周敷神社

周敷神社

周敷神社は、創建年代は詳らかでないが、丹比連から分かれた周敷連(周敷伊佐世利宿禰)が祖神である火明命を祀ったことに始まると考えられている。延喜の制では小社に列する。江戸時代には西条藩の祈願所六社の一として崇敬を受け、藩主が入国した際には必ず社参があり、毎年の例祭には代参が立てられたという。

正式名称 周敷神社〔すふじんじゃ/すうじんじゃ〕
御祭神 火明命 〈相殿〉大山祇命 大己貴命
社格等 式内社 旧県社
鎮座地 御愛媛県西条市周布1532 [Mapion|googlemap]
最寄り駅 壬生川(JR予讃線)
バス停:久枝・県庁舎前
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御朱印

  • 周敷神社の御朱印

    (1)

(1)平成21年拝受の御朱印。朱印は「周敷神社」。

御由緒

周敷神社神門

御祭神

■火明命(天火明命)

『古事記』や『日本書紀』の一緒によれば、天忍穂耳尊〔あめのおしほみみのみこと〕と栲幡千千姫命〔たくはたちぢひめのみこと〕の子で、天孫降臨をした瓊々杵尊は弟に当たるとされる。また、『先代旧事本紀』では物部氏らの祖・饒速日命と同一視される。

天火明命は尾張連・津守連・丹比連〔たじひのむらじ〕・海部直など多くの氏族の祖神とされる。当社の神主を世襲してきた伊佐芹〔いさせり〕氏は丹比連から分かれた周敷連〔すふのむらじ〕(周敷伊佐世利宿禰〔すふのいさせりのすくね〕)の末裔であり、やはり火明命を祖神とする。

御由緒(歴史)

周敷神社は、旧・周敷郡周布(周敷)村(現・西条市周布)に鎮座しており、延喜式神名帳所載の桑村郡周敷神社に比定されている。社号の「周敷」は「すふ」と書いて「すう」と読む。因みに地名の周布は「しゅう」と読んでいる。

天正年間(1573~93)兵火にかかって旧記等を焼失したため、創建や沿革については詳らかではないが、『特選神名牒』には注進状に祭神丹比周布大明神とあるのは丹比連より出た周布氏の祖神を祀ったことによるとある。

『先代旧事本紀』によれば、多治比(丹比)連は火明命の五世孫・建筒草命〔たけつつくさのみこと〕を祖とするとされる。『新撰姓氏録』には「丹比須布 火明命三世孫天忍男命之後也」「丹比宿祢 宿祢 火明命三世孫天忍男命之後也」とある。

また『続日本紀』の天平宝字8年(764)7月14日条に「伊与国周敷郡人多治比連真国等十人、賜姓周敷連」、同年10月26日条に「伊予国人大初位下周敷連真国等廿一人、賜姓周敷伊佐世利宿禰」とある。『神社覈録』には「当社神主周敷姓にて、伊佐芹氏はこの苗裔なるべし」とある。

これらのことから、当社は丹比連より分かれて周敷郡に住み着いた周敷連(周敷伊佐世利宿禰)が、その祖神を祀ったことに始まると考えられている。

江戸時代には西条藩主松平氏の崇敬を受け、伊曽乃神社や村山神社などとともに西条藩祈願所六社の一とされた。藩主入国の際には社参があり、毎年の例祭には代参が立てられた。

明治5年(1872)郷社に列格、明治14年(1881)県社に昇格。

式内社論争

周敷神社が鎮座する周布村は周敷郡内にあるのに対し、延喜式神名帳では桑村郡三座の一とされていることから、当社が式内社であることに疑義が呈され、松平頼純が西条藩主として入部した寛文10年(1670)以来何度も調査が行われた。特に宝永2年(1705)には西条藩の郡奉行所中より松山藩の郡奉行所中に問い合わせがあり(桑村郡は松山藩に属した)、これがきっかけとなって議論を呼んだ。

享和5年(1722)桑村郡国安村(現・西条市国安)に鎮座する周敷神社(現・周敷神社藤原神社合殿)の禰宜が式内社であることを主張、さらに宮之内村(現・西条市宮之内)の宮内神社、円海寺村(現・西条市円海寺)保内八幡神社の境内社・周敷神社なども式内社であるとして論争に加わった。

これに対し、京都の国学者・壺井義知が『周敷神社違郡考』を著し、延喜式には郡名の間違いが少なからずあること、神号と郡名が同じである場合は必ずその郡に鎮座していることなどを論証し、周布村の当社が式内社であるとして一応の決着を見た。よって西条藩は当社を祈願社に列して高2石を寄進、当社では後に末社・壺井霊社を建立して義知の霊を祀った。

写真帖

  • 周敷神社参道

    参道

  • 周敷神社社号標

    社号標

  • 周敷神社周布忠魂社

    周布忠魂社

  • 周敷神社天満宮

    天満宮

  • 周敷神社金刀比羅宮

    金刀比羅宮

  • 周敷神社鳥居

    鳥居

  • 周敷神社境内入口

    境内入口

  • 周敷神社狛犬

    狛犬

  • 周敷神社神門

    神門

  • 周敷神社手水舎

    手水舎

  • 周敷神社境内社

    境内社

  • 周敷神社境内社

    和霊神社

  • 周敷神社境内社

    境内社

  • 周敷神社

    拝殿

  • 周敷神社御神燈

    拝殿の御神燈

  • 周敷神社本殿

    本殿

メモ

周敷神社は、周布小学校の南側の東西に細長い境内に鎮座する。このあたりには古代の郡家や周敷駅があったと考えられている。参道に入ると両側に周布忠魂社や天満宮、金刀比羅宮が鎮座し、一の鳥居から約200mの参道が続く。神門をくぐると正面に白壁の拝殿と木造流造の本殿があり、その周りを境内社が囲む。

このあたりではよく見かける光景で、拝殿内部に御神燈が吊り下げられているのだが、そこに描かれている描かれている神紋は丸に「而」のような文字だがよくわからない。そこで御朱印をいただいた際に尋ねたところ、御祭神・天火明命に因む「天」の字とのことだった。

本殿は元禄5年(1692)の建造で市指定有形文化財。破風の桁飾りに蚕蛾や桑の葉の彫刻があるということなのだが、残念ながら参拝時にそれを知らなかったため確認しておらず、写真も撮っていない。

周敷神社の概要

名称 周敷神社
御祭神 火明命〔ほあかりのみこと〕
〈相殿〉
大山祇命〔おおやまづみのみこと〕
大己貴命〔おおなむちのみこと〕
鎮座地 愛媛県西条市周布字本郷1532番地
創建年代 不詳
社格等 式内社 旧県社
延喜式 伊豫國桑村郡 周敷神社
例祭 10月16日
神事・行事 1月1日/歳旦祭
1月3日/元始祭
2月11日/紀元祭
2月17日/祈年祭
旧6月13日/大祓(おなごせ)
7月23日/和霊神社例祭
10月17日/神嘗祭
11月23日/新嘗祭
12月31日/大祓式・除夜祭
※『平成「祭」データ』による

交通アクセス

□JR予讃線「壬生川駅」より徒歩35分、またはバス
■せとうち周桑バス壬生川線湯谷口行き「久枝」下車徒歩3分
■せとうち周桑バス保井野線湯谷口・保井野集会所行き「県庁舎前」下車徒歩10分
■せとうち周桑バス三芳線本谷温泉行き「県庁舎前」下車徒歩10分


※掲載の情報は最新のものとは限りません。ご自身で確認をお願いします。

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