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町田天満宮 | 東京都町田市

町田天満宮

町田天満宮は原町田の鎮守で、町田三天神の一。社伝によれば、天正10年(1582)に原町田村が本町田村から分村した際、それ以前から古い祠があった現社地に菅原道真公をお祀りしたことに始まるという。嘉永6年(1853)京都の神祇伯・白川家より「町田天満威徳天神」の社号を賜る。明治以降は菅原神社と称したが、昭和39年(1964)日枝神社・大綱神社を合祀し、町田天満宮と改称した。

正式名称 町田天満宮〔まちだてんまんぐう〕
御祭神 菅原道真公 〈相殿〉大山咋神 宇迦能御魂神
社格等 旧村社
鎮座地 東京都町田市原町田1-21-5 [Mapion|googlemap]
最寄り駅 町田(JR横浜線・小田急線)
公式サイト https://tenmangu.newsinet.com/
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御朱印

  • 町田天満宮の御朱印

    (1)

  • 町田天満宮の御朱印

    (2)

(1)平成17年拝受の御朱印。中央の朱印は雲に梅鉢の神紋、左下は「町田天満宮」。右の揮毫は「町田三天神之一社 原町田鎮守」。

(2)平成29年拝受の御朱印。中央の朱印は雲に梅鉢の神紋。右上は梅鉢の印、左下は「町田天満宮」。

御由緒

御祭神

■菅原道真公

承和12年(845)文章道家として朝廷に仕えた菅原家に生まれる。幼少時から類い稀な才能を発揮した。豊かな学識と柔らかな人柄から宇多天皇の信任を得、異例の出世を遂げた。醍醐天皇のもとで右大臣となるが、左大臣・藤原時平の讒言により、無実の罪で九州の太宰府に左遷された。

太宰府での道真は政庁を望む榎木寺に蟄居し、人を怨んだり咎めたりすることなく、ひたすら政治の行く末だけを気に掛けながら、延喜3年(903)59才で没した。

没後、京に異変が続き、清涼殿に落雷があって道真の左遷に関わった人々が死傷した。そのため、道真の怨霊は雷神と結びつけられて天満天神とされ、神託により京に北野天満宮が創建された。

その後、農耕神、冤罪を救う神として信仰されるようになり、さらに生前の道真が優れた学者・詩人であったことから、学問の神として広く信仰を集めるようになった。

■大山咋神(配祀)
合祀された日枝神社の御祭神。

■宇迦能御魂神(配祀)
合祀された大綱神社の御祭神。

御由緒

町田天満宮は原町田の鎮守で、本町田の菅原神社、南大谷(江戸時代以前の大谷村)の天神社とともに町田三天神と称される。

もともと原町田と南大谷は町田村(現在の本町田。原町田村が分村した際に改称)に含まれていた。町田村では、室町時代の永享年間(1429~41)柚木大沢村に住んでいた大沢左近正次が町田に移住した際、先祖の大沢七郎正純が京の北野天満宮から戴いた菅原道真の御神像と社地を寄進し、村の鎮守としていた(現在の菅原神社)。

天正10年(1582)本町田村から原町田村が分村した。当時、この辺りの領主であった北条氏照は、住民統治のために社寺政策を重視しており、原町田を開拓した三橋氏・武藤氏などと話し合い、もともと古い祠のあった現社地に菅原道真公を奉斎したのが当社の始まりと伝えられている。

元和元年(1615)名主の三橋氏・武藤氏により社殿造営、遷宮が行われた。「天満天神奉遷宮」という棟札が残っている。享和4年(1804)の『村柄様子書上書』には「村鎮守天満宮社」、文政13年(1830)に完成した『新編武蔵風土記稿』には「天神社」として記載されている。当時は曹洞宗の金森山宗保院(原町田1)が別当だった。

嘉永6年(1853)神祇伯・白川家より「町田天満威徳天神」の神号を賜り、以後、天満宮と称するようになった。

明治になって菅原神社と改称、村社に列格している。明治5年(1872)原町田の大火により社殿等が全焼。明治27年(1894)に再建された。

昭和39年(1964)日枝神社・大綱神社を合祀、町田天満宮と改称した。昭和42年(1967)には現在の社殿が落成。旧社殿は摂社とされた。

境内社

■摂社 旧社殿
明治27年(1894)に再建された時の社殿で、現在は摂社として金毘羅宮(大物主神)、八雲社(素盞嗚尊)、恵比須社(蛭子大神)、秋葉社(火産霊大神)、聖徳太子を合祀している。社殿の前には、原町田七福神の恵比須神の石像が安置されている。

■摂社 出世稲荷社
氏子町内の発展と安全を祈願し、伏見稲荷大社から勧請された。

写真帖

  • 鳥居

    鳥居

  • 手水舎

    手水舎

  • 出世稲荷社

    摂社 出世稲荷社

  • 稲荷社

    稲荷社

  • 臥牛

    臥牛

  • 神楽殿

    神楽殿

  • 臥牛

    臥牛

  • 旧社殿

    摂社 旧社殿

  • 恵比須神

    原町田七福神 恵比須神

  • 拝殿

    拝殿

  • 社号額

    社号額

  • 本殿

    本殿

メモ

町田駅から南に向かって10分ほど歩き、跨線橋を渡ったところに町田天満宮の鳥居がある。石畳の参道の両脇には、石灯籠や狛犬、臥牛が安置されている。境内のすぐ傍をJR横浜線が走っているのだが、線路の位置が低いためか、ほとんど気にならない。
社殿は珍しく北を向いている。鎮座地が原町田村の南部、金森村との境に近い場所だからであろうか。
1度目・2度目の参拝時は天候が悪かったのだが、3度目の参拝時は好天に恵まれた。おかげで気持ちよく参拝できたのだが、社殿を撮影しようとすると逆光になってしまうのには閉口した。

町田天満宮の概要

名称 町田天満宮
旧称 天神社 天満宮 菅原神社
御祭神 菅原道真公〔すがわらのみちざねこう〕
〈配祀〉
大山咋神〔おおやまくいのかみ〕
宇迦能御魂神〔うかのみたまのかみ〕
鎮座地 東京都町田市原町田一丁目21番5号
創建年代 天正10年(1582)頃
社格等 旧村社
例祭 9月25日に近い土・日曜日
神事・行事 1月1日/歳旦祭
1月14日/どんど焼き
1月中旬/成人祭
1月21日/太子講例祭
1月25日/初天神祭
2月1日/初七福祭
2月3日/節分祭
2月初午/稲荷社祭
5月第3日曜日/飯綱山王祭
6月30日/夏越大はらへ
12月15日/終天神
12月31日/師走大はらへ
毎月1日/がらくた骨董市
巡拝 原町田七福神(恵比須神)

交通アクセス

□JR横浜線「町田駅」より徒歩12分
□小田急線「町田駅」より徒歩10分

東都神社御朱印集
東京の神社400社以上の御朱印や由緒などの紹介。珍しい江戸時代から昭和戦前までの御朱印も掲載。
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