 龍宮社」、右上に「伊勢二見浦」。

※龍宮社の御朱印は、龍宮社の授与所でいただくことができる。

昔の御朱印

二見興玉神社の御朱印 二見興玉神社の御朱印
(1) (2)

(1)昭和3年頃の御朱印。上の印は二見蛙に「二見興玉神社参拝證印」、輪注連縄が配されている。下は夫婦岩に「二見浦潔斎證印」。

(2)昭和14年の御朱印。中央の印は「二見興玉神社」、右上が「伊勢二見浦」、左下が夫婦岩に「潔斎」。

※現在とほぼ同じ「二見興玉神社」の御朱印が登場した後も、二見蛙の印は観光スタンプの印と一緒に押されているケースが見られる。そういった例から判断して、二見蛙の印は正式な神社の朱印ではなかったのではないかと思われる。たぶん、昭和の初めまで二見興玉神社には神職が常駐しておらず、地元の観光業者もしくは氏子が二見蛙の印を押すような形だったのではないだろうか。

御由緒

大正時代の絵はがき

大正時代の絵はがき(スタンプは大正10年)

御祭神

■猿田彦大神
■倉稲魂大神

大江寺に祀られていた興玉社の御祭神・猿田彦大神と天の岩戸に祀られていた三宮神社の御祭神・倉稲魂大神を合祀している。

御由緒(歴史)

二見浦曙の図

「二見浦曙の図」香蝶国貞(国会図書館デジタルコレクション)

二見興玉神社は、二見浦の立石崎に鎮座する。沖合約700メートルには猿田彦大神ゆかりの「興玉神石〔おきたましんせき〕」があり、有名な夫婦岩〔めおといわ〕はその岩門に当たる。

垂仁天皇の御代、倭姫命〔やまとひめのみこと〕は夫婦岩に注連縄を張り、この地を「興玉神石」の遙拝所とされたと伝えられる。

天平年間(729~749)行基菩薩が大江寺の鎮守として興玉社を創建、猿田彦大神を祀った。明治の神仏分離により二見浦に遷座した(現在も大江寺には元興玉社が祀られている)。

元興玉社

大江寺境内の元興玉社

明治41年(1908)境内天の岩戸の三宮〔さんく〕神社(三狐神社、現在の天の岩戸)の宇迦御魂大神(二見興玉神社では豊受大神とも伝える)を合祀し、現社号に改称。

社殿(明治~大正時代の絵はがき)

社殿(明治~大正時代の絵はがき

昭和10年代の絵はがき

昭和10年代の絵はがき

さらに昭和20年(1945)栄野神社(式内社・江神社の論社)を合祀したが、昭和26年(1951)元の社地に還り、境外摂社となった。

古くより、神宮参詣の前には二見浦で禊祓をする習いであった。これを浜参宮と称する。現在では、潮垢離の代わりに無垢塩〔むくしお〕祓いを受ける。現在でも、式年遷宮のお木曳きやお白石持ち行事に参加する人は必ず浜参宮を行う。

写真帖

社号標

社号標

一の鳥居

一の鳥居

二の鳥居

二の鳥居

二見蛙

神使 二見蛙

天の岩戸

天の岩戸

手水盤

手水盤

満願蛙

手水盤の満願蛙

社殿

社殿

拝殿

拝殿

日の神皇居遙拝所

日の神皇居遙拝所

夫婦岩

夫婦岩

東鳥居

東鳥居

龍宮社

龍宮社

メモ

 

夫婦岩の間から昇る朝日のモチーフは、聖地・伊勢に欠かせないものだが、4月から8月がもっともよいとのこと。一度は見たいものと念願していたが、平成28年の8月に見ることが出来た。夏至の日には富士山の背後から朝日が昇る。

夫婦岩

興玉神の神使は蛙とされ、境内には大小さまざまな蛙の置物がある。
授与所の対応は日の出から日の入りまで、御朱印もいただける。ただし、龍宮社の御朱印は龍宮社の授与所での対応になり、時間が違うので注意が必要である。また、大江寺には元宮である元興玉社があり、そちらでも御朱印をいただくことが出来る。

近くの名所としては、御塩殿神社がある。内宮の所管社で、隣接する御塩殿では、伊勢神宮に奉納する塩(堅塩)が古代から変わらない製法で作られている。

二見興玉神社の概要

名称 二見興玉神社
旧称 興玉社
御祭神 猿田彦大神〔さるたひこのおおかみ〕
宇迦御魂大神〔うがのみたまのおおかみ〕
鎮座地 三重県伊勢市二見町江575番地
創建年代 伝・天平年間(729~749)
社格等 旧村社 別表神社
延喜式 伊勢國渡會郡 江神社(※境外摂社 栄野神社)
例祭 7月15日(二見祭)
神事・行事 1月1日/歳旦祭
1月14日/栄野神社例祭・氏子祭
2月3日/節分祭
2月11日/紀元祭
2月17日/祈年祭
5月5日/大注連縄張神事
5月21日/藻刈神事
旧5月15日/龍宮社例祭
6月夏至/夏至祭
6月30日/大祓
9月5日/大注連縄張神事
9月23日/英霊祭
旧11月7日/山の神祭
11月23日/新嘗祭
12月中旬日曜日/大注連縄張神事
12月31日/大祓・除夜祭

交通アクセス

□JR参宮線「二見浦駅」より徒歩15分
□JR・近鉄「伊勢市駅」よりバス
■CANバス鳥羽行「夫婦岩東口」下車徒歩10分

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