明治天皇が崩御された後、国民の間からその御遺徳を讃えて神社を創建したいという声が起こり、大正4年(1915)大正天皇の裁可を得て明治神宮が創建されることとなった。御鎮座は大正9年(1920)11月1日。社地の整備には1万人余の青年団員による勤労奉仕があった。初詣の参拝客が日本一多いことでも知られる。
正式名称 | 明治神宮〔めいじじんぐう〕 |
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御祭神 | 明治天皇 昭憲皇太后 |
社格等 | 旧官幣大社 勅祭社 別表神社 |
鎮座地 | 東京都渋谷区代々木神園町1-1 [Mapion|googlemap] |
アクセス | 原宿(JR) 明治神宮前(千代田線・副都心線) 代々木(JR・都営大江戸線) 北参道(副都心線) 参宮橋(小田急) |
公式サイト | http://www.meijijingu.or.jp/ |
明治神宮の御朱印
(1)平成16年拝受の御朱印。中央の朱印は「明治神宮」、上の印は十六八重菊と五七桐の神紋。右は「皇紀六百六十四年」。
(2)平成22年拝受の御朱印。中央の朱印は「明治神宮」、印は新調されているようだ。この年は御鎮座90年だったので、右に「鎮座九十年」の印。
(3)令和2年拝受、御鎮座百年祭当日の御朱印。右に「鎮座百年祭記念」の印。
昔の御朱印
(1)大正10年頃の御朱印。中央の印は中心に「明治神宮」、周囲に「参拝記念」、枠は鏡の形。左下は「明治神宮」。
(2)昭和8年頃の御朱印。朱印は「明治神宮」。
(3)平成11年の御朱印。中央の朱印は「明治神宮」だが、昭和8年のものとは少し書体が違っている。朱印の上に日付入りの参拝記念のスタンプ。
御由緒
明治45年(1912)に明治天皇、大正3年(1914)に昭憲皇太后が崩御されると、国民の間から、その御遺徳を讃えて神社を創建したいという声が起こった。政府は神社奉祀調査委員会を設置して審議を行い、大正4年(1915)大正天皇の裁可により明治神宮が創設されることとなった。社地は御祭神にゆかりの深い代々木の御料地が選ばれ、社殿の形式は流造とされた。
社号については、鎮座地に因んで東京神宮・千代田神宮・代々木神宮とする、あるいは威徳鴻業を追慕・記念するために佳名を選ぶ等の意見もあったが、追号に因んで「明治神宮」とされた。
大正4年10月7日に地鎮祭が執り行われて造営を開始、大正8年(1919)5月に立柱祭、同7月に上棟祭が行われた。大正9年(1920)10月に社殿以下の殿舎・社務所が落成し、11月1日に鎮座祭が挙行された。翌2日には大正天皇の御名代として皇太子(昭和天皇)が参拝。さらに同11日には大正天皇の御親拝があった。なお、造営には全国から11,000余りの青年団員が勤労奉仕に参加したという。
境内の森林は、全国各地からの献木によるもので、林学博士の本多静六らが、遷移によって百年後に自然林となることを計画したもの。すでに計画より早く極相林に近づいており、都市における自然林の復元の代表例として注目されている。
昭和20年(1945)空襲により社殿をはじめとする主要な建物が焼失。昭和21年(1946)仮殿が建造された。現在の社殿は昭和33年(1958)の造営である。昭和41年(1966)落雷で大鳥居が破損し、昭和50年(1975)二代目の大鳥居が建立された。
平成16年(2004)神社本庁との包括関係を解消したが、同22年(2010)復帰した。
写真帖
メモ
大正時代の創建とはいえ、初詣には日本一の参詣者が集まる。平日でも参拝者は多い。外国人の姿も少なくなく、日本を代表する神社の一つといえよう。近年は境内の清正井がパワースポットとして人気を集めているらしい。平成22年に御鎮座90周年の御朱印をいただくために参拝したときも、行列ができていた。
なお、上の御朱印をいただいたのが神社本庁離脱の年と復帰の年になったのは単なる偶然である。
明治神宮の概要
名称 | 明治神宮 |
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御祭神 | 明治天皇〔めいじてんのう〕 昭憲皇太后〔しょうけんこうたいごう〕 |
鎮座地 | 東京都渋谷区代々木神園町1番1号 |
創建年代 | 大正9年11月1日 |
社格等 | 旧官幣大社 勅祭社 別表神社 |
例祭 | 11月3日 |
神事・行事 | 1月1日/歳旦祭 1月5日~30日/新春書道展 2月11日/紀元祭 2月17日/祈年祭 3月春分の日/皇霊殿遙拝 4月3日/畝傍山東北陵遙拝 4月11日/昭憲皇太后祭 5月3日/崇敬者大祭(春の大祭) 5月立夏の日/御衣祭 6月30日/大祓 7月30日/明治天皇祭 9月敬老の日/長寿健康祈願祭 9月秋分の日/皇霊殿遙拝 10月/人形感謝祭 10月17日/神宮遙拝 11月1日/鎮座記念祭 11月立冬の日/御衣祭 11月23日/新嘗祭 12月28日/煤払 12月31日/大祓・除夜祭 |
文化財 | 〈重文〉太刀(銘:助茂) 宝物殿(13棟) |
巡拝 | 東京五社 |
交通アクセス
□JR山手線「原宿駅」より徒歩すぐ(南口)
□千代田線「明治神宮前駅」より徒歩すぐ(南口)
□小田急線「参宮橋駅」より徒歩3分(西口)
□JR山手線・都営大江戸線「代々木駅」より徒歩5分(北口)
□副都心線「北参道駅」より徒歩5分(北口)