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賀茂別雷神社(上賀茂神社)| 京都市北区

上賀茂神社

賀茂別雷神社(上賀茂神社)は賀茂御祖神社(下鴨神社)と合わせて賀茂社と呼ばれ、古代から賀茂県主一族によって奉仕される有力な神社であった。特に平安遷都の後は皇城鎮護の社として伊勢神宮に次ぐ崇敬を受けた。二十二社の第三位、山城国一宮。平成6年(1994)世界遺産に登録された。

正式名称 賀茂別雷神社〔かもわけいかづちじんじゃ〕
通称 上賀茂神社〔かみがもじんじゃ〕
御祭神 賀茂別雷大神
社格等 式内社(名神大) 二十二社 旧官幣大社 勅祭社 山城国一宮 別表神社 (世界遺産)
鎮座地 京都市北区上賀茂本山339 [Mapion|googlemap]
公式サイト http://www.kamigamojinja.jp/
京都府の神社
京都府の神社の御朱印、由緒(歴史)、アクセスなどの紹介。上賀茂神社・下鴨神社・石清水八幡宮・松尾大社・平野神社・伏見稲荷大社・平安神宮・八坂神社・白峯神宮・梅宮大社・貴船神社・大原野神社・吉田神社・北野天満宮・豊国神社・護王神社・建勲神社・梨木神社・今宮神社・宗忠神社・東丸神社・離宮八幡宮
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御朱印

上賀茂神社の御朱印 上賀茂神社の御朱印 上賀茂神社の御朱印
(1) (2) (3)

(1)平成13年拝受の御朱印。中央の朱印は「賀茂別雷神社」、右上に二葉葵の神紋。

(2)平成23年拝受の御朱印。朱印は(1)と同じ。

(3)令和4年拝受の御朱印。朱印は(1)と同じ。

摂社の御朱印

新宮神社の御朱印 大田神社の御朱印 久我神社の御朱印
(4) (5) (6)

(4)摂社・新宮神社の御朱印、令和4年拝受。書き置き。朱印は「賀茂新宮神社」、台紙に龍神の図。

(5)摂社・大田神社の御朱印、令和4年拝受。朱印は「大田神社」。右下に杜若のスタンプ。

(6)摂社・久我神社の御朱印、令和4年拝受。朱印は「久我神社」。右上に八咫烏のスタンプ。

昔の御朱印

江戸時代の御朱印

上賀茂神社の納経 上賀茂神社の納経 none
(7) (8)

(3)明和6年(1769)の納経(御朱印)。揮毫は「奉納 大乗妙典」「山城国愛宕郡一之宮」「上賀茂皇太神宮御読経所」「当番」。中央に宝印はない。左下の黒印は「賀経」のようである。

(4)嘉永5年(1852)の納経(御朱印)。揮毫は「奉納経」「山城国一宮」「賀茂別雷皇太神宮 広前」「御読経所 知事」。中央に宝印はない。左下の黒印は明和6年のものと同じもので、「賀経」のようである。

明治の御朱印

上賀茂神社の御朱印 上賀茂神社の御朱印 上賀茂神社の御朱印
(9) (10) (11)

(9)明治12年(1879)の御朱印。揮毫は「官幣大社」「賀茂別雷神社」「社務所」。中央の朱印は「別雷神社宝章」。右上の印は「山城国一之宮」、左下は「賀茂社印」。

(10)明治13年(1880)の御朱印。揮毫・朱印ともに(9)と同じ。

(11)明治16年(1883)の御朱印。揮毫・朱印ともに(9)と同じ。

大正・昭和の御朱印

上賀茂神社の御朱印 上賀茂神社の御朱印 上賀茂神社の御朱印
(12) (13) (14)

(12)大正10年代の御朱印。中央上の朱印は「日本一社 上賀茂大社 参拝記念」。右上の「山城国一之宮」の印は明治16年のものと同じようだ。下は「賀茂別雷神社社務所印」。

(13)時期不詳、大正末期から昭和初めのものと思われる御朱印。中央の朱印は「賀茂社印」、明治16年の御朱印の左下に押されている印と同じようである。上は加茂葵の神紋、右上は「山城國一之宮」、左下は「城州上賀茂 別雷神社廳」。

(14)昭和4年の御朱印。中央の朱印は「賀茂別雷神社」で現在のものとほぼ同じ。その上に二葉葵の神紋、右上は「山城國一之宮」。

御由緒

賀茂別雷神社は古くより賀茂御祖神社(下鴨神社)と合わせて「賀茂社」と呼ばれ、位置的な関係から上賀茂神社と通称される。古代山城国に勢力を持った賀茂県主の氏神で、奈良朝以前から朝廷の崇敬を受ける地方の大社であった。さらに平安遷都の後は皇城鎮護の社として、伊勢神宮に次ぐ崇敬を受けた。

