八重垣稲荷神社は、元禄13年(1700)宮司・渡辺氏の先祖が伊勢の猿田彦神社、京都の伏見稲荷大社、松江の八重垣神社を参拝し、御分霊を勧請し、邸内社として祀ったことを起源とする。平成11年(1999)社殿を建立、翌12年(2000)鎮座祭を行い、宗教法人として認証を受けた。氏子を持たない崇敬神社である。
正式名称 | 八重垣稲荷神社〔やえがき いなりじんじゃ〕 |
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御祭神 | 猿田彦神 稲田姫神 倉稲魂神 |
社格等 | - |
鎮座地 | 東京都小金井市中町3-14-7 [Mapion|googlemap] |
最寄り駅 | 武蔵小金井(JR中央線) バス停:八重垣稲荷神社 |
御由緒
八重垣稲荷神社は、小金井市中町に鎮座する、氏子を持たない崇敬神社である。
元禄13年(1700)渡邊家の先祖が、伊勢の猿田彦神社、京都の伏見稲荷大社、松江の八重垣神社を参拝し、邸内社として御分霊を迎え、稲荷神社として祀ったことに始まると伝えられている。本殿の後に祀られている元社がそれであるという。
享保年間(1716~32)社殿を建立。農工大通りから神社の反対側に入ったところにある二之社である(※近年、境内に遷座している)。
平成11年(1999)栗林であった現社地に社殿を建立、翌12年(2000)遷座した。縁結びの神(広い意味での縁結び、とのこと)として信仰を鼓吹している。
御朱印
(1)平成20年拝受の御朱印。中央の朱印は「八重垣稲荷神社印」。右下に神使の狐、左下に「八重垣稲荷神社社務所印」。
(2)平成28年拝受の御朱印。中央の朱印は神使の狐に「yaegaki inari」。右下に神使の狐、左下は「八重垣稲荷神社社務所印」。
写真帖
メモ
武蔵小金井駅から農工大通りを東に向かうと、狐のイラストの看板と石の鳥居がある。境内は「普段顔の野草園」として、5月と10月に除草をする以外、一切手を入れないとのこと。社殿までの参道は石畳が敷かれているが、それ以外は野草が生い茂っている。その数80~90種類に及ぶとのことである。都内の市街地では貴重な空間といえよう。
というようなことを事前にチェックしていなかったため、参拝は8月下旬の晴れた夕方。一番野草(雑草というのは失礼だと思われるので…)の元気な時期である。本社の拝殿まではいいのだが、その背後にあるという元社までの小道は野草で埋もれており、しかもびっしりと女郎蜘蛛が巣を張っている。
とはいえ、せっかく参拝した以上、ここでおめおめ引き返すのもしゃくである。田舎生まれなので、この程度の所はいくらでも突入したことがある(とはいえ、そういうときはそれなりの服装でするわけだが)。ということで、比較的入りやすそうな社殿の左から、下生えと蜘蛛の巣をかき分けて本殿の背後に回り込み、元社を参拝。一周するのは不可能だったので、元のルートで拝殿の前に戻った。福から髪の毛まで蜘蛛の巣だらけになったのは何年ぶりのことか。
ヤブ蚊も多いので、人工的な空間の快適さを好む人には、暑い時期の参拝は勧められない。逆に言えば、こんな町中の出入り自由な場所でナマの自然に触れられるわけで、敢えてそういう時期に参拝するのもいいのではないだろうか。
平成28年12月、久しぶりに参拝して御朱印を拝受。ローマ字が入った新しい朱印になっていた。以前は境外にあった二之社が境内に遷座していたのも大きな変化だった。
八重垣稲荷神社の概要
名称 | 八重垣稲荷神社 |
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御祭神 | 猿田彦神〔さるたひこのかみ〕 稲田姫神〔いなだひめのかみ〕 倉稲魂神〔うかのみたまのかみ〕 |
鎮座地 | 東京都小金井市中町三丁目14番7号 |
創建年代 | 元禄13年(1700)/平成12年(2000) |
社格等 | - |
例祭 | 10月第3土・日曜日 |
神事・行事 | 1月1日/歳旦祭 1月11日/鏡開き 2月17日/祈年祭 3月旧初午に近い土・日曜日/初午祭 5月中旬から下旬/竹の子収穫感謝祭 5月25日/鎮座祭 6月30日/大祓 9月から10月の土曜日/栗収穫感謝祭 11月23日/新嘗祭 12月31日/大祓 |
交通アクセス
□JR中央線「武蔵小金井駅」より徒歩10分