龍神社は文政5年(1822)住吉神社境内に水の神である龍姫大神(豊玉姫神)を祀ったことに始まる。天保9年(1838)於迦美大神を合祀。翌10年(1839)日本橋の白木屋に祀られていた大弁財天を合祀し、「龍王弁財天」と称した。商売・芸能・学問の神として信仰を集めている。
正式名称 | 住吉神社末社 龍神社〔りゅうじんじゃ〕 |
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御祭神 | 龍姫大神 於迦美大神 龍王弁財天 |
鎮座地 | 東京都中央区佃1-1-14 [Mapion | googlemap] |
公式サイト | http://www.sumiyoshijinja.or.jp/ |
御朱印
(1) | (2) |
(1)平成22年拝受の御朱印。中央の朱印は神紋で、波と碇を表しているという。左下の印は「住吉神社社務所印」。
(2)平成29年拝受の御朱印。中央の朱印は(1) と同じ、左下の印は「佃島龍神社印」。
御由緒
龍神社は、水を司る神である龍姫大神(豊玉姫神)を祭神として文政5年(1822)住吉神社境内に創建された。
天保9年(1838)に於迦美大神を合祀。さらに翌10年(1839)日本橋の白木屋(後の東急百貨店日本橋店)から、守護神として祀っていた大弁財天が、御神徳が大きいために持ちきれないと申し入れがあったために、これを合わせ祀り、龍神社と弁財天を合わせて「龍王弁財天」と称するようになった。
於迦美大神の合祀については、次のような伝承がある。
ある時、佃島に白蛇が現れたので、人々はこれを龍神(於迦美大神)として崇め、佃小橋のたもとに祠を建ててお祀りした。ところが、ここは漁師が網を丈夫にするために渋釜で煮る作業場に近く、火熱の害を受けやすかった。ある夜、網元が寝ていると夢枕に龍神が現れ、住吉神社の境内に移りたいというお告げがあった。そこで、龍神社に合祀することになったという。
出世開運・金運上昇の御神徳で信仰を集め、「巳成金」というお守りを頒布している。また、毎年初巳の日には「巳の守り」が授与される。
写真帖
メモ
平成22年に住吉神社を参拝した際、ふと思いついて龍神社の御朱印がないか聞いてみたところ、対応していた女性は「ない」と言っていたのだが、もう一人の男性が社務所の奥から印を持ってきてくださった。神社でも印があるということがあまり認識されてなかったようだ(※その後は御朱印を受ける人も多くなっているようなので、事情は違っていると思われる)。神紋は波と碇を表したものらしい。
龍神社の概要
名称 | 龍神社(住吉神社末社) |
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御祭神 | 龍姫大神〔たつひめのおおかみ〕(豊玉姫神〔とよたまひめのかみ〕) 於迦美大神〔おかみのおおかみ〕 龍王弁財天〔龍王弁財天〕 |
鎮座地 | 東京都中央区佃一丁目1-14 |
創建年代 | 文政5年(1822) |
社格等 | 旧郷社 |
例祭 | 3月下旬(龍神祭) ※『平成「祭」データ』によれば5月中巳の日。 |
神事・行事 | 1月初巳の日/「巳の守」授与 巳の日/「開運出世巳成金」授与 |
交通アクセス
□月島駅(有楽町線・都営大江戸線)より徒歩5分
更新履歴
2010.07.05.公開
2016.09.29.更新、WPへ移行、画像追加。
2024.07.11.更新、御朱印・画像を追加。