社伝によれば、別雷神が神社の北北西にある「神山」に降臨し、白鳳6年(678)現在地に社殿が造営されたという。

『山城国風土記』逸文によれば、賀茂県主の祖・建角身命の娘である玉依姫命が石河の瀬見の小川で丹塗矢を拾い、床の辺に挿し置いていたところ、身ごもって男子を出産した。しかし父親が誰かわからなかったため、建角身命はその子が成人すると七日七夜の宴を開き、父と思う人にこの酒を飲ませるように言った。すると杯を天に向かって捧げ、屋根を突き破って天に昇った。これが別雷神であるという。

神亀3年(726)初めての奉幣があり、天平勝宝2年(750)には神領1町歩を寄せられるなど古くから中央にも名の知れた有力な神社であったが、平安遷都により皇城鎮護の社として伊勢神宮に次ぐ崇敬を受けるようになった。長岡京に遷都した延暦3年(784)には従二位、平安遷都の延暦13年(794)に正二位、さらに大同2年(807)には正一位に極位している。

弘仁元年(810)には、嵯峨天皇により有智子内親王が斎王(斎院)として奉仕することになった斎王が奉られたのは伊勢神宮と賀茂社だけであり、両者を区別して「斎宮」「斎院」と呼ぶ。斎院は35代の礼子内親王まで約400年間続いた。

葵祭として知られる賀茂祭は、大同元年(806)に勅祭(勅命をもって行う祭)として始められ、弘仁10年(819)に中祀に準じて斎行するよう勅が下された。

延喜の制では名神大社に列し、月次・相嘗・新嘗の奉幣に預かった。二十二社の上七社、さらに山城国一宮として朝野の篤い崇敬を受けた。また、伊勢神宮と同じく20年毎に式年造替が行われた。明治の社家制度廃止まで賀茂県主の一族が奉仕し、神主は正三位まで昇ることができた。

慶応4年(1868)明治天皇が王政復古報告の行幸をされ、明治4年(1871)官幣大社に列格した。

平成4年(1994)「古都京都の文化財」として世界遺産に登録された。

細殿前に円錐形に盛られた砂の山は「立砂〔たてずな〕」といい、神の憑代〔よりしろ〕で、御祭神が降臨した神山を象ったものとされる。

写真帖

一の鳥居

一の鳥居

細殿と立砂

細殿と立砂

山森神社

末社 山森神社

奈良神社

摂社 奈良神社

賀茂山口神社

摂社 賀茂山口神社

岩本神社

末社 岩本神社

舞殿(橋殿)

舞殿(橋殿)

橋本神社

末社 橋本神社

須波神社

摂社 須波神社

片山御子神社

摂社 片山御子神社

楼門

楼門

中門

中門

メモ

数年来忘れ去っていた御朱印を久しぶりにいただこうと思ったのがここ。それまで波乱の一年余り、ようやく落ち着いた時に、ほとんど真っ白のままの伊勢神宮で拝受した御朱印帳を思い出したのであった。
ちょうど紅葉のきれいな季節で、社殿に紅葉が映え、神社のよさを改めて実感したひとときだった。

