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水天宮 | 東京都中央区

水天宮

日本橋の水天宮は文政元年(1818)久留米藩主・有馬頼徳が久留米・水天宮の御分霊を三田赤羽の江戸上屋敷内に勧請したことに始まる。安産祈願で江戸の庶民の信仰を集め、毎月5日の縁日には藩邸を開放して庶民の参拝を許した。有馬邸の移転に伴い、明治5年(1872)日本橋蛎殻町の現社地に遷座した。平成28年(2016)新社殿が落成した。

正式名称 水天宮〔すいてんぐう〕
御祭神 天御中主大神 安徳天皇 〈相殿〉配建礼門院 二位尼
社格等 旧無格社
鎮座地 東京都中央区日本橋蛎殻町2-4-1 [Mapion | googlemap]
巡拝等 日本橋七福神(弁財天)
公式サイト http://www.suitengu.or.jp/
中央区の神社
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御朱印

  • 水天宮の御朱印

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  • 水天宮の御朱印

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  • 水天宮(日本橋)の御朱印

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  • 弁財天の御朱印

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  • 宝生弁財天の御朱印

    (5)

(1)平成17年拝受の御朱印。揮毫は「水天宮」、中央の朱印は「水天宮印」。右上の印は「東京鎮座」、左下は「水天宮社務所」。右上の印は下の昭和8年2月拝受のものと同じ、中央と左下の印は同5月拝受のものとほぼ同じで、戦前からの形式をほぼ受け継いでいる。

(2)平成22年拝受の御朱印。平成17年の御朱印とほぼ共通だが、椿の神紋の朱印が加えられている。

(3)平成28年拝受の御朱印。前年から印が新しくなっている。中央の朱印は「水天宮印」、上は椿と三つ巴の神紋。

(4)日本橋七福神・宝生弁財天の御朱印。平成18年拝受。当時は「中央弁財天」とされていて、現在とは印も違っていた。

(5)日本橋七福神・宝生弁財天の御朱印。平成24年拝受。

昔の御朱印

  • 水天宮の御朱印

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  • 水天宮の御朱印

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(1)昭和8年2月5日の御朱印。中央の朱印は「水天宮印」で、鏡を象っていると思われる。右上は白抜きで「東京鎮座」、左下は「水天宮社務所之印章」。

(2)上の御朱印から3ヶ月後、昭和8年5月1日の御朱印。この期間に印が変わったようだ。中央の印は平成27年まで使用されていたものとほぼ同じ「水天宮印」、右上は「東京鎮座」。左下の「水天宮社務所」の印も平成27年まで使われていたものとほぼ同じ。

御由緒

日本橋の水天宮は、文政元年(1818)久留米藩9代藩主・有馬頼徳が三田赤羽の有馬家上屋敷内に久留米・水天宮から御分霊を勧請したことに始まる。

久留米の水天宮は全国の水天宮の総本宮で、壇ノ浦の合戦の後、建礼門院に仕えていた按察使局〔あぜちのつぼね〕によって祀られたという。久留米藩2代藩主・有馬忠頼によって現社地に遷座した。以後、歴代藩主から庶民に至るまで篤い崇敬を受けた。特に安産を願う戌の日の水天宮詣りはよく知られる。

有馬藩邸内の水天宮も江戸の人々の信仰を集め、毎日5日の縁日には藩邸を開放し、庶民の参拝を許した。「恐れ入谷の鬼子母神、びっくり下谷の広徳寺、どうで有馬の水天宮…」という蜀山人の洒落言葉にあるのは、有馬藩邸の水天宮のことである。

水天宮には多くの江戸市民が集まり、安政年間(1855~60)の賽銭やお札による収入は年間2千両に達したという。江戸市民の参拝を許した諸藩の邸内社は数多いが、人気において丸亀藩京極家の金刀比羅宮と有馬家の水天宮が双璧といえよう。

明治4年(1871)7月、有馬邸とともに青山へ移転した。この時、旧藩邸に隣接する元神明宮に御分霊が奉斎された。さらに同5年(1872)4月、日本橋蛎殻町の有馬家中屋敷(現社地)に遷座した。

平成30年(2018)江戸鎮座200周年を迎えるにあたり、同25年(2017)より社殿の建て替えを行い、同28年(2016)境内全体を免震化した新社殿が完成した。

末社の紫灘〔したん〕神社は、久留米の水天宮の祠官で勤王の志士として活躍した真木和泉守保臣を祀っている。また、宝生弁財天は日本橋七福神の一である。

写真帖

  • 正面入口

    正面入口

  • 手水舎

    手水舎

  • 安産子育河童

    安産子育河童

  • 宝生弁財天

    宝生弁財天

  • 子宝いぬ

    子宝いぬ

  • 拝殿

    拝殿

  • 神号額

    神号額

  • 本殿

    本殿

旧観

  • (旧)境内

    (旧)境内(平成22年)

  • (旧)紫灘神社

    (旧)紫灘神社(平成22年)

  • 旧拝殿

    (旧)拝殿(平成22年)

  • 仮宮

    (旧)仮宮(平成27年)

メモ

今も安産の神様として広く信仰を集め、「鈴の緒」の腹帯を求める人の絶えることがない。御朱印をいただく間も、次々と若夫婦や年配の方…多分、娘さんやお嫁さんが妊娠されたのであろう…が腹帯をいただいていく。慶事に関わる信仰の神社らしい、華やいだ明るい雰囲気に満ちている。(※以上、平成22年)
平成25年(2013)より社殿等改築のため、日本橋浜町の仮宮に遷座していた。平成28年(2016)春に新社殿が完成、4月8日に遷座祭が行われた。その1週間後に参拝。従来の水天宮通り側の入口のほか、社殿の正面にも入口が設けられた。境内への階段の両脇には随神像が安置されているので、随神門というのが正しいのかも知れない。境内全体を免震構造とし、内装・外装に宮大工の見事な技術が生かされている社殿も躯体はRC造とのこと。伝統と最先端の技術が見事に調和していえるといえよう。ただ、以前境内にあった紫灘神社などの末社は祭儀殿内に遷され、一般の参拝はできないとのこと。(以上、平成28年)

水天宮の概要

名称 水天宮
通称 東京水天宮 日本橋水天宮
御祭神 天御中主大神〔あめのみなかぬしのおおかみ〕
安徳天皇〔あんとくてんのう〕
〈相殿〉
建礼門院〔けんれいもんいん〕
二位尼〔にいのあま〕
鎮座地 東京都中央区日本橋蛎殻町二丁目4-1
創建年代 文政元年(1818)
社格等 旧無格社
例祭 5月5日
神事・行事 1月1日/新年祭
1月6日/火風神社祭
2月節分/節分祭
2月17日/祈年祭
6月30日/夏季大祓
8月22日/紫灘神社祭
11月18日/秋葉神社祭
11月23日/新嘗祭(秋祭り)
12月31日/大祓
巡拝 日本橋七福神(弁財天) 東京下町八社福参り

交通アクセス

□水天宮前駅(半蔵門線)より徒歩すぐ
□人形町駅(日比谷線・都営浅草線)より徒歩5分

東都神社御朱印集
東京の神社400社以上の御朱印や由緒などの紹介。珍しい江戸時代から昭和戦前までの御朱印も掲載。
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