宮尾神社の通称で知られる住吉神社琴平神社合社は、元暦年間(1184~85)の創建、明暦年間(1845~48)の再興と伝えられる。明治初年、琴平大神を合祀した。童謡作家の中村雨紅は当社社家の生まれで、境内に雨紅の直筆による代表作「夕焼小焼」の碑がある。
正式名称 | 住吉神社琴平神社合社〔すみよしじんじゃことひらじんじゃごうしゃ〕 |
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通称 | 宮尾神社〔みやおじんじゃ〕 |
御祭神 | 底筒男命 中筒男命 表筒男命 神功皇后 大物主命 崇徳天皇 |
社格等 | 旧村社 |
鎮座地 | 東京都八王子市上恩方町2089 [Mapion|googlemap] |
最寄り駅 | 高尾(JR中央本線) バス停:夕焼小焼 |
御朱印
平成22年拝受の御朱印。朱印は雲に「宮尾神社」。
御由緒
住吉神社琴平神社合社は、宮尾山に鎮座することから宮尾神社の通称で知られる。また、小名・高留にあることから高留住吉社とも呼ばれた。旧別当は本山派修験の愛敬山東福院であった。
社伝によれば元暦年間(1184~85)の創建で、明暦年間(1655~58)の再興。弘化年間(1845~48)に修復。一説には明応元年(1492)別当・東福院が宮尾山に創建したともいう。
『新編武蔵風土記稿』によれば上恩方村には住吉社が2社あり、当社は愛敬坂の住吉社として記されている(もう一社は降宿の現・龍蔵神社住吉神社合社)。2間×3間の覆殿の中に小祠が安置されていること、御神体は2尺(約60cm)ほどの木像であること、本地仏の十一面観音像に「大永八年八月しつき」(大永8年は西暦1528年)と記されている等の記述がある。
明治の初めに琴平大神を合祀した。現在の拝殿は明治中期の造営である。
童謡「夕焼小焼」の作詞者・中村雨紅(本名・高井宮吉)は当社社家の次男として生まれた。「夕焼小焼」は生家に帰省した雨紅が、上恩方の夕方の情景を詩にしたものといい、境内の生家跡に雨紅直筆の「夕焼小焼」の碑が建っている。
見どころ
■「夕焼小焼」の歌碑
中村雨紅の生家跡に建つ雨紅直筆の碑。雨紅の還暦を祝って建てられたという。
写真帖
メモ
陣馬街道を進み、上恩方町に入ると、農村体験型レクリエーション施設の「夕やけ小やけふれあいの里」が見えてくる。その入口近く、宮ノ下の集落と高留の集落を結ぶ愛敬坂を登ると、宮尾神社参道がある。
石段を登ると平地になっており、神楽殿や手水舎がある。さらに石段を登ると拝殿がある。本殿は拝殿背後のさらに一段高い場所にある。大木が生い茂る森厳たる神域である。
御朱印は宮司さんのお宅でいただける。神社から少し離れているので、事前に連絡したほうが無難ではないかと思われる。
宮尾神社の概要
名称 | 住吉神社琴平神社合社 |
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通称 | 宮尾神社 |
旧称 | 住吉社 高留住吉社 |
御祭神 | 底筒男命〔そこつつのおのみこと〕 中筒男命〔なかつつのおのみこと〕 表筒男命〔うわつつのおのみこと〕 神功皇后〔じんぐうこうごう〕 大物主命〔おおものぬしのみこと〕 崇徳天皇〔すとくてんのう〕 |
鎮座地 | 東京都八王子市上恩方町2089番地 |
創建年代 | 元暦年間(1184~85) |
社格等 | 旧村社 |
例祭 | 9月第2日曜日 |
神事・行事 | 1月1日/歳旦祭 5月3日/春季例祭 11月23日/新嘗祭 12月31日/除夜祭 ※『平成「祭」データ』による |
交通アクセス
□JR中央本線「高尾駅」よりバス
■西東京バス陣馬高原下行き「夕焼小焼」下車徒歩5分