上賀茂神社の概要

名称 賀茂別雷神社
通称 上賀茂神社
御祭神 賀茂別雷大神〔かもわけいかづちのおおかみ〕
鎮座地 京都市北区上賀茂本山339番地
創建年代 伝・神武天皇の御代/伝・天武天皇7年(678)社殿造営
社格等 式内社 二十二社 旧官幣大社 勅祭社 山城国一宮 別表神社 (世界遺産)
延喜式 山城國愛宕郡
賀茂別雷神社 亦若雷 名神大 月次相嘗新嘗
賀茂山口神社 (摂社 賀茂山口神社)
賀茂波爾神社 (論:末社 土師尾社)
久我神社 (境外摂社 久我神社)
須波神社 (末社 須波神社)
鴨岡太神社 (論:末社 山森社)
太田神社 (境外摂社 大田神社)
片山御子神社 大 月次相嘗新嘗 (摂社 片山御子神社)
例祭 5月15日(賀茂祭・葵祭)
※5月1日/賀茂競馬足汰式
※5月4日/斎王代御禊
※5月5日/賀茂競馬
※5月17日/献茶祭
神事・行事 1月1日/歳旦祭
1月5日/新年竟宴祭※、舞楽奉納※
1月7日/昭和天皇遙拝式、白馬奏覧神事※
1月10日/摂社・太田神社 御内儀祈願祭(正五九祭)
1月14日/御棚会神事
1月15日/御粥神事※
1月16日/武射神事※
1月初卯の日/初卯神事※
2月2日/梅の花献上奉告祭
2月節分/節分祭※、古神札焼上祭※
2月11日/紀元祭※
2月15日/幸在祭〔さんやれさい〕
2月二の子の日/燃灯祭(乙子神事)※
3月3日/桃花神事※
3月春分/春季皇霊祭遙拝式※
4月1日/摂社・久我神社春祭
4月3日/神武天皇遙拝式※、土解祭※
4月第2日曜日/賀茂曲水宴
4月10日/摂社・太田神社春祭
4月20日/末社・半木神社春祭
4月21日/摂末社春祭
4月25日/献香祭
4月29日/昭和祭※、植樹奉告祭
5月10日/摂社・太田神社 御内儀祈願祭(正五九祭)
5月12日/摂社御掃除祭、御禊の儀、御掃除祭、神御衣献進祭
6月6日/新梅献上奉告祭
6月10日/御田植祭※、日供講会員安泰祈願祭
6月30日/御禊※、夏越神事※、夏越大祓式※
7月1日/御戸代会神事※、賀茂御戸代能「薪能」※
7月第4日曜日/賀茂の水まつり※
9月8日/烏相撲内取式※
9月9日/重陽神事、烏相撲※
9月10日/摂社・太田神社 御内儀祈願祭(正五九祭)
9月秋分/秋季皇霊祭遙拝式※
9月秋の交通安全週間の適日/交通安全祈願祭
9月/賀茂の馬まつり(下鴨神社と隔年)
9月仲秋/賀茂観月祭※
10月1日/安曇川献進祭
10月10日/新梅干献上奉告祭
10月17日/神嘗奉祝祭※
10月第3日曜日/笠懸神事※
10月/崇敬会隆昌祈願祭
11月1日/摂社・久我神社秋祭※
11月3日/明治祭※、摂社・久我神社神幸祭
11月10日/摂社・太田神社秋祭
11月12日/摂社御掃除祭、御禊の儀、御掃除祭、神御衣献進祭
11月13日/相嘗祭※
11月20日/末社・半木神社秋祭
11月23日/新嘗祭※
12月13日/宝船御飾清祓式※
12月31日/御禊※、大祓式※、除夜祭※
※参列または見学が可能(一部有料)
文化財 〈国宝〉本殿 権殿〈重文〉本殿権殿取合廊 本殿東渡廊取合廊 西渡廊 東渡廊 透廊 渡廊 祝詞舎 塀中門 四脚中門 御籍屋 神宝庫 唐門 東御供所 直会所 楽所及び西御供所・幣殿 忌子殿 幣殿忌子殿取合廊 高倉殿 楼門 廻廊 拝殿(細殿) 舞殿(橋殿) 土屋(到着殿) 楽屋 外幣殿 北神饌所(庁屋) 摂社若宮神社本殿 摂社新宮神社本殿及び拝殿 摂社片岡神社本殿及び拝殿 片岡橋 賀茂禰宜神主系図〈史跡〉賀茂別雷神社境内
巡拝 神仏霊場102番 京都五社めぐり

交通アクセス

□地下鉄烏丸線「北山駅」より徒歩25分、またはバス
■市バス4系統「上賀茂神社前」下車すぐ
□JR・近鉄「京都駅」よりバス
■市バス9系統・快速9系統「上賀茂御園橋」下車徒歩5分
■市バス4系統「上賀茂神社前」下車すぐ

更新履歴

2007.02.18.公開
2012.04.29.更新、御朱印を追加。
2014.09.24.更新、御朱印を追加。
2017.03.09.改訂、御朱印・画像を追加。
2024.09.14.更新、御朱印・画像を追加。

賀茂別雷神社摂社 新宮神社 | 京都市北区
京都市北区に鎮座する賀茂別雷神社摂社・新宮神社の御朱印、由緒、交通アクセスなどの紹介。上賀茂神社の第二摂社で、貴布禰新宮とも称する。普段は神門が閉じられているが、毎月第二・第四日曜日に御神楽祈願が行われ、神門内で参拝ができる。この時、御朱印もいただける。
諸国神社御朱印集
全国各地の神社を御朱印、由緒、アクセスなどの紹介。伊勢神宮をはじめ旧官国幣社、旧府県社、別表神社、さまざまな由緒を持った神社の由緒と御朱印を都道府県別に紹介する。現代の御朱印の他、江戸時代から明治、大正、昭和戦前の貴重な御朱印、海外廃絶神社の御朱印も掲載。

コメント

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