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伊豫豆比古命神社 | 愛媛県松山市

伊豫豆比古命神社

伊豫豆比古命神社は、社伝によれば孝霊天皇の御代に鎮座したと伝えられる。延喜式神名帳所載の伊豫豆比子命神社に比定されるが、名神大社の伊豫神社に充てる説もある。椿神社と通称され、古くから開運縁起・商売繁盛の御神徳で広く信仰を集めている。

正式名称 伊豫豆比古命神社〔いよずひこのみことじんじゃ〕
通称 椿神社〔つばきじんじゃ〕
御祭神 伊豫豆比古命 伊豫豆比売命 伊与主命 愛比売命
社格等 式内論社(名神大) 旧県社 別表神社
鎮座地 御鎮座地の住所 [Mapion|googlemap]
公式サイト http://www.tubaki.or.jp/
愛媛県の神社
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御朱印

  • 伊豫豆比古命神社の御朱印

    (1)

  • 伊豫豆比古命神社の御朱印

    (2)

(1)平成18年拝受の御朱印。朱印は「伊豫豆比古命神社」。

(2)平成28年拝受の御朱印。朱印は平成18年のものと同じ「伊豫豆比古命神社」、右上に「伊豫ノ國 椿神社」。

境内社の御朱印

  • 勝軍八幡神社の御朱印

    (1)

  • 児守神社の御朱印

    (2)

(1)勝軍八幡神社の御朱印、平成28年拝受。朱印は「勝軍八幡神社」、右上に「伊豫ノ國 椿神社」。

(2)児守神社の御朱印、平成28年拝受。朱印は「児守神社」、右上に「伊豫ノ國 椿神社」。

御由緒

伊豫豆比古命神社は、延喜式神名帳所載の伊予郡・伊豫豆比子命神社に比定されるが、名神大社の伊豫神社に充てる説もある(一般的には、伊豫神社の有力な論社は伊予郡松前町の伊豫神社とされる)。

伊豫神社については、延喜式神名帳では伊予郡となっているが、『続日本紀』天平神護2年4月19日条には久米郡伊豫神に従五位下を授けるとある。『三代実録』に見える伊豫村神も同じ神と考えられ、当社が鎮座する居相村は久米郡に属する。延喜式神名帳で伊予郡とされるのは、神祇官紀・神祇官帳などの誤りをそのまま踏襲したからであろうという。

社伝によれば、孝霊天皇の御代、伊豫豆比古命・伊豫豆比売命が舟山に御船を寄せ、潮鳴栲綱翁〔しおなるたぐつなのおきな〕の神がともづなを取って迎えたという。この神は拝殿前の奏者社に祀られており、本社に参拝する前に奏者社にお参りし、お取り次ぎを願うといういただく習慣がある。

通称の「椿神社」については、当時、このあたりまで海原だったことから、「津の脇」すなわち「つわき」神社と称したものが、訛って「椿」というようになったのであろうと考えられている。一方、民間伝承では、当社の境内には藪椿をはじめとする各種の椿が自生していることによるとする。

伊豫豆比古命は伊予国の主宰神の意、伊豫豆比売命はその妻神である。伊予御村別の祖・武国凝別命、伊予国造の祖・速後上命、あるいは久米国造の祖・伊予主命であるなどの諸説があるという。

伊与主命は『先代旧事本紀』の「国造本紀」によれば初代の久米国造とされる。愛比売命は伊予国の国魂神である。

藩政時代には松山藩主の崇敬を受けた。

「縁起開運」「商売繁盛」「大漁満足」の神徳で広く信仰を集め、春の例大祭である椿まつりには全国から約50万人の参詣者が訪れる。

勝軍八幡神社

勝軍は「かちいくさ」と読む。元寇の際、伊予国から出陣した河野一族が戦勝を記念し、宇佐八幡宮から勧請したと伝えられる。

写真帖

  • 大鳥居

    大鳥居

  • 二の鳥居

    二の鳥居

  • 楼門

    楼門

  • 正岡子規の句碑

    正岡子規の句碑

  • 木造狛犬

    木造狛犬

  • 児守神社

    児守神社

  • 勝軍八幡神社

    勝軍八幡神社

  • 御倉神社

    御倉神社

  • 舟山

    舟山

  • 奏者社

    奏者社

  • 拝殿

    拝殿

  • 本殿

    本殿

メモ

子どもの頃、お椿さん(椿まつり)になったら寒さも和らぎはじめるという大人の会話を聞いたものである。地方ニュースなどでも必ず取り上げられるし、テレビコマーシャルも流れるので、私自身は行ったことはないのだが、「伊予路に春を呼ぶ祭」というイメージはしっかりと植え付けられている。
玉垣は句碑玉垣と称し、奉納者の人生訓や俳句、川柳、和歌などが刻まれている。俳都松山ならではといえよう。

伊豫豆比古命神社の概要

名称 伊豫豆比古命神社
通称 椿神社
旧称 伊豫村大明神 伊豫中大明神 椿森神社
御祭神 伊豫豆比古命〔いよずひこのみこと〕
伊豫豆比売命〔いよずひこのみこと〕
伊与主命〔いよぬしのみこと〕
愛比売命〔えひめのみこと〕
鎮座地 愛媛県松山市居相二丁目2番1号
創建年代 伝・孝霊天皇の御代(B.C.289)
社格等 式内社(論) 旧県社 別表神社
延喜式 伊豫國伊豫郡 伊豫豆比古命神社
〈異説〉
伊豫國伊豫郡 伊豫神社
例祭 旧1月8日(春季例大祭/椿まつり)
※1月7日~9日/椿まつり
10月6日(秋季例大祭)
※10月6日~7日(秋まつり)
神事・行事 1月1日/歳旦祭・若水汲みの神事
1月3日/元始祭
1月7日/昭和天皇祭遙拝
1月15日/勝軍八幡神社例祭
2月3日/節分祭
2月11日/紀元祭
3月春分の日/春季皇霊祭遙拝
3月下旬/崇敬者大祭
4月3日/神武天皇祭遙拝
4月29日/昭和祭
4月下旬/世界平和 和石祭
5月1日/皐月 神御衣祭
5月5日/端午ノ節句祭
6月上旬/御田植祭
7月31日/夏越祭(文月大祓式)
9月上旬/敬老祭
9月上旬/筆塚 筆魂祭
9月秋分の日/秋季皇霊祭遙拝
9月下旬/抜穂祭
11月1日/霜月 神御衣祭
11月3日/明治祭
11月23日/新嘗祭
12月31日/師走大祓式・除夜祭

交通アクセス

□JR予讃線「市坪駅」より徒歩25分、またはバス
■駅から徒歩5分「市坪」バス停で椿神社前行き乗車、終点「椿神社前」下車すぐ
□伊予鉄道「松山市駅」よりバス
■伊予鉄バス砥部線「椿前」下車徒歩約5分
■伊予鉄バス市坪・はなみずき線「椿神社前」下車すぐ

諸国神社御朱印集
全国各地の神社を御朱印、由緒、アクセスなどの紹介。伊勢神宮をはじめ旧官国幣社、旧府県社、別表神社、さまざまな由緒を持った神社の由緒と御朱印を都道府県別に紹介する。現代の御朱印の他、江戸時代から明治、大正、昭和戦前の貴重な御朱印、海外廃絶神社の御朱印も掲載。
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